原書で読む世界の名作 285  翻訳修行

「海辺のカフカ」村上春樹 20  ロバート・オコンネル少尉は、お椀山で意識を失った子供たちを処置した内科医、中沢重一(53歳)に インタービューをする。
「Kafka on the Shore」Translated from the Japanese By Philip Gabriel Vintage

 2024 05 07 (Tue)
 
「あらすじ」
 ロバート・オコンネル少尉は、お椀山で気を失った子供たちを処置した内科医、中沢重一(53歳)に インタービューをする。
 「その中にひとりだけ、どうしても意識を回復できなった男の子がいました。疎開してきた東京の子どもで、 名前はナカタサトルと言いました」
30 The following is a taped interview with Dr Juich Nakazawa(53), who ran an internal medicine clinic in [deleted] town at the time of the incident.
 
 Impressions of the interviewer, Lt Robert O'Connor:
 "Dr Juich Nakazawa is so big-boned and dark-skinned he looks more like a farm foreman than a doctor. He has a calm manner but is very brisk and concise and says exactly what's on his mind. Behind his glasses his eyes have a very sharp, alert look, and his memory seems reliable."

51 以下は事件当時・・町で内科医を開業していた中沢重一(53歳)の面接インタビュー。録音テープ使用
 
 質問者ロバート・オコンネル少尉による所感
「中沢医師は大柄な体型と日焼けした顔のせいで、医師というよりはむしろ農場監督のような 印象を人に与える。人当たりは穏やかだが、しゃべり方はきびきびとして簡潔である。素直に 思ったことを口にする。眼鏡の奥にある眼光は鋭い。記憶力は確かなものであるようだ」

 ran an internal medical clinic = 内科医を開業。
* big-boned farm foreman = 大柄な体型。
 farm foreman = 農場監督。
 his memory seems reliable = 記憶力はたしかなものであるようだ。

 
30 That's correct--at 11 a.m. on Nevenver 7, 1944, I received a phone call from the assistat principal at the local elementary school. I used to be the school doctor, or something close to it, so that's why they contacted me.
 The assitant principal was terribly upset. He told me that an entire class had lost consciousness while on an outing in the hills to pick mushrooms. According to him they were totally unconscious. Only the teacher in charge had remained conscious, and she's run back to school for help just then. She was so flustered I couldn't wholly grasp the situation, but one fact did come through loud and clear: 16 children has collapsed in the woods.
 
 assitant principal = 教頭先生。
 
 fluster = 取り乱す。
 
 one fact did come loud and clear = 確か。
 
52 はい、私は1944年11月7日の午前11時過ぎに、町立国民学校の教頭先生から呼び出しの電話 を受けました。以前から学校の嘱託医のようなことをして下りましたので、私のところにまず 連絡があったわけです。ひどい慌てようでした。
 ある学級の全員が山にキノコ取りにいって、その場で意識を失ってしまっているのだという 話です。まったく意識がないらしい。引率していった担任の女教師だけが意識を失わずにいて、 助けを求めにひとりで山を下り、ついさっき学校に戻ってきた。しかしずいぶん取り乱しているので、 説明を聞いても何が何だか事情がよくわからない。ひとつ確かなのは、山の中でまだ16人の子供が 倒れたままだということです。
 
31 The kids were out picking mushrooms, so of course my first thought was that they'd eaten some poisonous ones and been paralyzed. If that were the case it'd be difficult to treat. Differnt varieties of mushrooms have differnet toxcity levels, and the treatmens vary. The most we could do at the moment would be to bump out their stomach. In the case of highly toxic varieties, though, the poison might enter the bloodstream quickly and we might be too late. Around here, several people a year die from poison mushrooms.
 I stuffed some emergency medical kit in my bag and rode my bike over to the school as fast as I could. The police had been cantacted and two policemen were already there. We knew we had to had to get the unconscious kids back to town and would need all the help we could get. Most of the young men were away at war, though, so we set off with the best we had-- myself, the two policemen, an elderly male teacher, the assistant principal, the school janitor. And of course the hoemroom teacher wou'd been with the kids. We gathered whatever bicicles we could find, but ther weren't enough so some of us rode two to a bike.
 
 bump out their stomachs = 吐かせる。
 
 school janitor = 用務員。
 
 rode two to a bike = 二人乗りで行きました。
 
52 キノコ採りにいったということですから、毒キノコでも食べて神経が麻痺したのではないかと ます考えました。そうなると話は大変です。キノコの種類によってひとつひとつ毒性も違いますし、 それに対する処方も違います。私たちにとりあえずできるのは、胃の中にあるものを全部吐かせて、 洗浄することくらいです。しかしそれが毒性の強いもので、消化がかなり進んでいる場合には ての打ちようがありません。この地方では毎年何人かがキノコで命を落とします。
 私はとりあえず緊急の役に立ちそうな薬品をあるだけ鞄に詰め込み、すぐに自転車で学校に 駆けつけました。学校には連絡を受けた警察官二人が来ていました。子どもたちの意識がないとなると、 町まで運んでこなくてはなありません。人手がいります。しかし戦時中でしたから、若い男の 大方は兵隊に取られてしまっています。私とその啓作館たちと、年配の男の先生と、教頭と校長と、 用務員、それから担任の若いい女の先生とで山に向かいました。その辺にもある自転車をかき集め、 数が足りない分は二人乗りで行きました。

 "What time did you arrive to the site?"

