どうしようもないドラマは少なかったけれど、毎週楽しみなドラマも少なかった
今回チェックしたドラマは
【レプリカ元妻の復讐/明日はもっと、いい日になる/僕たちはまだその星の法則を知らない/舟を編む~私、辞書つくります~/初恋DOGs/北くんがかわいすぎて手に余るので3人でシェアすることにしました/私があなたといる理由~グアムを訪れた3組の男女の1週間~/シンデレラ クロゼット/完全不倫ー隠す美学、暴く覚悟ー/誘拐の日/スティンガース警視庁おとり捜査検証室/海老だって鯛が釣りたい/雨上がりの僕らについて/大追跡~警視庁SSBC強行犯係/ちはやふるーめぐりー/最後の鑑定人/恋愛禁止/ロンダリング/愛の、がっこう/しあわせな結婚/DOPE麻薬取締部特捜課/40までにしたい10のこと/能面検事/奪い愛、真夏/ひとりでしにたい/リベンジ・スパイ/放送局占拠/照子と瑠衣/こんばんは、朝山家です/DOCTOR PRICE/19番目のカルテ(全31作品)】
[感想はすべて敬称略]
2025夏ドラマ MYアカデミー賞
主演女優賞 池田エライザ (舟を編む)
社内で、予期せぬ異動があり、左遷のような扱いになるところから始まるドラマは結構あるのですが、彼女は、その異動を面白くないとは思いつつ、腐らず、淡々と社員として仕事をしている内に、自分が辞書作りに向いていることや、仲間との絆や、仕事の素晴らしさに気づいていく。本来目立つ子なのに、分かりやすい単純なキャラクターではなく、微妙に人々と絡み合い、地味に自然に行動しているのに、中から光り輝く美しさがあった
次点:尾崎真花(シンデレラクロゼット)
とても魅力的な女性で可愛らしく、ラブストーリーの主演を張っていた。その表情が美しく目を惹かれる。ただ、後半、作りが見えてしまった。(明日はもっといい日になる)で違うキャラで登場していたことも多少は影響していると思う。田舎から出てきたばかりの順な女の子を作っている感じが少しずつ引っ掛かっていった
次点:伊原六花(恋愛禁止)
このあり得ないドラマ仕立てで、よくきちんと主演を貫いたと思います。芝居はしっかりしているのですが、主演という華はない。このドラマは彼女の恐れ慄く表情を見せたかったのか?
次点:堀田真由(僕たちはまだその星の校則を知らない)仁村紗和(完全不倫)蓮沸美沙子(私があなたといる理由)
主演男優賞 中村倫也 (DOPE)
ごめんなさい。大好きな中村倫也が、しっかりと二の線で、めちゃくちゃ格好良く演じてくれていたので、どうにもなりません。これからもずーっと二の線でお願いします。次の連ドラの出演を楽しみにしています。
次点:前田公輝(完全不倫)
こちらも大好きな前田公輝が、いつもよりも普通の役をとても繊細に演じてくれていた。優しいだけの男ではなく、情けなかったり、疑ったり、その冴えない部分をも魅力的に見せられるのが格好良い男です。次のクールも主演ドラマがあるようなので、私はハッピーです。
次点:林遣都(明日はもっといい日になる)
いつも思うのだけれど、顔が良すぎですよね。その分、芝居の上手さが霞むというか…。
幼い頃の悪い記憶に抗う彼よりも、単に先輩福祉士として意地悪に見える彼が好きです
助演女優賞 大西礼芳(完全不倫)
前から好きな女優なんですけど、彼女の個性がばっちりハマった役でした。夫ではない男にハマっていくあたりの一人台詞は、見ていて楽しい。思い込みの強い役、合っていますよね。
次点:田中みな実(愛の、がっこう)
絶対にこういう仕事のできるサバサバした女が合っています。親友としてとても頼り甲斐がある。本気で喧嘩するシーンがあったのだけど、リアルでした。服の扱いとか、手の扱いとか、サバサバキャリアウーマン的な動きが美しい。
