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本日もありがとうございます。
今年もルバーブの季節が巡ってきています。
ジャムにしたりシロップにしたりケーキにしたり、と
私もルバーブは大好きで色々なお菓子に使っています。
早速Epoch Timesから記事をご紹介します。
ルバーブ：肝臓、腎臓、心臓保護、がん予防、減量
ルバーブは北米やヨーロッパでは一般的な野菜で、デザートや飲料によく使われる。栄養価が高く、ガン予防効果があり、腎臓、肝臓、心臓を保護する。
ルバーブにはビタミンK1やミネラルなどの必須栄養素が含まれている。以下のような数多くの健康効果がある。
1. 腎臓を守る
国際腎臓学会（ISN）によると、世界中で8億5千万人以上が何らかの腎臓病に苦しんでいる。したがって、ルバーブが腎臓病を予防し、腎臓を保護する役割は特に重要である。
Frontiers in Pharmacologyに掲載された2023年のメタアナリシスでは、慢性腎不全患者2,786人を含む34の査読済み論文を分析した。治療群と対照群の間で複数の医学的指標を比較することで、研究者らはルバーブ（乾燥した根と根茎由来）に慢性腎不全に対する治療効果があることを発見した。ルバーブまたはルバーブを含む漢方薬の慢性腎不全の症状改善に対する有効率は、治療群が対照群の4.14倍であった。
2023年にBiomedicine & Pharmacotherapy誌に掲載された総説によると、薬用ルバーブの適切な使用により、腎臓を線維化、酸化、炎症から守り、腎細胞のターンオーバーと死滅を制御する腎保護効果が得られることが、動物実験と細胞実験で示された。
この総説では、ルバーブは主にアントラキノン化合物を豊富に含むため、慢性腎臓病を予防・治療し、腎機能障害を改善できることが示唆された。これらは、ラット試験において、抗酸化物質と抗炎症物質のレベルを増加させ、それによって、酸化ストレスと炎症による腎細胞へのダメージを軽減する。
しかし、レビューの著者は、保護と損傷の「双方向」効果も指摘している。ルバーブが誤用されると、同じ経路で腎臓に害を及ぼす可能性があるのだ。「一方では、ルバーブの腎毒性は用量が重要な要因である。低用量では腎保護作用があるが、高用量では毒性を引き起こす可能性がある。他方、患者の年齢や性別などの生理学的・病理学的要因もルバーブの腎毒性と密接に関連している。」
したがって、ルバーブを大量に補給する前に、資格のある医療従事者に相談することが重要である。
2. ガンの抑制
ルバーブに含まれるエモジンやクリソファノールなどの化合物は、さまざまな種類のがん細胞を抑制または死滅させることが証明されている。2019年にBiomolecules誌に掲載された総説によると、クリソファノールはヒト細胞株において、非小細胞肺がん、卵巣がん、メラノーマ、中枢神経系腫瘍、結腸がんに対して抗がん作用を示した。さらに、クリソファノールは腫瘍細胞を標的とした炎症反応を引き起こし、腫瘍壊死を促進することができる。
ヒト膵臓がん細胞を用いた別の研究では、エモジンの投与量が多いほど、がん細胞に対する抑制効果が強くなることがわかった。エモジンの投与量を適切に増やすと、膵臓がん細胞の増殖抑制率は65.2％に達し、がん細胞の著しい形態変化を伴うことがわかった。
3. 肝臓の保護
2023年にFrontiers in Pharmacologyに掲載された研究によると、ルバーブに含まれるアントラキノンは、急性肝障害によって誘発される肝線維症を治療できることがわかった。急性肝障害を起こしたラットにルバーブのアントラキノンを投与したところ、投与量が増えるにつれて生化学的指標のいくつかが正常値に近づいた。この研究は、ルバーブ・アントラキノンが酸化ストレス、炎症、線維化障害を調節することにより、急性肝障害を改善することを示唆した。
