東京電力(株)柏崎刈羽原子力発電所、6号機優先再稼働を発表。 | GTZ&RSのブログ

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東京電力(株)は、25日(水)東京電力(株)柏崎刈羽原子力発電所(新潟県柏崎市青山町16-46)で定例記者会見を行い、10日(火)から原子炉に核燃料棒の燃料装荷(装填作業)を始めた6号機(135.6万kW)の再稼働を優先すると発表しました。

これは、特定重大事故等対処施設設置義務の法律の抜け穴を点く形での再稼働で有り、安全性を無視したものと思われ、東京電力(株)の安全性への意識の低さを示すものだと思います。

特定重大事故等対処施設設置工事
号機工期完了期限備考
変更前変更後
6号機2026年9月2031年9月2029年09月特重設が無くとも運転可
7号機2025年3月2029年8月2025年10月2025年10月以降運転不可
 ※ 6号機について、運転可の明確な説明が無い。
 ※ 特定重大事故等対処施設の工事工程について≫
    特定重大事故等対処施設の主な設備
  • 緊急時制御室
  • 減圧設備
  • 注水設備
  • ---途中省略---
  • 原子炉格納容器過圧破損防止設備

国の2002年に公表した地震予測『長期評価』を軽んじて発生した2011年(H23年)3月11日(金)東京電力(株)福島第一原子力発電所メルトダウン、そして建屋水素爆発
(59年前の原子力発電所建設当時に地表から25mもの地表切削(豊田正敏元東電副社長談)をしなければ、津波に依る事故も無かったかも知れません。)
更には、地元同意無くしての原子炉への核燃料棒の燃料装荷(装填作業)
(即ち、地元に配慮することよりも、己の都合に合わせると言う安全優先よりも経済的利得を選択したと言うことです。)

更には、不具合続きの電力会社の原子力発電所稼働は、地元にとっては迷惑及びリスクだけです。
(現在の東京電力(株)に於いては、己で決めた規則も守れず、衛星電話一つの整備・管理も出来ていません。然も、大規模災害後の後始末も不十分だった様です。)

やはり、我が国に於いても、世界標準の深層防護と言う考え方が重要で、先ずは十分に対策を行う必要性を強く感じます。  ※ これらの原子力規制委員会に拠る命令等は、核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律(昭和32年6月10日・法律第166号/改正令和5年6月7日・法律第44号)に基づく。
(事故を起こした東京電力(株)福島第一原子力発電所は、その事故の後始末の端緒に付くことすら未だに出来ていません。)

完全に安全な原子力発電所は直ちに稼働すべきですが、やはり、完全に安全ではない原子力発電所はとても危険で、先ずはこうした不具合の解消と安全対策の完遂が必要です。

そして、万一、電力が不足するのであれば電力消費地で節電・計画停電をすれば良く、その方が余程SDG'sだと強く思います。