「森の中には何時ごろついたのですか」

31 It was 11:55. I remember since I happened to glance at my watch when we got there. We rode our bicycles to the bottom of the hill, as far as we could go, then climbed the rest of the way on foot.
By the tome I arrived several of the children had partially regained consciousness. Three or for of them, as I recalled. They weren't fully conscious, though-- sort of dizzily on all fours. The rest of the children were still unconscious. After a while some of the others began to come around, their bodies undulating like so many big worms. It was a very strange sight. The children had collapsed in an odd, flat, open space in the woods where it looked like all the trees had been neatly removed, with autumn sunlight shining down brightly. And here you had, in this spot oor at the edges of it, sixteen elementary schoolkids scattered about prostrate on the ground, some of them starting to move, some of them completely still. The whole thing reminded me of some weird avantgarde play.

* sort of dizzily on all fours. = ふらふらと身体を起こし、四つん這いになって地面に手をついている。
 
* on all fours = 四つん這いで。<獣が>四つ足で。
 
 some weird avantgarde play = 前衛的な芝居。
 
53 そのとき時計を見て時刻をたしかめたのをよく覚えています。11時55分でした。山の入り口 あたりの、行けるところまでは自転車で行きまして、それからあとは登山道を駆けるようにして登り 増した。
わたしがそこに着いたとき、何人かの子供たちはもうある程度意識を回復して起き上がっていました。 何人くらい? 3人か4人か、そんなもんです。起き上がるといっても、回復の具合はまだ十分ではなく、 ふらふらと身体を起こし、四つん這いになって地面に手をついているという感じでした。しかし、そのうち 何人かは、やはり意識を回復しつつあるらしく、まるで大きな虫のように身体をゆっくりとうねらせて 動き始めていました。ずいぶん異様な光景でした。子どもたちが倒れていたのは、森の中の奇妙に平に 開けた場所で、そこだけ切り取られたかのように、秋の太陽の光が明るく射しこんでいました。そしてその中に、 あるいはその周辺に、16人の小学生がそれぞれの姿勢で倒れています。あるものは動き、あるものはじっとした ままです。まるで前衛的な芝居の場面を見ているようでした。
 
32 For a moment I forgot that I was supposed to be treating the kids and just stood there, frozen, staring at the scene. Not just myself-- everyone in the rescue group reacted the same, paralyzed for a while by what they saw. This might be a strange way of putting it, perhaps, but it was like some mistake bad occured that allowed us to see a sight people should never see. It was wartime, and I was always mentally prepared, as a physicain, to deal with whatever came, in the remote possibility that something awful would occur way out here in the country. Prepared as a citizen of Japan to calmly do my duty if the need arose. But when I saw this scene in the woods I lererally froze.
 
 way out here in the country = このような田舎でありましても.
 
54 私は自分が医師としてなすべきことも忘れて、息をのみ、しばしその場に立ちすくんでしまいました。 私だけではありません。そこにやってきた全員が多かれ少なかれそういう一時的な麻痺状態に陥ってしまった ようでした。妙な表現ですが、普通の人間が目にはしてはならないものを、何かの手違いでこうして目の前に してしまっているような、そんな気さえしました。戦時中でしたから、このような田舎でありましても、私たち は医師として常にいざというときに備えておりました。たとえどんなことが起こっても、一人の国民として 落ち着いて自分の職責を果たさなければならないと。しかしその情景は文字通り私を凍りつかせてしまいました。
 
 つづく
 


読書日記 181   
「脳と心のしくみ」   池谷裕二 新星出版 \1,500

 以下は掲記の本の Prologue 2 『脳研究からみた自我の正体とは?』 東京大学薬学部 池谷裕二教授へのインタビューの一部。

up 2024 05 18 (Sat)  
 
ヒトと動物を分ける自我 
 
36 脳の研究は、ある意味では自己矛盾を孕(はら)んでいます。私たちは、脳を解明したいと思い、脳の研究をしています。しかし、脳が 簡単に解明できるほど単純なものだったら、私たしはこのような複雑な思考をすることができないはずなのです。ですから、「解明したい」という 思いと裏腹に、「脳がそんなに単純なものであって欲しくない」という願いも、どこかで持ち続けています。
 ヒトがほかの動物と大きく違うところは、自我、つまり自分が心を持つと自分で感じていることです
 一方で、ほかの動物は、意識を自分のまわりの世界に向けています。目のまえに現れた動物が自分の敵なのか、それともエサとなる ものかを判断し、自分の行動を決めるためです。しかし、人は意識のベクトルの先を、自分の外側だけではなく、内側にも向けています。 そのため、ヒトは「私とは何か?」と考えるようになりました。
 
 古代からヒトは自分について深く考えるようにできています。特に現代人にとっては、「自分とはなにものか?」が大きな問題となって います。でもそんな奇妙なことを考えているのはヒトだけです。どうして奇妙化というと、生命に必須な要素ではないからです。 ほかの動物は「自分とは何者か?」と考えたりはしませんが、生き生きと暮らしています。自我は、この意味で、 無駄なものと言えるでしょう
 
 ところが、人間は自我を無駄なものとは思っていません。それどころか、ことあるごとに「自分探し?」をやりたくなります。こでは、 自我が大切なものと思っていることの表われです。では、自我は本当に価値のあるものでしょうか?
 脳研究をベースに考えてみると、もしかしたら、自我は単なる幻影かもしれないのです
 
