出演者を見た限りでは、お金を掛けていたり、力を入れている感じもするドラマなのに、作り物感が半端なかったり、同じことがあと10回位繰り返されていくのか…とか、辛いドラマがかなりありました。最近は、面白いドラマを選ぶというよりも、耐えられないドラマは頑張って見なくて良い。というルールに則って、それなりの数に収められています。お金かけてなくても、楽しめるドラマもあるのにね。
今回チェックしたドラマは
【財閥復讐/119エマージェンシーコール/レッドブルー/東京サラダボール/いきなり婚/マイワンナイト・ルール/地獄の果てまでつれていく/アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~/五十嵐夫妻は偽装他人/晩餐ブルース/クジャクのダンス、誰が見た?/ホンノウスイッチ/それでも俺は、妻としたい/トーキョーカモフラージュアワー/アンサンブル/リラの花咲くけものみち/TRUE COLORS/フォレスト/ホットスポット/御上先生(20作品)(そして途中までしか見るに耐えなかった下記12作品、後ろに行くほど頑張れた回数は少なくなります)私の知らない私/御曹司に恋はムズすぎる/風のふく島/秘密/未恋~かくれぼっちたち~/家政婦クロミは腐った家族を許さない/プライベートバンカー/日本一の最低男*私の家族はニセモノだった/まどか26歳、研修医やってます!/相続探偵/法定のドラゴン/問題物件】
[敬称略]
2024冬ドラマ MYアカデミー賞
主演女優賞 MEGUMI (それでも俺は妻としたい)
他の主演女優たちに決め手がなく、悩みつつ、こちらになりました
かなり喧嘩腰の妻と夫の関係性の中で、当然、意見が相反するわけですが、そういう時に、どちらの言い分が正しく響くかは役者の力。夫に対する発言(セリフ)はかなりキツイものが多いのにも関わらず、MEGUMI側に立って見てしまうのは、単に私が女だからだけではないと思うのです。ちょっとあり得ない失礼なセリフも成立させていて、彼女のキツさが、許されてしまう不思議さ。
次点:清野奈名(119エマージェンシーコール)
広瀬すず(クジャクのダンス、誰が見た?)
どちらも派手さはないのだけれど、あれだけの役者を脇に回して、きちんと自分の仕事をして、地味に輝いていました。スター性のある女優だからこそですね。
主演男優賞 木村慧人(レッドブルー)
化粧を施しても綺麗で、身体が小さく細身で、女性的な役をこれまで見てきただけに、インパクトありました。鍛えられた肉体、細いけれどエネルギッシュな戦いぶり、ちょっと甘ったるい少年感も、この役のキャラクターにしか見えなかった。
次点:金子大地(晩餐ブルース)
角田晃広(ホットスポット)
金子大地:ふわっとしたこんな役も良いですね。
角田晃広:彼は主演だったのでしょうか?彼が主演なんて、ちょっと驚きのキャスティング、そして主演に見えない。でも、決して助演ではない。
助演女優賞 宮田早苗(財閥復讐)
あまりインパクトの強い人ではなく、これまで印象に残る作品もないのですが、今回は大変個性的でした。歳の割にスラっとした肢体が、キャスティング的にマイナスになることも多いと思うのですが、今回は衣装が合い、何か裏があるような個性的な役で存在感がありました
次点:片山友希(トーキョーカモフラージュアワー)
平岩紙(ホットスポット)
片山友希:大人になってしまったのねぇ~。ちょっと個性的な女学生のイメージから、ドライな先輩のこのキャラへ、良い感じで大人になっていますよね。自分を持っている、雰囲気のある素敵な人
平岩紙:バカリズムの脚本をみんながみんな楽しんで演じている感じではありましたが、一番、淡々と毒舌を吐いている芝居が好きです
次点は続く
田辺桃子(五十嵐夫妻は偽装他人)とても綺麗なのに、こんな蓮っ葉な役もばっちりこなす。かなり性格の悪い子に見えたのだけれど、きちんと裏付けもある。美しいだけではなく、頭の良い悪女から、軽い女まで何でも演じられそうで楽しみです