次点:吉瀬美智子(愛の、がっこう)平岩紙(僕たちはまだその星の校則を知らない)
助演男優賞 野村周平(完全不倫)
自由に彼らしく彼そのものを演じているようにしか見えない。彼ってこういうプレイボーイそのままの人に見えますよね。ちょっとおじさん体型になって、ちょっと頼り甲斐が出てきた感じ。若い頃よりずっと素敵になりました。これからが楽しみ
次点:江口洋介(誘拐の日)
ごめんなさい。江口洋介好きなんで(こんなのばっかだ、今回)最近あまり格好良い彼を見ていなかったのですが、今回は警察で居場所がなくなっている刑事なのに、格好良かったです。主演がどん底な中、救いになる存在でした。というより、そもそもドラマが面白くなかったので、私は、この不思議な刑事課にばかり気を取られて見ていました。
次点:杉野遥亮(しあわせな結婚)
このくらいの役だと顔の良さが返って目立ちます。ちょっと影のあるいい男でした
次点:田中泯(19番目のカルテ)大森南朋(大追跡)段田安則(しあわせな結婚)
気になる役者
ラウール(愛の、がっこう)芝居はできない感じなのに、ながら芝居がかなり上手い。自分のアパートでの動き、小道具の扱い、素晴らしい。そして個性的で心の感じられる芝居をする人です。
中島歩(愛の、がっこう)前に見た時も変わった役者だなあと思った。声が籠っている。発声に問題があるのでは?と。でも一度怒鳴った時、こもる感じはなくなっていた。下手じゃないけど上手くも見えない。不思議な雰囲気を持つ役者です。
荒井啓志(愛の、がっこう)高橋文哉似のめっちゃイケメン
嵐莉菜(ちはやふる) 目を引く人です
堀夏喜(雨上がりの僕らについて)あまり役者っぽくない。ただ、底抜けの明るさが魅力
庄司浩平(40までにしたい10のこと) 背が高く紳士的でとても素敵な男性
小西桜子(恋愛禁止) 藤田美和子似の可愛らしい子
八村倫太郎(シンデレラクロゼット) 顔は普通なんだけれど、芝居も普通なんだけれど、精悍な雰囲気がある好青年です
豊田裕大(DOPE) やっと名前と顔が一致しました…ごめん
平野瑠莉(DOPE)
中井友望(私があなたといる理由)
佐藤寛太(誘拐の日) 不思議な人。刑事に見えないし、悪い人には見えないし、落ち着きもないし、まっすぐな面は持っているんだけど、それだけでもなく。あまりに不思議な人で目が離せず。
渡邊心結(こんばんは、朝山家です) 文句ばかり言っている役ですが、ズバズバ感は良かったです。
瑠璃(子役)(大追跡)
(僕たちはまだその星の校則を知らない)の女子生徒たち 中野有紗、菊地姫奈、南琴奈、近藤華、月島瑠衣、北里琉
毎クール初めて見るのに、とても綺麗な人がたくさん出てきて、その上、芝居も問題なかったり、これから上手くなりそうだったり、これほどたくさん新人がどんどん出てきて、大丈夫なのでしょうか? という一抹の不安
タイトル賞
【僕たちはまだその星の校則を知らない】
ただ、長いだけのタイトルかと思いきや、ドラマの雰囲気と合っていたし、内容とも合っているのに、想像する余地もある
タイトルバック賞 【愛の、がっこう】
メイクアップ賞 【レプリカ 元妻の復讐】
本人が整形したという二役をここまで素晴らしいメイク術で完成させてしまうのならば、今後何でもできますね。すごいなぁ。楽しそうだなぁ、今の役者
制作(キャスティング)賞
【僕たちはまだその星の校則を知らない】
特に高校生役の女性陣が、それぞれの個性を活かせる役どころで、誰一人似ず、可愛い子や綺麗な子もいて、魅力的なキャスティングでした。男子も個性的でした。