生物は「原因を探る」本能を持つ 
 
 先ほど私は、ヒト以外の動物が意識が自分の外側に向いているといいました。動物は生き残るために、自分の周りの世界で何が起きている かを知り、それにたいしょしていかなければなりません。それに伴って発達した心理が「原因を解明したい」という 探求心です
 たとえば、動物がいいにおいを嗅いだとき、「へえ、だから何?」と無視したら損をするかもしれません。もしかしたら、そのにおいの する場所に栄養満点のエサがあるかもしれないのです。動物はいい匂いの原因を探ることで、エサを見つけ、生き延びる確率を高めることが できます。
 また、左足に痛みを感じたら、なぜ痛みを感じるのか、その原因を探らなければなりません。原因を探ることで、怪我に対処したり、 あるいは、次回はこの道は避けようなどと学習できるのです。動物が生存の可能性を高めるには、目の前で何かの現象がおきたときに、 その原因を知りたいと思う気持ちを備える必要があります。
 こうした進化の名残として、私たちには、どんなことでも、その理由や原因を知りたくなる本能が 備わっています。これは生き物としての普遍的な特徴です。自我とは、その「知りたい」という 探索対象がたまたま自分自身に向かった場合に現れます。
 
 私たちの成長過程を振り返ってみるとよくわかります。生まれたばかりの赤ちゃんは、「私って、なんだろう?」と考える前に、お母さんや お父さんなど、まわりの人たちの存在に気づきます。生命にとって他人の存在のほうが本質的ですし、何より現実的です。それにもかかわらず、 大人になると、自分の存在が最初にあって、その私がいま世界を眺めていると思っています。この「自分が先だ」という錯覚、そこが大きな 間違いだと、私は思います。
 
実態がよくわからない自我 
 
39 それでは、なぜヒトは興味の対象を自分自身に向けるようになったのでしょうか? 正確にはわかっていません。脳の構造において、 ヒトとほかの動物との違いは、ヒトの大脳異質が大きいことです。おそらく大脳皮質が発達したおかげで、ヒトは自分というものを考えるように なったのは間違いないでしょう。私は、特に空間探索がカギを握ると感じています。動物たちも、 自分を外から眺める場面が、空間探索なのです。エサを求めて周辺を歩き回ると、 次第にその空間の地図が脳内にできます。専門用語でこれを「認知地図」と呼びます。地図とは、いわば俯瞰図です。「世界の中で 自分がいまどこにいるかを把握する能力です。いってみれば、自分の体の外に「視点」を置いて、それを眺めています。これが状巣にできる生物 ほど、エサにありつける確率が高いのです。同時に、これは自分にベクトルの先を向ける最初の一歩になります。 これを進化的に推し進めたのは、「詩文への探求心」ではないのでしょうか。しかし、それはまだ推測の段階で、現在の技術では証明できません。
 
 脳研究が進歩して、脳の機能はある程度分かってきました。しかし、自我の機能を担当する場所はまだよくわかって いません。たとえば自分の顔と他人の顔を区別している領域や、記憶に深くかかわっている領域はなどはわかってきていますが、だからといって、 それらの場所は自我を作っているとはいえません。強いていうなら、自我は脳のさまざまな部分が連携してできるものです。つまり、自我は脳の 広範囲に分散しており、その実態がまわよくつかめていないのです。
 
 一方、私たちは自我を強固な存在だと思い込んでいますが、じつは、とても漸弱なものであるという事実に気づく必要があります。たとえば、 べている間は、特に夢を見ていないときは、自我は消えています。また、麻酔にかかっているときも、私たちから意識が消失しています。そんな ちょっとしたことでなくなるしまう危うい存在、それは自我です。これを逆手にとって、麻酔の作用する場所を見つければ、私たちの自我や意識を 作り出している場所を発見できるのではないかと、真剣に考えている研究者もいます。
 
 
実態がよくわかっていない麻酔薬の作用 
 
39 麻酔薬は脳のどこに作用して意識を失くしているのかが、まだよくわかっていません。動物 実験や臨床実験などを繰り返し、安全性に問題がないから使っているだけで、 詳しい仕組みは不明です。「なぜ効くかわからないけれども、いつも通りこれを使っておこうか」 という、よく考えたらとんでもないことが病院では日常的に行われているのです。 
 私たちは研究の中で、沢山の種類の薬剤をつかいます。薬剤は化学物質なので、化学構造式を 見れば、薬剤の機能ごとの特徴的な化学構造式を発見することができます。たとえば、花粉症などの アレルギーを緩和する薬剤として抗ヒスタミン剤があります。抗ヒスタミン剤にはいくつかの種類がありますが、 化学構造式はどれもよく似ています。薬品の名前を見なくても、化学構造式を見れば抗ヒスタミン剤だと わかるものが少なくありません。
 一方、麻酔薬もさまざまなものが使われていますが、化学構造式に共通の構造がありません。 このことからも麻酔薬の特殊性がわかります。
 