菊地凛子(ホットスポット)彼女らしく、調子の良い市長を演じていて、笑えるくらいでした
瀧内公美(クジャクのダンス、誰が見た?)急にめちゃくちゃハイクラスの人を演じていて驚きましたが、何も問題はないですね
中村ゆり(119エマージェンシーコール)はっきりしない上司役で、どこまで演技なのか、全く分からず、その微妙さが芝居なら素晴らしいなと
工藤遥(いきなり婚)テレ東の「夫を社会的に抹殺season2」で、気になる役者に書いて以来、彼女の出演作がない時がない。どころか、複数のドラマで見るようになっています。とりたてて個性がないと思っていたけれど、声が個性的。芝居は安定感があります
助演男優賞 前原滉(119エマージェンシーコール)
最近、テレビで彼を拝見していて、(彼、良いよねぇ)って感じることが多くなった。それって、彼が彼らしく演じられるようになってきたのではないかと思ったりする。つまり、これまで演出家の意向等で、自由に出来なかった芝居があったり、最近は彼のそのままの個性が求められてキャスティングされていたり。今回も彼がそこにいることでとても救われるシーンがありました
次点:磯村勇斗(クジャクのダンス、誰が見た?)
石丸謙二郎(クジャクのダンス、誰が見た?)
森崎ウィン(クジャクのダンス、誰が見た?)
同じ作品から三名。
石丸謙二郎:穏やかな優しさが緊張感のあるドラマの中で救いになりました。その年齢からも。
森崎ウィン:この役必要なの?っていうほど、余計な役なのだけれど、ドラマの中でとても必要な役にしていた。
クジャクのダンスのキャストについては、別途書かせて頂きます(磯村勇斗ほか)
次点:玉置玲央(true colors)独特な存在感がありました
気になる役者
秋田汐梨(トーキョーカモフラージュアワー)(ホンノウスイッチ) ピカイチです! 一押しです! 素敵な子! 顔は普通で可愛らしく、笑顔が素敵。でも芯の強さが垣間見えるのでちょっと意地悪感もある。芝居は問題なし。有村架純以上だと思います。
青木暸(マイワンナイト・ルール) パーフェクトな彼氏に見えました。次はそのままのいい役で。
武知海青(レッドブルー) ちょっと好き。自由な感じと、前に出る感じ。松田元太を彷彿とさせる…
高石あかり(御上先生) 顔が普通に可愛くて残念ですが、芝居はちょっとレベル高いかもしれない
酒井大成(119エマージェンシーコール) いつも顔がツルンと輝いていて、前に出るエネルギーがあって、良いですね。
柏木悠(アイシー) 酒井大成と全く同じ、売り出し中の魅力がある。ちょっと影があるかな。
近藤華(アイシー) 目に力があり、やる気がみなぎった少女。今後間違いなく出てくるでしょう
嶋田鉄太(それでも俺は妻としたい)子役 この子は何者? 全て演技に見えず、自由な居方が半端ない
キャスティング賞 【東京サラダボウル】
毎回外国人のキャスティングは大変だったと思います。特に5話のキャスティングはバランスが良かった。介護施設長の女優がとても良い感じのキャラクター、ティエンというベトナム人役の男優、そして早川進役の黒崎煌代。演技が上手いとまでは言い難いが、よくなりそう。こういう役者を見つけてくるところが素晴らしい。声の太さが外見とアンバランスで配役難しいかも
【アンサンブル】川口春奈の母親役に、瀬戸朝香は、とても良いと思います。親子と言っておかしくない!
【アイシー】【秘密】のキャスティングはNG
主題歌賞 カメレオン・ライム・ウーピーパイ
「secret march」(財閥復讐)
今回は珍しく記憶に残る音楽、主題歌がいくつかあり、私にしてはすっごいです。いえいえ、曲が凄いです。次点の、結構美しい歌唱の曲ではなく、こちらを選んだのは、とにかくインパクト。知っているメロディーに違う歌詞と編曲。なんとなく恐ろしさを響かせる曲のインパクト
次点:yukaDD「breath」 (五十嵐夫妻は偽装他人)
Ado「エルフ」 (クジャクのダンス、誰が見た?)