教師も、とりたてて目立たない役を尾身としのりと坂井真紀が、余計なことをしないで、でもキャラクターを持ち、この位置にいてくれたことが素晴らしい。助演賞レベルではなく、役者として素晴らしい
主題歌賞 レイニ 「Spiral feat.Yura」 (愛の、がっこう)
ラブストーリーらしい音楽が、全編に使われ、時として、ラブストーリーではないドラマかと思う展開も、音楽で一本に繋いだ。そういう雰囲気のある曲でした
次点:八生「しゅらばんばん」(完全不倫)
きゃあ、私にしては大変なことです! 主題歌賞に次点がございました! これから私も音楽を記憶に残せる大人になれるか?! (ごめんなさい、意味不明で)
美術賞 しあわせな結婚
美術の力かどうかは分からないのですが、このドラマの特異な雰囲気を作り上げてくれたのは、美術の力もあると思います。
演出家賞 該当者なし
どの作品も演出が見えない。演出家が立っていないということは、作品としては悪いことではないような気もするが…。 期待の大九明子(照子と瑠衣)は、大御所二人が出演していないシーンでは、少し演出が見えました。期待の池田千尋(40までにしたい10のこと)も取り立てて何も見えず。 もう少し演出家の主張が見えてもいいと思うのだけれど…
脚本賞 蛭田直美(舟を編む)
映画を見ていたので、取り立ててみたい気持ちのおきないドラマだったのですが、映画よりも楽しめました。それは、辞書の中のどこを切り取ってドラマに使うかという部分も大きいと思うし、それを考えたら、これは、何回でもドラマ化できる作品だと思えました。淡々と地味な作業を続ける編集員たちの日常に、時々どっかーんと事件を起こす。最初から最後まで飽きない中身の濃いドラマ
次点:阿久津朋子 板谷将行(完全不倫)
本当に面白かったのです。最初の方は、不倫をする人たちの行動とか、スマホの使い方とか、知らないことがたくさん出てきて為になった。途中、ちょっと遊びかけたけれど、飽きずに最後まで楽しめたのは、それぞれのキャラが段々生き生きとしていったからだと思います。
次点:田中真一(DOPE)
構成が素晴らしかったです。原作読みたい!と思ったら、漫画なんですね。初回は陣内の妻がまだ生きているかのようにドラマを進めたり、途中で、回想を多々はめ込み、SFチックな話なのに、情の深い人間関係が描かれていた。最後まで構成がしっかりしているので、単なるSFではないです
作品賞 DOPE 麻薬取締部特捜部(TBS)
構成が素晴らしい。初回は人物紹介も兼ねているのに、陣内の妻が生きていると思わされた。DOPEを憎む陣内と心優しい才木、そして他の異能力者たちがいる麻薬取締部特捜課は、中心にいる陣内のせいもあるだろうが、なんとなく影がある。存在そのものに。
構成が素晴らしいのは、途中から、ジウの能力が凄すぎて、どうにも太刀打ちできないだろうと思わせたのにも関わらず、その解決策がきちんとしている。才木の母と妹だけが殺されなかった理由もきちんとしている。特捜課の他のメンバーが酷い目に遭っていく流れも、物悲しいラマになっている。一人ずつをメインにした話の時に、回想をうまくはめ込み、情のある人間関係が心に刺さる。大好きな新木優子を久々に見た気がするが、やはりきちんと芝居をする人だ。こんな役やって欲しくないと感じた久間田琳加も最後きちんと救われた
SFはあまり好きな方ではないし、あまりに人が殺されるドラマも好きではない。でも心動かされるドラマは、設定がどうであっても、きちんとしたベースがあれば、感動させられる。
次点:舟を編む~私、辞書つくります~ (NHK)