 
麻酔をかけても活動する神経細胞 
 
40 麻酔薬といえば、数年前に、河水役が作用しているのは神経細胞ではなく、グリア細胞の アストロサイトではないかと主張する研究者現れました。多くの人が、麻酔薬が作用するのは神経細胞 だと思い込んでいるかもしれませんが、じつは麻酔薬を収入しても神経細胞は活動しています。麻酔薬で 神経細胞は止まらないのです。
 (一部略)ある実験でネコに麻酔をかけました。麻酔で意識がない状態にもかかわらず、実験では 脳の視覚情報は、反応を停止しません。ところが、グリア細胞の反応は止まってしまいました。麻酔薬に 敏感なのは、神経債ぼいうではなく、グリア細胞なのです。
 
語りえない自我と意識 
 
40 自我や意識は、物質ではなく、精神的な活動であることが 問題をむずかしくしています。つまり、物理的実体ではないわけです。たとえば、スピードとはなにか を調べるために、クルマを分解するひとはいるでしょうか? どんなにクルマを分解してみても、 スピードについてはまったくわかりません。なぜなら、スピードとはクルマが 走っている「状態」だからです。ですから、物質であるクルマを分解してもスピードという 概念は出てきません。自我や意識もこれと同じようなもので、 物質である脳をどんなに細かく刻んで 観察しても、一向にわかるものではないのです
 
 
 自我や意識は、科学的に厳密な立場でいえば語りえない対象です。そのような問題を研究し、明らかに していこうとする人も少なくないのですし、「自分の興味がある」という人は多いと思います。しかし、 見方を変えれば、その姿勢自体がおこがましいことなのかもしれません。ましてや、科学によって、自我や 意識をを解き明かすことは、お門違いな探求をしている可能性が高いわけです。ただ、そのような勘違いを ついつい大真面目にしてしまう人間のクセを、わたしはおもしろいと感じています。なぜか脳は、実態のない 自我について知りたくなるようにプログラムされているわけですから。むしろ私の興味は、 この願望を生む精神メカニズムにあります。その願望があるからこそ、「不思議な自分」が浮かび上がるわけ ですから。
 
研究が進む記憶のしくみ 
 
 さて、自我や意識と大きな関わりのあるものの一つに記憶があります。人は記憶を通じて、自分という 存在を知ることができます。もし、脳に記憶の機能がなかったらあ、自我は生まれないでしょう。  MRIなど非侵襲性(ひしんしゅうせい)の計測器買いが発達し、記憶するときや思い出すときに、 脳のどの領域が活動しているのかがわかってきました。ネズミやサルを使った実験では、さらに神経細胞の 単位で分かるようになってきています。
 
 だからといって、記憶の仕組みがわかったわけではありません。記憶は神経細胞の単位ではなく、 複数の神経細胞をつなぐシナプスの単位で行われているのです。ひとつの神経細胞には約一万個 のシナプスがあでで、神経細胞の単位で解明できたとしても、まだまだ解像度が粗すぎるのです。
 
脳はシナプスの関係性で覚える 
 
 多くの人は、脳もコンピューターと同じように、ひとまとまりの情報として、ある場所にさまざまな ものを記憶しているイメージをもっているでしょう。しかし、脳の記憶のしかたは、コンピューターとは まったく違います。脳では、たくさんのシナプスに分散されて記憶す「分散コード」という方式が使われて います。
 脳は、一つひとつのシナプスだけを見ても意味が読み取れません。いくつものシナプスが同時に活動し、 全体的な活動の関係性を読み解くことで意味が出てきます。
 
脳は時間を重要視する 
 
 記憶は、自我や意識だけでなく、時間とも深く関係しています。私は現在、文科省が進めている 新学術領域の研究「こころの時間学」の主要なメンバーの一人として参画しています。ヒトは自分たちの 周りにある世界を、空間的な広がりの中だけではなく、現在・過去・未来といった時間的な広がりの中でも とらえています。「こころの時間学」は、こうした時間認識がどのように生まれてくるかを神経科学、言語学、 哲学、皮革認知科学などのアプローチによって明らかにしていく試みです。
 
42 時間は、物理的自慢と心理的時間の2種類に大別されます。物理的時間とは、この宇宙に流れているとされる時間のこと。 心理的時間とは、生物が一つ一つの個体の中で感じる時間の流れです。心の時間はあっという間に過ぎたり、ゆっくり過ぎたりと、物理時間とは 必ず氏hも一致しません。現在確認されている限りでは、おそらくヒトは生物の中で、特に心理的時間に敏感な生き物でしょう。 たとえば、言語は、過去・現在・未来を厳密に宇別する時制を持っています。これは、ヒトの意識が時間、特に過去・現在・未来の区別を重要なものと 感じている証拠です。
 
時間はヒトがつくり出した 
 
 ヒトの時間の認識は、記憶によって発展してきたと考えられます。私たちは時間の経過を、さまざまなものの変化の中で見出してきました。 もし世界が全く変化しなかったら時間を感じることはできないでしょう。変化に気づくとは、「記憶」していないと違いを見つけ出す作業です。 前の状態を「記憶」していないと、ものが変化したかどうか判断できません。つまり、記憶がないと、時間が経過していることを感じることは できません。そして、人は記憶を通じて時間の概念を作り出し、心理的時間を感じるようになりました。
 
 心理的時間は個体によって感じ方がまちまちです。それに対処するために、社会的に共通のの基礎となる物理的時間を定めたのです。 つまり、心理的時間は物理的時間に先行するといえます。その後、物理学などの発展によって、人間が 誕生する目の世界が変化する様子もわかってきました。たとえば、宇宙は138億年前に誕生し、初期のころ、ビッグバンが起きたと考えられます。 ただし、これらの事例はヒトの脳によって明らかにされ、人の脳にのみ意味をなすものです
 
