非活動に徹する。これがSW鷺リゾ生活の鉄則にして醍醐味。いかに何もしていないかはひとつ前のブログに記した通りですがその翌日もこんな具合の廃人ぶり。

0800  起床。よーく寝た。頚椎の痛みが沈静化して続けて眠れるようになってきました。ホントはもっと眠れたけどこのくらいで勘弁してやって起きる。コーヒーを飲みつつピザを食べつつ新聞を読む。
0830  鹿島茂先生の書評集3冊から学んだことのうち超重要なことをノートにまとめる。鹿島茂はホントにイイ!
0930  原稿に手を入れる。思わず仕事をしてしまい反省する。
1030  『Somewhere』の名場面鑑賞会。SWの恒例行事。シャトーマーモントのヌケ感が改めて勉強になる。脱力私生活空間の理想の手本。
1200  昨日の残りの焼鳥6本食べる。
1300  『カジノ』の名場面鑑賞会のつもりが、あまりに面白くてまたしても最後まで観てしまう。
1500  ベースの練習。
1530  散髪(自分で丸刈り)&入浴。
1600  パンツ一丁で庭でタバコ吸いながら涼む。気分はシャトーマーモント。


鷺リゾの庭も緑が深くなって参りました。

1630  梅ソーダ飲みつつ読書。
1900  焼肉を食べに行く。
2030  読書再開。
2300  就寝。

だんだん調子が出てきました。このまま廃人寸前までいぶし銀週間を邁進します。
世の中のGWは僕にとってはSW(シルバーウィーク)。いぶし銀週間。

連休に突入するとアズ速やかにアズポッシブル、リゾートへ移動します。だいたいハワイ。たまにLAはサンタモニカ。もちろん脳内移動の脳内リゾートですよ。実際は鷺沼(自宅のある町)。つーか自宅。まるっきり自宅。自宅にいながら脳内で「ここはリゾートだ」と自分に言い聞かせる。これが「鷺リゾ」。

傍目には普段とまったく変わらない生活をしているわけですが、主観的にはワイキキの爽やかな風がそよぎ、サンタモニカの青い空が広がっています。

GWはもちろん、普通の連休も僕は決してどこにも出ないことにしています(脳内ではイミディエイトリー旅立つtoリゾートなのですが)。どこも混んでいるし、だいたいこの時期は気候が快適で鷺リゾも朝のハレクラニの如し。ちょいと脳内で鷺リゾアプリを起動するだけでまあ不思議、まるでハワイにいるような気分になれます。

鷺リゾの圧倒的優位はその低コストと利便性。予約不要。荷造り不要。交通費不要。宿泊費不要。時差なし。自家用車使用可。お蝶さんaka猪鹿お蝶同伴可。wifi完備。ジムもプールもサウナも完備(道も空いているのでジムまでスカッとひとっ走り)。自炊可。レストランも焼鳥、焼肉、カレー屋、好きなものが至近距離に。これ以上ないほど安価で便利。なぜかというと自宅だから。

で、何をするかというと何もしない。この辺が「いぶし銀」たるゆえん。ただ気分というか脳内環境設定がハワイなだけ。たとえば、ある日の鷺リゾ生活はこんな具合。

0700  起床。コーヒー飲みつつどら焼き食べる。
0800  ベースの練習。
1000  ジムでリハビリを兼ねた筋トレ&水泳&サウナ。
1200  上島珈琲店で玉子サンドとスープと黒糖ミルクコーヒー。
1300  『グッドフェローズ』名場面鑑賞会。とくにジミー・バッツとのいさかいのシーンをじっくり。
1430  ジョン・メイヤー・トリオのライブ鑑賞会。
1500  猪鹿お蝶お散歩。
1600  読書。鹿島茂『大読書日記』。
1900  夜ご飯。筍ご飯、若竹煮、しらすおろし、焼鳥。
2100  ストレッチ。
2200  就寝。


ここがそこ。夜の鷺リゾ。

仕事をしなくてもイイ。それだけで気分は極楽。理想的な一日を好きなように過ごせます。ありがたやありがたや。

鷺リゾSW生活の唯一の難点は、あまり長いこと滞在していると廃人化が進行すること。あまりに平穏安楽でかえって不健康になります。

世の中うまくできてまして、ちょうどその頃合いで休暇も終わりになるんですね、これが。自然と、そろそろ仕事するかな...という気になります。しかも往路と同様に、時差なし、荷造りなし、交通費なしで瞬時にして自宅に戻れます。なぜかというと自宅だから。これ最高。

この20年ほど毎年同じルーティンを繰り返すいぶし銀週間であります。ということで、電通の安田部長いかがでしょうか?
しばらく前のことになりますが、2月に出した『好きなようにしてください』という本の編集者であるダイヤモンド社の肱岡さんのご提案で、読者との座談会がございました。



この方がその方。肱岡さん。

読者との座談会というのはこれまでもやったことがなかったので新鮮な経験を楽しめたのですが、とくによかったのは、肱岡さんの発案で読者のタイプ別に3つのグループに分けて、それぞれ別々に座談をするというセッティング。