4. 心臓血管の健康をサポート
古い研究によると、ルバーブは総コレステロール値、特に低比重リポタンパク質（LDL）コレステロール、つまり「悪玉」コレステロールを低下させ、虚血性心疾患のリスクを低減する働きがあるという。この効果は、主にルバーブの茎に多く含まれる食物繊維によるものである。
最近の研究では、ルバーブに含まれるレスベラトロールなどのスチルベン化合物が抗高脂血症作用を示すことが示された。その結果、ルバーブ由来の抽出物が心血管疾患や肥満の予防に重要な役割を果たすことが示唆された。
アントラキノン化合物に加えて、ルバーブに含まれるビタミンKは、血管石灰化などの慢性炎症プロセスを予防し、心血管疾患の予防に貢献することが判明している。
5. 中枢神経系の保護
Metabolites誌に掲載されたラットを用いた動物実験によると、ルバーブに含まれるアントラキノン化合物は、抗炎症作用、抗酸化作用、免疫調整作用がある一方で、虚血性脳卒中、外傷性脳損傷、アルツハイマー病などの中枢神経系障害に大きな効果を発揮することがわかった。
動物実験では、ルバーブの水抽出物が虚血性脳卒中ラットの神経機能を改善し、脳組織死と脳浮腫を減少させ、局所脳血流を増加させ、脳組織の病理学的損傷を逆転させることが実証された。この研究は、ルバーブがアミノ酸とエネルギー代謝の調節に関与し、腸内細菌と代謝経路の調節を通じて抗虚血性脳卒中効果を発揮している可能性を示唆している。
ルバーブの薬効
ルバーブは2,000年以上前から中医学で用いられてきた。止血、血行促進、解毒、瘀血、便秘解消など様々な薬効がある。
2022年にInternational Journal of Molecular Sciences誌に発表された臨床試験で、研究者らは42人の健康な中年参加者の便秘治療にルバーブ抽出物を使用した。その結果、ルバーブエキスを補給した後、参加者は排便回数と便の硬さが改善したことが示された。
ルバーブの様々な食べ方
根や根茎を使う薬用ルバーブとは違い、料理用ルバーブは茎だけを使う。ルバーブを食べると、多くの健康効果が期待できる。しかし、ルバーブの葉にはシュウ酸が多く含まれており、大量に摂取すると激しい嘔吐を引き起こし、命に関わることもあるため、米国ガン協会はルバーブの葉を食べないよう警告している。
酸味と鮮やかな色、独特の香りで知られるルバーブは、デザートによく使われる。フルーツパイの主な材料であるだけでなく、刻んだルバーブを少量のレモン汁と砂糖で煮てコンポートを作り、ケーキ、プレーンヨーグルト、オートミール、チーズにかけることもできる。また、他の果物の代わりに全粒粉のマフィンに入れ、ショウガやシナモンを加えると、風味と栄養が増す。
さらに、ルバーブは飲み物作りに最適だ。夏が近づいたら、家族みんなでこの爽やかな飲み物を作ってみてはいかがだろう。
レシピ： ルバーブ・オレンジ・リフレッシャー
材料：
スライスした新鮮なルバーブ 3カップ
スライスしたイチゴ1カップ
冷水4カップ
オレンジジュース1カップ
ミント数本
作り方
- ルバーブと水をステンレス鍋に入れる。蓋をして沸騰させ、弱火で15分煮る。鍋を火から下ろし、10分間置く。
- 木べらの背でルバーブを軽く押しながら、ルバーブの混合液を濾す。できた液体（約4カップ）を瓶かガラス容器に注ぎ、室温まで冷ます。蓋をして冷蔵庫で2日ほど冷やす。
- ルバーブ液を3カップ量る。½カップをピッチャーに注ぎ、イチゴのスライスを加えてよく混ぜる。残りのルバーブ液とオレンジジュース1カップを注ぐ。氷を入れた4つのトールグラスに分け、ミントの枝を飾る。お好みで、砂糖、アガベシロップ、蜂蜜などで甘みをつける。
ご参考まで。