答えようのない問題に引かれる脳 
 
 私たちの記憶は脳に刻み込まれています。しかし、この世界を認識するのも、また脳です。私たちが確固たる存在として信じている世界は、いとも たやすく揺らいでしまうくらい「私」は不確実なものだし、逆に、時間や自我がいかに記憶に依存していることを象徴しているものともいえます。
 ともあれ物理的時間は人間が作り出した道具で、社会的合意によって成立しています。ではその 合意をどこからくるのでしょうか? 
 突きつめていけば、その語彙鵜を生み出しているのは脳になるわけです。
 
 時間を定義しあっているからこそ、ヒトは「宇宙はどうやってはじまったか?」「自分が死んだらダ王なるのか?」といった答えの出ない 問題にさえ心を惹かれるようになります。こうした疑問には、「時系列を処理できる」「原因を追究する」という脳の特徴が根底にあります
 
自我や意識は飾りなのか 
 
 自我や意識は、脳の活動のごく一部です。私たちは、自分が意識して体を動かしていると思いがちですが、そんなことはありません。無意識の うちにたくさんの活動をしています。
 たとえば、喫茶店で友達とおしゃべりしながらお茶を飲んでいまし、次に何を話そうかと考えています。さらにいえば、私たちの生命を維持している 呼吸、心拍m体温の維持などもすべて無意識のうちにコントロールされています。
 
 意識によって、自分のすべてを制御しているという考えは完全に間違っています。人間にはたくさんの自己が同居し、常に複数の事柄を 並行して処理しています。しまもほとんど意識にはのぼらず、無意識のうちに処理されています。さまざまなことを同時にやっている 「多重人格的な私」が自我を持つためには、「自分は人地しかいない」と意識上で勘違いをすることが重要なのかもしれません。
 
注:要約中に一部を省略。 
 
【エピローグ】 池谷裕二(いけがたゆうじ) 東京大学大学院薬学敬研究所 教授 薬学博士 
 研究テーマは「脳のカス性の探求」;脳がいつ、どこで、どのように脳自体を変化させているかを調べている。
 著書;「進化しすぎた脳」、中高生と語る「大脳生理学」、「海馬 脳は疲れない」・・・
 
 
読書日記 2024 05 18 (Sat)
 
最近読んだ(でいる)本すこし前に読んだ本、昔読んだ本の一部。
 
【あ】 「あらし」シェークスピア、「阿頼耶識」、「アルゴリズム辞典(C言語編)」 「アルゴリズムとデータ構造(JAVA編)」、
【い】「1Q84」村上春樹、「一九三四冬―乱歩」久世光彦、「一九八四」ジョージ・オーウェル、「茨木のり子詩集」茨木のり子、 「意識は傍観者である」D・イーグルマン、
【う】『海辺のカフカ』 村上春樹『うつを気楽に治すには』斎藤茂太『ウォーレン・バフェット』桑原昌弥、「宇宙からの帰還」 立花隆、「『歌』の精神史」 山折哲雄、
【え】「HTMLタグ辞典」、
【お】『折々のうた』大岡信、「老いる意味 うつ、勇気、夢」  森村誠一、「オーパ!オーパ!」開高隆、
【か】「風の中に立て」伊集院静、「Google Keepの基本」、神谷美恵子、「神谷美恵子日記」神谷美恵子、「輝ける闇」開高健、「会社四季報」、「会社四季報プロが選ぶ500銘柄、」 「考えない練習」 小池龍之介 X 池谷裕二、「風に訊け」開高健「カシオ電子辞書」
【き】「危機からの脱出」塩谷七生、「嫌われる勇気」アドラー、「吉里吉里人」井上ひさし、 「今日から使える統計解析」大村平、
【く】「グレート・ギャツビー」F・S・フィッツジェラルド、「クリスマス・キャロル」チャールズ・ディケンズ、「クリパル・ヨガ」スワミ・クリパル、
【け】「賢者の贈り物」O・ヘンリー、[現役87歳 トレーダー]  藤本茂、「遣灯使」多和田葉子、
【こ】「心の旅」 「言葉を育てる」米原万理、「幸福論」アラン、「こころの旅」神谷恵美子、
【さ】「作文教室」井上しさし、
【し】『市場のサイクルを極める』 ハワード・マークス「死という最後の未来」石原慎太郎、曽野綾子「小学生がたった一日で19かける19までかんぺきに暗算ができる本」 小杉拓也、 「自分でできるスポーツマッサージ入門」、 「小説読本」丸谷才一、「小説作法」 スティヴン・キング、 「自分でできる筋膜リリース パーフェクトガイド」、
【す】「スマホ入門」、「スタンフォードの自分を変える教室」「スタンフォードの心理学講義」 「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」 ケリー・マクゴニガル、  「スヌーピー」C.シュルツ、谷川俊太郎、 [常識]の研究 山本七平、 「創造的思考について」外山滋比古、
【せ】「青春の詩」 サミュエル・ウルマン、「世界中が夕焼け 穂村弘の短歌の秘密」穂村弘、山田航共著、「世界の終わりとワンダーランド」村上春樹、「禅マインド ビギナーズ・マインド」鈴木俊隆(としたか)、
【そ】「その日をつかめ」ソール・ベロー、「相場の論点」広木隆、
【た】「単純な脳」池谷裕二、「歎異抄」蓮如、五木寛之、「太極拳24」「太極拳48」、
【ち】「チャート分析の真実」吉見俊彦
【つ】「月と6「ペンス」 モーム、「詰将棋集」高橋道夫9段、羽生善治9段
【て】「適応的市場仮説」アンドリュー・W/ロー、 
【と】「投資で一番大切な20の教え」ハワード・マークス、「ドーナツを穴だけ残して食べる」、「遠野物語」柳田国男、 「遠い山なみの光」カズオ・イシグロ、「都市間通信」O・ヘンリー、 「独習JAVA」、
【な】「脳と心のしくみ」池谷裕二、「七つの習慣」S・コヴィー 「何がめでたい、90歳」佐藤愛子、「夏の夢」開高健、「中村天風」、
【に】『日本からは見えないアメリカの真実』旦英夫、「人間にとって成熟とはなにか」曽野綾子、【人間の未来 vs AIの未来】羽生善治・中山信弥、
【ね】「ねじまき鳥クロニエル」村上春樹、
【の】「ノルウェイの森」村上春樹、「脳と心のしくみ」 池谷裕二、「動物農場」ジョージ・オーウェル、
【は】『配当生活』広木隆、「走ることについて語るときに僕の語ること」村上春樹、「はじめての八十歳」山藤章二、「ハムレット」シェークスピア、 「八十八歳を生きる― ヨーガとともに」佐保田鶴吉、「白鯨」H・メルビル、「腹だけ痩せる技術」植村美穂、
【ひ】「ひざ痛がよくなる一分間ほぐし」古賀秀之、「日の名残り」カズオ・イシグロ、「137億年の物語」クリストファー・ロイド
【ふ】「プロの投資家の先を読む思考法」 渡部清二、「文体を夢見る」丸谷才一、「不実な美女か貞淑な醜女(ぶす)か」米原万理、「ブッダの瞑想法」地橋秀雄。  「藤井聡太論」谷川浩二、
【ほ】「骨だけの文章」倉橋由美子、
【ま】 「Murphy's Law マーフィの法則」、「真夜中の太陽は輝き続ける」米原万里、「末那識」、「街とその不確かな壁」村上春樹 「真夏の夜の夢」シェークスピア、「まいにちが祭り」小林ハル、 「まいにち中国語」、「まいにちフランス語」、「まんがで分かる中村天風の教え」鈴木彩、
【み】
【も】「求めない」加島祥造、
【や】「藪の中」 芥川龍之介、
【よ】「予想通り不合理―行動経済学」ダン・アリエリー、「ヨガ入門 各種」、
【ら】『レフ筋トレ』高岡英夫、『リーダーを目指す人の心得』コリン・パウエル
【わ】『わが投資術』 清原達郎、「私の文章修行」 週刊朝日編、「私だけの宗教」玄侑宗久、「Windows10 改定」「Windows11 入門」
 