演出家賞 八十島美也子(トーキョーカモフラージュアワー)
演出が意識されて良かったドラマが殆どなく、このドラマも三人の演出家が交互に撮っていた感じなので、はっきりしないのですが、このドラマ5話から急に良くなったんですよねぇ。普通のドラマだったのに、意思やセンスの見えるドラマになった。その理由は、演出かなと。
脚本賞 橋本夏 (119エマジェンシーコール)
こういう救命ドラマは、人の命が掛かっていたりするので、毎回それなりに感動したり、感涙したりするけれど、それは毎回のゲストのお話次第。1クール通しての完成度となると話は別。
このドラマは、派手さはないけれど、一貫して、普通に一生懸命働く消防局の人々を描き、毎回思わぬところで、突然泣かされた。同時進行する119コールの組み立ても素晴らしかった。セリフが素晴らしいというよりも、脚本の構成が素晴らしいがゆえに、感動をもたらすというか…途中から、脚本補佐に回っていましたが、この方の功績ということでしょうか。
作品として、唯一の問題は、電話の相手が、声優喋りなこと。最初はあまり気にならなかったのだけれど、途中からどんどん声優が上手に作っているような喋りになっていった。
前半の方が、そのコールの映像を後から使う傾向があったので、役者が動いてやっていたのかもしれない。
最後の方は、すべて声優が喋っているようにしか聞こえなくなってしまった。
司令官たちが顔出して、リアルにセリフを喋っているのに、電話の向こうで、さも上手に作ったセリフを吐かれると、物凄い違和感。先に電話の声だけ録って、撮影の時に流しているのだと予想されます。直接会話すれば、いくらなんでも声優だってあんな嘘喋りはしないでしょうからね。
例えば、最終回の猫カフェの吉沢さん役の声優、アニメ声+声優喋りは、生死を彷徨う状況であり得ないし、聞いていて具合が悪くなる。その後、心マを変わる、多分金澤美穂は、きちんとセリフを話しているのに。これは、芝居の上手い下手だけではなく、声優が、通常、アニメで作っていることに慣れてしまっているのだと思われる。絶対に「慣れて」しまってはいけないし、アニメの顔がある時と、そうではない時の芝居は違うのに。
演出の問題だと思います。演出家が売れている声優にダメ出し出来なかった?とか。
フジテレビ問題が発覚し、スポンサーがみんな降りた流れで、「横浜市」だったと思うけれど、テロップから名前を外した。こんな素晴らしいドラマだったのに、残念でしたね。その判断が正解だったかは分かりません。
次点:金沢和樹(東京サラダボウル)(クジャクのダンス、誰が見た?)
冨安美尋(トーキョーカモフラージュアワー)
バカリズム(ホットスポット)
詩森ろば(御上先生)
金沢和樹:最初、【東京サラダボウル】の脚本家でチェックしたら、【クジャク】も書いててびっくり。両方原作あり、なので、その複雑さは、原作から来ていて少々分かりにくい箇所も多々あったが、ドラマとしては上質な部類に仕上がっていた
下3つは別記
作品賞 御上先生 (TBS)
次点:東京サラダボウル(NHK)
119エマージェンシーコール(フジテレビ)
ホットスポット(日本テレビ)
敢闘賞:リラの花咲くけものみち(NHK)
【御上先生】パーソナルisポリティカル 良い言葉ですね。私がいつも思っていることに一定の答えをくれたようで、今後使わせて貰います。
政治的な重いテーマを、高校生、学園ドラマとして描いたことに意味があると思う。こういうドラマを同世代の人たちが見て、考えてくれたらいいと思う。
東大に行くような頭の良い高校生に、「考える」力を与えると、こんなに変わると描いていた。そもそも教育は、「考える」ことであるはずなのに、記憶のみで大学卒まで行くことが出来てしまう、この国の教育制度にモノを言っている。