「20代若手」「マネージャー」「人事系」の方々との三座談会、それぞれ違った視点からのご意見やご感想をいただき、著者として勉強になりました。



若手班


マネージャー班


人事班


編集・カメラチーム

座談の内容はそのうちにダイヤモンドオンラインで公開されるのではないかという気がします。
頚椎問題が浮上してから早3週間、ド中年なりに手数を惜しまずに粛々と対策をとっております。たとえば、整形外科でのリハビリ。機械で首を吊り上げたり低周波の電気を当てたり、こんなことやって効果があるのかな?と半信半疑ではありますが、世の中には同種の問題を抱えている人がたくさんいらっしゃるようでリハビリ場は大変に繁盛しています。

頚椎問題の原因ははっきりしていまして、ようするにPCでの書きものをしていると首が傾いた姿勢で長い時間固定されるため、凝りや血行障害が生じて、これがじわじわと椎間板にダメージを与えるという成り行き。そんなことをいっても仕事は急に止まらない。少しでも緩和する手はないかと思っていましたところ、お友達が漢方もイイよというアドバイスをくださったので疎経活血湯というのを服用しております。痛みで寝不足が続き目にもものもらいが出来たので、これまたお友達のアドバイスで市販の目薬を注しましたら、こっちはすぐに治りました。

で、いま取り組んでおりますのがシャツのリストラ。といいますのは、仕事で襟つきのシャツを着る際、この数年はかなり厚手のコットンオックスフォードの、襟もしっかりとしたシャツを好んで着ておりました。これが首と肩の凝りによくないらしいんですね、ええ。

で、だいぶくたびれてきたこともあって従来の厚手のゴワゴワシャツを処分しまして、柔らかくて伸縮性の高いのに替えていこうというわけです。僕の知る限りもっとも伸縮性に優れた楽チンなシャツはTheoryのそれ。この機会に1着買いましたが現行の白シャツは襟が小さい。ネクタイなしで着る分には完成された快適さなのですが、僕もたまにはネクタイ着用を強いられるわけで、フツーの大きさの襟のがあればイイなあと思っておりました。

で、仕事場にタイミングよく届きましたのがYOKO CHANの展示会のご案内。YOKO CHANの創業者にしてデザイナーのヨーコちゃんは前からの知り合いでして、とにかく趣味とセンスが抜群なのです。ご存知の方はご存知のように、これまでYOKO CHANというブランドには婦人服しかありませんでした。ヨーコちゃんのデザインならばきっと欲しいものになるだろうと思い、前々から彼女に男性用のラインもやってチョーダイ!とお願いしていましたところ、ついに2016秋冬物からスタート。ヨーコちゃんがつくるのであればイイ感じのシャツがあるのではないかと、仕事の合間を利用してローンチの集いに行って参りました。

実物を見てみますと、これが予想以上のイイ出来でありまして、YOKO CHANらしい「さりげなくさりげあるフツーの服」が並んでいました。



これらがそれら。

で、懸案のシャツですが、これがいきなり完璧。軽くごくごく柔らかくストレッチも効いて襟もちょうどイイ。大喜びで発注しました。ヨーコちゃん、さすがやな。



これがそれ。

ついでに試着したTシャツもヒジョーに着心地がよろしゅうございましたので1着発注。ウールのパンツも多いに惹かれたので、店頭に出るころにまた買いに来ようと思います。

ジャケットがないのが残念だったのですが、相変わらずの鋭い眼光のヨーコいわく「つくってみたけど納得いかないのでボツにした」。いずれ出てくるのが楽しみです。

いまはYOKO CHANに所属している旧知のお友達の圭ちゃんにも久しぶりに再会。楽しい話を聞けました。



この人がその人。イイ顔!

頚椎問題のお陰で生活改善のイイ買い物ができました。光あれば陰ありあり。逆もまた真なり。世の常でございます。
久しぶりのBBTのスタジオでの収録、今回はフリープラスの須田さんをゲストに「インバウンド市場のリアリティ」という番組をつくりました。




ランドオペレーターとしてアジアからの訪日旅行客と日々接している須田さんならではの深くてイイ話を伺うことができました。それにしても須田さん、この人はホントに素晴らしい。構えがイイ。姿勢がイイ。明朗で正々堂々としている。こういう人が現実にいる。天皇陛下のようなことを言うようですが、国民として喜びとするところであります。これで日本も安心だ。

フリープラスが事業領域としている訪日旅行業、このインバウンドの需要というものは成熟した日本にあって久々に現れた純増分野、100%ピュアなキャッシュインフローなわけです。

この20年ほど、口を開けば「右肩下がり」という話ばかりで、聞いただけで気分が暗くなるので、僕は「左肩上がりと言いましょう!」と指導していたのですが、須田さんと話していると左肩がガンガン下がってくるのでした。