原書で読む世界の名作 284  翻訳修行

「海辺のカフカ」村上春樹 19  カフカの隣にすわった少女は眠り込んでしまう。
「Kafka on the Shore」Translated from the Japanese By Philip Gabriel Vintage

 2024 05 07 (Tue)

「あらすじ」
 高道路。カフカの隣にすわった少女は眠り込んでしまう。ボートネックの襟からブラジャーの紐がのぞいている。カフカは その紐の先の、シャツの下で上下する柔らかい身体を想像する。もしかして、この少女はカフカの姉ではないかと思う。。
 
 
28 The girl's soon fast asleep, and as the bus sways through each curve her head leans against my shoulder, finally coming to a rest there. Mouth closed, she's berathing quietly through her nose, the breath grazing my my shoulder at a regular beats. I look down and catch a glimpse of her bra strap through the collar of her crew-neck shirt, a thin, cream-coloured strap. I picture the delicate fabric at the end of that strap. The soft breast beneath. The pink nipples taut under my fingertips. Not that I'm making any effort to imagine akk this, but I can't help it. And-- no surprise - I get a massive hara-on. So rigit it makes me wonder how any part of young body could ever get so rock hard.
 
 
 the breath grazing my my shoulder at a regular beats = その息が僕の肩の骨に規則的に当たる。
 
 graze my shoulder = 肩に当たる。 graze = brush = 軽く触れて通る。かすめる。
 
 collar of her crew-neck shirt = ボートネックの襟。 collar = 襟。
 
 a thin, cream-coloured strap = クリーム色の細い紐だ。
 
 The soft breast beneath = その下にある柔らかい乳房を想像する。
 
 nipples taut = taut = ピンと張った。張り詰めた。
 
 The pink nipples taut under my fingertips. = 僕の指先で硬くなるピンク色の乳首を想像する。
 
48 彼女はぐっすりと眠りこみ、やがてカーブでの揺れにあわせるように、僕の肩に頭をもたせかける。 そしてまたそのままそこにとどまる。べつに重くはない。彼女は口を閉じて鼻で静かに呼吸をしている。 その息が僕の肩の骨に規則的に当たる。見下ろすと、ボートネックの襟からブラジャーの紐がのぞいている。 クリーム色の細い紐だ。僕はその先にあるデリケートな生地の下の下着を想像する。その下にある柔らかい 乳房を想像する。僕の指先で硬くなるピンク色の乳首を想像する。想像したいわけじゃない。でも想像しない わけにはいかない。その結果、もちろん僕は勃起する。どうして身体の一部がこんなにかたくなるのだろうという くらい硬く勃起する。
 