完全不倫ー隠す美学、暴く覚悟ー(日本テレビ)
あまり触れることがなかったその他の作品
【明日はもっと、いい日になる】ちょっと子どもの扱いが違うなぁと感じることもあったのですが、ドラマとしては楽しめました。主役の刑事上がりの夏井を良く描きすぎだと思います
【初恋DOGs】これほどつまらないのに、結構なメンバーを配置したラブストーリーを見たことがない。主演の韓国人の俳優はイケメンなのにとても格好悪く見えました。つまらないとはそういうこと。
【私があなたといる理由~グアムを訪れた3組の男女の1週間~】設定もアイデアも好きだけれど、毎回ドラマの最後に出る「一組の男女が別れるまであと○日」というコメントはいらない。あんなもので、客を繋ぎ止めようとするとは…。
私が初めて行った外国はグアムでした。仕事だったので、1日半しか滞在していないのですが、ドラマを見て、グアムに行きたいなぁと思いました。
【誘拐の日】つまらないドラマでした。最後まで見続けられたのは、なんだろう? 魅力的な数人の役者と、不思議な刑事たち。最後に向かってされる謎解きは、そこまで込み入った内容にしなければ、ドラマにできないの? というのが、私の感想です。
【大追跡】大好きな福田靖脚本で、主演の相葉雅紀が、とてもいい味を出していて、面白い部分も期待もあったのだけれど、段々形になっていった。SSBCのメンバーも遊んでいるように見える時があるし、捜査一課においては、形以外の何ものでもない。捜査一課は悪者に描かれることが多いので、このドラマの相葉雅紀の役が非常に小気味良かったのだけれど、芝居出来ない役者が数人足を引っ張っているから、仕方ないか。
【ちはやふるーめぐりー】ラスト先輩たちが勢揃いして、きっと以前の「ちはやふる」メンバーなのでしょう。是非、以前の作品を見たいです
【愛の、がっこう】木村文乃の作る学校の先生にリアリティが持てない。こんな世間知らずの純粋な学校の先生いる? だから、人気ホストが彼女を好きになることが疑問。ホストクラブで、「頭が悪くない!」と守られたくらいで惹かれる? ラストもハッピーエンドに近い形で、うーん、やっぱりリアリティに欠ける。当初、文字の読み書きが苦手なホストが丁寧にわかるまで教えてくれる人を慕い、学校で生徒に相手にされなかった教師が教えることの楽しさを思い出す、あたりはドラマとして素敵でした。
【リベンジスパイ】大橋和也のハスキーヴォイスいいよね。渋谷凪咲の芝居はパターンですね。
【照子と瑠衣】夏木マリ&風吹じゅん&大九明子演出&うちの近所がロケ地ということで、惹かれたドラマでしたが、主演二人はやり過ぎ。それを制御するのが演出。やり過ぎなのに、年齢的なものなのか、テンポが悪いことが多々あるので、イメージはあるのだろうが、そうなっていない。後半回想シーンが増え、若い頃の2人のドラマは、演出も見えて、ある種雰囲気のあるドラマになっていたのだけれど、全体を通してバランスが悪すぎる。どこがメイン?
【19番目のカルテ】面白かったけれど、いまいち。病院のそれぞれの医者の話を毎回テーマにして、一人ずつ徳重に取り込まれていくんだけど、なんだろう?このイマイチ感。患者の役者もそれほど記憶に残らない。医者の中では、木村佳乃や新田真剣佑が印象に残っているので、役者の力? 小芝風花が、膝を開いて座るのは、この医師の役作りなのでしょうが、全く消化されていないので、変。この人は、どうしてここまで主演を演じる女優の扱いなの?
うわああん、アカデミー賞の時にはなるだけいいことだけ書き連ねようと思い、昨日、途中棄権したドラマをピックアップしたのに、最後はかなりダメ出し大会になってしまった。反省…