この日は渋谷のヒカリエで仕事がありまして、頚椎ヘルニア問題で営業車の運転もままならないため電車で現場に参りました。

渋谷といえばBluedogsのライブ以外では行くことがほとんどのまったくないエリアでありますが、この機会に消耗品補充に楽器屋に行っておくか...ということでセンター街へと足を向けました。



Bluedogsがライブをしている渋谷TAKE OFF7。この向かいに楽器屋がある。

で、あまりの人混みに気持ち悪くなり、早々に渋谷駅に引き揚げようと帰路についたのですが、途中で思い立ってラーメンを食べることにしました。



ここがそこ。桂花。

学生時代にはじめてここのラーメンを食べたときは、それまで九州ラーメンを食べたことがなかったということもあって、とても美味しく感じました。その刷り込みがあって、以来機会があるとついつい寄ってしまいます。30数年後のいま食べてそれほど美味しいのか、と自問自答すると、ま、美味しいけどそれほどでもないというのが正直なところなのですが、やっぱり美味しいですねえ、これ。

首の痛みを感じながら太肉麺をがっついていると、若き日に狭いおでこ(当時はとにかく髪が多過ぎておでこが狭小地だった)に汗を浮かべて、何も考えずひたすら大喜びで桂花のラーメンを食べていた頃を思い出し、武者小路フィーリング(『若き日の思い出』)に包まれたことをここにご報告申し上げます。

いまも何も考えていないんですけどね。

ということで、電通の安田部長、いかがでしょうか?

新刊、『「好き嫌い」と才能』が東洋経済新報社から発売されました。
「好き嫌い」と才能/東洋経済新報社

これがそれ。


スキこそものの上手なれ。スキであれば努力が娯楽化する。努力の娯楽化こそが古今東西、仕事の最強の原理原則だと信じているわけですが、「好き」も「上手」も十人十色。決して一般化できるものではございません。そこで、僕がイイなあ、と思っている19人の「その道のプロ」の方々とその方に固有の好き嫌いについて対話を重ね、「スキこそものの上手なれ」の内実を描き出したいというのがこの本の狙いであります。


ご関心の向きはお手にとっていただければ幸いです。

ということで、電通の安田部長、いかがでしょうか?

このところライブ(Bluedogsに非ず。仕事のほう)で立て続けに日比谷のイイノホールを使わせていただきました。このハコ、実にイイですね!キャパも適度で駐車場もバッチリ機能的。シンプルな内装で落ち着いた雰囲気。何がイイかって、ロゴが最高に素敵なんです。



これがそれ。

歴史のあるホールなので改装前の昭和オリジナルのロゴデザインをそのまま使っています。このグラフィックデザイン、完璧です。痺れました!
BSフジの「プライムニュース」、この日のテーマはストライプインターナショナルの経営でしたので、社長の石川さんと話をする機会をいただきました。



石川さんと

ストライプといってもまだピンとこないかもしれませんが、この前までの旧社名はクロスカンパニー。アース(ウインド&ファイアーに非ず)などのブランドで急成長してきた会社です。

で、石川さんにはときどきお目にかかるのですが、この方の経営者としての懐の深さはフツーじゃない。冷静沈着というかヒジョーに落ち着いて果断な意思決定をするタイプ。「経営=ロジカルなアート」の手本だと思います。

で、新社名がストライプなのでストライプのネクタイをしたのですが、石川さんもトリコロールのストライプのタイでした。僕も一瞬トリコロールにしようかなと思ったのですが別の色にして丸かぶりを逃れました。

局からの帰りにLINEをみたら早速ミッキー長野さん(Bluedogsのキーボード担当)から連絡が入っていました。ご家族で観ていたそうです。この「プライムニュース」という番組はわりとよく観られているようですね。2時間ワンテーマの一発もの生本番ぶっつけなのでヒジョーにやりやすく、テレビとしては贅沢な仕立ての番組でした。

普段は政治を取り上げることが多いらしく、先日この番組の8周年パーティーがあったのですが、僕もオークラのご馳走目当てに出席したところ(このパーティーのご馳走は僕の経験範囲では2番目にイイ。第1位はもちろん安田部長を擁する電通の年賀会)、安倍総理もスピーチに来ていました。他にも大勢の政治家が来ていましたが、みんな元気だねえ! 誰も顔がテカテカしていました。
正式公開されたアストンマーティンDB11。



これがそれ。

フロントからサイドのダイナミックな造形。カッコいいといえばカッコいいしフツーといえばフツー。



で、リアがいけませんね、リアが。フツー。アメ車の如し。

アストンマーティンはこの先も10年はこうしたモダンダイナミック路線をキープするのでしょうが、この路線では勝ち目なし。もはやレクサスRCFの方がカッコいい。しかもDB11はベース車両で2400万円ほど。しかもクルマはレクサスの方がイイに決まっている。

アラブや中国やロシアの金持ちはアストンマーティンのブランドネームで買うのでしょうが、アストンはもっと上品でシックであってほしいですなあ。アストンマーティンにはもう期待するのはやめておきましょう。どっちにしろ俺には買えないからイイんですけどね...。