28 Just then a thought hit me. Maybe--just maybe--this girs's my sister. She's about the right aga. Her odd looks aren't at all like a girl in the photo, but you can't always cound on that. Depending on how they're taken, people sometimes look completely doffernr. She said she had a brother my age who she hasn't seen in ages. Couldn't that brother be me -- in theory, at least?
 
 you can't always cound on that. = 写真なんてあてにできないものだ。 count on = あてにする。
 
49 それと同時に、ひょっとして彼女は僕の姉さんではないかという疑いが、僕の中に生まれる。歳もだいたい同じくらいだ。 彼女の特徴的は顔立ちは、写真にうつっていた姉の顔とはずいぶん違う。でも写真なんてあてにできないものだ。写しようによっては、 実際とはまったくべつの顔にうつってしまうことだってある。彼女は僕と同じくらいの年頃に弟がいるけれども、ずいぶん長く会っていない。 その弟が僕であってもおかしくなうはずだ。
 
 -- in theory, at least? = おかしくなうはずだ。 in theory = 原則として。
 
 I stare at her chest. As she breathes, the rounded peaks move up and down. like the swell of waves, somehow remindign me of rain falling softly on a broad stretch pf sea. I'm the lonely voyager standing on the deck, and she's rge sea. The sky is blanket of grey, merging with the grey sea on the horison. It's hard to tell the differnece between sea and sky. Between voyager and sea. Between reality and the working of heart.
 The girl wears two rings on her fingers, either of which is a wedding or engagement ring, just cheap things you find as thsose little boutiques girls shop at. Her fingers are long and thin but look strong, the nails are short and nicely trimmed with a light pink varnish. Her hands are resting lightly on the knewws thrust out from her miniskirt. I want to touch those hands, but of course I don't. Asleep, she looks like a young child. One pointy ear peeks out from the strands of hair like a little mushroom, strangely fragile.
 I shut my book and look for a while at the passing cenery. But very soon, before I realise it, I fall asleep myself.
 
 the nail with a light pink varnish = 爪にはピンクのマニキュア。 varnish = マニキュア。
 
49 僕は彼女の胸を見る。呼吸に合わせて、その丸く盛り上がった部分が、波のうなりのようにゆっくりと上下する。それは静かな 雨が降りしきる広大な海原を想像させる。僕はデッキに立つ一人ぼっちの航海者であり、彼女は海だ。空は一面の灰色で、それはずっと先の 方で、これまた灰色の海と一緒になっている。そんなときに、海と空を区別することはとてもむすかしい。航海者と海を区別することも むずかしい。現実のありからたと心の在り方を区別することもまたむずかしい。
 彼女の手の指には指輪が二つはめられている。結婚指輪とか婚約指輪とかじゃない。若者向けの雑貨店で売っっている安物の指輪だ。 爪は短く、きれいに手入れされている。淡いピンクのマニキュア。その手はミニスカートから突き出した膝のうえに軽く載せられている。 僕はその手に触れたいと思う。でももちろん実際にそんなことはしない。眠っている彼女は小さな子供のように見える。髪の間から、尖った 耳の先がキノコのようにのぞいている。その耳は不思議に傷つきやすそうな印象を与える。
 僕は本を閉じ、窓の外の風景をしばらく眺める。それから知らないうちにまた眠りこんでしまう。

 カフカの語彙 01-21


 
 『海辺のカフカ』を読む。時間の 1/3 は辞書を引いている。気になった言葉(語彙・成句)の辞書を作ろう。
 
① まず、英文として確かめた語彙。わからなかった、たぶんこうだろうと思ってたが確認した語彙。
② 和文英訳としての語彙・表現。それを日本語ではどう表現するのだろう。
  例: sunstroke, food poisoninng は、英文を読んでいるときは文脈からわかる。だが、「日射病」「食中毒」を英語でなんと言うのだろうか。 
③ 村上春樹の日本語。例: 風景描写、心理描写、会話、などでうまいなあ、と思った表現も蓄積していこう。 
④ 仮説の検証:これは、多読ではなく一行一行の精読である。精読をたくさん積み重ねると、記憶はどうなるのだろうか。
⑤ わたしは語彙は文脈の中でしか覚えられない。同じ語彙が異なる文脈で使われる。学習効果、忘却曲線、加齢と記憶力の検証。
 