これまで頭の良い人たちは官僚になっていたのだけれど、彼らは本当に頭がいいのに、その頭脳を、政治家の言いなりになることに使ってしまっている。でもこのドラマで、官僚の中にもこうして立ち上がる人が出て、そういう彼らが潰されないならば、とても夢のある話
こうした社会にモノ言うドラマがもっとあっていいと思うし、それを若く美しい彼らが描くことも意味があると思う
ただ…数人の学生が、どうしても頭脳明晰には見えなかった。
【ホットスポット】ドラマといえば、娯楽。として素晴らしい娯楽作品を見させて貰いました。バカリズムと宮藤官九郎は、その構成力で双璧になっている。今、彼らにどんどん脚本を書いて貰いたいです。
それにしても、ふざけたドラマでした。それを演者がとても楽しんで演じていることがよくわかる。40代の女優がめちゃくちゃ出ていましたが、その昔だったら、40過ぎると女優の仕事は減っていた(映画「デブラ・ウィンガーを探して」のように)最近の人たちが若くなったということもあるけれど、でも実は40代は最も美しく輝ける上に、演技に油が乗った(←なんか古い表現?)時期である。そんな彼らにどんどん見せ場を作って貰いたい。決して単なるお母さん役ではなく。バカリズムは、女性のグチャグチャ話好きですよね。私も大好きです。戯曲でもよく書いていたけれど、台詞回しで、あれほど面白いものはないと思っています。それを最初は仲良し三人組だったのに、木南晴夏が参入して、MEGUMIまで参入して、夏帆の絡み方が大きくなって、とにかく女優たちが楽しそうでした。
ひとつだけ引っかかったのは、どう考えても、夏帆、木南晴夏の役は間違いなく、その上、MEGUMI、志田未来、そこら辺が、みーんな、宇宙人だと知った事実をペラペラと周りに人たちに喋りまくりそうなキャラクターなのに、誰一人言いふらさなかった。それは、狙いだったのか? つまりペラペラ喋りそうな人たちが話してしまう不安感を煽っただけなのか? そこがちょっと謎。
【クジャクのダンス、誰が見た?】話は込み入っていて、最終的に謎解きをするのだけれど、こう言うドラマにありがちな、本当の話はちょっと無理くりであり得ない。
私が楽しめたのは、それぞれの役者の役作りなので、ストーリーは置いておきます。それぞれの役者に見せ場があったので
広瀬すずは、連続テレビドラマでは、こういうのがいいと思います。彼女の細かな演技をたくさん見られたし、若くて美しい彼女の周囲に男たちが暗躍(活躍)するバランスがとても良かった。
メインの松山ケンイチは、大好きな役者で、優しさに溢れている。そして磯村勇斗という役者。彼は、台本に書かれている以上のことを細かく入れる人で、まあ、余計な芝居をたくさん挟む。対して、松山ケンイチはなんにもしないで、ただ淡々とそこに居た。二人とも当然色気のある役者ですが、その種類が真逆。どちらも素敵でいいキャスティングだと思います。
森崎ウィンは、顔が綺麗すぎて、色気という面では少し劣る。
成田凌は、久々に魅力的な部分もあり、キャスティングのバランスに救われたと思います。
瀧内公美、ラス前の回、父親の取調室に入ってきた時「お知り合いですか?」と聞かれたあとの「いえ」というセリフ、ecellent!!!!
ただ、あまりに多い殺人の数々には、リアリティがなく、ドラマとしてはNG
森のシーンは美しかったし、クジャクは凄かった。クジャクって何処にいるんだろう。調べてみた。日本にもいるらしい。キジ科だ! キジにはしょっちゅう会えるので、彼らで我慢しよう
以上。最後まで読んでくださりありがとうございました。お疲れ様です。
そして予告
今期は、ドラマの感想、書きます。
ラブストーリーに見る傾向(いきなり婚、ホンノウスイッチ等)
復讐ドラマについて(財閥復讐、地獄の果てまでつれていく等)
芝居できないことがバレちゃった女優について(アイシーとフォレスト)書かないかも
ドラマに見る親子関係について
そしてここで書けなかった良かったドラマについて(晩餐ブルース、トーキョーカモフラージュアワー)
良かったら、お楽しみに