ガダルカナル戦書籍一覧
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ソロモン諸島 ガダルカナル島 御戦没者名簿(鋭意整理入力中)
2012年 ガダルカナル島御慰霊行 目次
2014年 ガダルカナル島御慰霊行 目次
2015年 ガダルカナル島御慰霊行 目次
2018年タラワ、マキン御慰霊行 目次(鋭意更新中)
前回は航空母艦艦載機の損耗数を整理してみました。
昭和17年6月~12月の半年強で航空母艦の艦載機545機の内、471機を損失しており航空母艦こそ瑞鶴 翔鶴(大破) 瑞鳳(中破) 隼鷹 飛鷹の五隻が残っておりますが艦載機はほぼ全滅状態だったことが理解出来ました。
それでは海軍基地航空隊はどうであったか・・・
ソロモン方面海軍航空基地飛行機損耗数資料をエクセルに入力終えましたので画像にして記録を残します。
ソロモン諸島方面だけでニューギニア方面はカウントされておりません。
昭和17年8月~12月 海軍基地航空隊 損耗機数
昭和17年8月
昭和17年9月
昭和17年10月
昭和17年11月
昭和17年12月
8月~12月までのソロモン諸島方面海軍基地航空隊損耗機数は469機となりました。
航空母艦艦載機の471機を合わせると実に940機であります。
ソロモン諸島方面以外のデータは手許にないので実際は1,000機を超えた損失を出していたことが想像できます。
以上の事を加味しながら月別の損耗機数を読んでみると.は9月の165機から徐々に減って12月は30機となっております。
12月は稼働可能な飛行機が少なくなり損失機もおのずと少なくなった・・・
つまり↓中部・南部ソロモン諸島の制空権は米軍に奪われてしまったと考えられます。
そんな状況の中、中部ソロモンのムンダ・コロンバンガラへ海軍設営隊・陸軍飛行場設定隊を上陸させ飛行場を作ろうとしている事が理解出来ました。
昭和18年に入ると海軍だけでは手に負えないという事で陸軍機が南太平洋に進出して来たのは海軍の実用可能飛行機少なくなったから・・・
漠然とは理解していたつもりですが1,000機規模での損耗だったとは新たな発見でありました。
日本の国力をはるかに上回る損耗数ですが、消耗戦はまだ始まったばかりなのでしょう。
次回は再び昭和17年11月のムンダ・コロンバンガラを調べてみようと思います。
過去の記事
第二師団歩兵第十六連隊 第三機関銃中隊長 亀岡日誌
第三八師団 歩兵二二八連隊 第三大隊長 西山日誌
第三八師団 歩兵二二八連隊 第三大隊 第十中隊長 若林日誌
堺台第一拠点の記録
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勇一三〇二
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歩兵第十六連隊 連隊本部 最後の人事係 准尉 長谷川榮作さまのホームページ
冥府の戦友(とも)と語る
お立ち寄り戴けましたら幸いです。
新発田歩兵第十六連隊の兄弟部隊である高田歩兵第三十連隊の従軍記録等を公開されているウェブサイト
石坂准尉の八年戦争さま
と相互リンクさせて戴きました。