 2024 05 15

【a】 
 
 do an unexpected about face = あと戻りする。
 
 I couldn't account for it. = わたしにはわかりません。
 
 Actually, I'm a hairdersser. 実を言うと私は美容師なんだ。  actually = 実を言うと。 hairdresser =
 
 air pressing = 風圧。
 
 The front door of the bus opens with an airy hiss = 圧縮空気の音が聞こえ、前方のドアがあけられる。
 
 ammunition dump = 火薬庫。 
 
 assitant principal = 教頭先生。
 
+ at times = ときとして。
 
 attractive = 顔立ちのいい。
 
 some weird avantgarde play = 前衛的な芝居。
 
【b】 
 backpack = > リュック。
 
* big-boned farm foreman = 大柄な体型。
 
* a bit of = ちょっとしたもの。
 
 bizarre = 奇妙な。不思議なことに。
 
 a sheet of blotting paper = 吸い取り紙。
 
 
 blow it = 大失敗。へまをする。台無しにする。 unless you really blow it =
 
 bound to sit up and take notice = 誰かの注意を引くことになる。
 
 
 It was a bracing scent. bracing = 爽やかな。身を引き締めるような。
 
 * from the back of another drawer = 引き出しの奥から。 back = 奥。
 
 use the fitness machines to bulk up = 機械を使って筋肉を鍛えた。 bulk up = 筋力を増強する。
 
 I must have busted a hole in my brain = 頭の中に穴が開いちゃうくらい. bust = 壊す。骨折する。
 
 bump out their stomachs = 吐かせる。
 
【c】 
 
 be called up = 召集。 
 
 chance encounter = 偶然の出会い。
 
 Nothing had changed shape or been discolored. 変形したり、変色したものはありません。
 
 chateen = 水筒。
 
 you can't always cound on that. = 写真なんてあてにできないものだ。 count on = あてにする。
 
* crappy coffee = まずいコーフィー。 crappy = 質の悪い、くだらない

 hands cupped over my ears = 僕は両手で耳をしっかりとふさいでいる。 cup = 。 
 
 check out the runaway = runaway = 家出少年。 check out = 調べる。じろじろ見る。
 
+ comfortable with = うまく馴染(なじ)んでくつろいでいる。
 
 committed everything to memory = 記憶した。
 
 container = 箱。
 
 feel nice and cozy = 穏やかで親密な気持ちになれた。
 
* complete = 完全なものにする。ぜんぶ揃える。provide with the item or items necessary to make (something) fuu or entire.
 
★ A cream-coloured miniskirt completes her outfit = ミニスケートが服装を完成させる。これがすべてだ。
 
 complete = 完全なものにする。ぜんぶ揃える。provide with the item or items necessary to make (something) fuu or entire.
 
 complete your collection of Britain's brightest gardening magazine.
 
 One more page will complete my report. あと1ページで私の報告書は完成だ。
 
 collar of her crew-neck shirt = ボートネックの襟。 collar = 襟。
 
 a thin, cream-coloured strap = クリーム色の細い紐だ。
 
 The soft breast beneath = その下にある柔らかい乳房を想像する。
 
 nipples taut = taut = ピンと張った。張り詰めた。
 
 The pink nipples taut under my fingertips. = 僕の指先で硬くなるピンク色の乳首を想像する。
 
 crew-neck shirt = ボートネックのシャツ。
 
 cup = 杯状(はいじょう)にする。 cup his hands behind his ears = よく聞こえるように耳に手をあてがう。
 
 
【d】 
 check the date of the week = 曜日を確かめる。
 
 I'm wondering where the devil we are. = ここはいったいどこなのだろうと考える。
 
 devoure books = むさぼるように本を読む。
 
 drip wet = 水滴を滴らしている。
 
【e】 
 
 clouds are etched against the sky = 輪郭のくっきりした雲がいくつも浮かび。
 
 were evacuated from Tokyo = 東京から疎開。

 every single pupil = 学級の子供たちひとり残らず。
 
 
【f】 
+ fare = 食べ物 (food)。 gourmet fare = 。 fare = 食べ物。
 
 farm foreman = 農場監督。
 
 fat-off place = 遠くの知らない土地。 fat-off =
 
 figured out what it meant = それらを理解し。
 
 figure what I means to be tough = 本当にタフであることがどういうことなのか理解する。
 
 Later on you can figure out what to keep and what to unload. 何を残して 何を捨てるかは、あとになってきめればいいんだからさ。
 
 fluster = 取り乱す。
 
 for such a slim body = その割には。
 
 food poisoning = 食中毒。 sunstroke = 日射病。
 
 framed by light = 光の縁取りがついている。
 
 a white funnel stretching vertically up like a thick rope = 白いたつまきが空に向かって、まるで太いロープのようにまっすぐに 立ち上っている。
 
 funnel = 漏斗(じょうご、ろうと)。たつまき。煙突。 
 
 
【g】 
 genes = 遺伝子。
 
 get by with = なんとか暮らす。どうにかうまくやる。
 
 give in to = あきらめる。 
 
 go into the whole thing = 。
 * go into = 説明する。
 
 in the first couple of years of grade school = 小学校の低学年のころ
 
 grade school = 小学校
 
 the breath grazing my my shoulder at a regular beats = その息が僕の肩の骨に規則的に当たる。
 
 graze my shoulder = 肩に当たる。 graze = brush = 軽く触れて通る。かすめる。
 
 sommthly grinding down time and the consciousness of the people on board. = に滑らかに時間を削り取り、人々の意識を削り取っていく。
 
 
【h】 
 hand it to you = 優越を認める。認める。
 
 I've get to hand it to you = それは認めている。
 
 have get to do = have to do = ・・しなくちゃ。 
 
 * half one idea and half the opposite = 二重の意味が込められている。
 
 give someone a hard time = 人を責める。つらい目に合わせる。てこずらせる。(ここでは) からかう。
 
 it has a nife heft = 掌にのせるとずしりと重く。
 
 I must have been three, my sister nine. = 僕はたぶん3歳、姉は9歳くらいだ。
 
 heart = 心。
 
 with just up holding things up. = 一刻も早く出発しようと待ち構えている。
 
 hold up = 遅らせる。 delay.
 
 Oh, I’m sorry. I didn’t mean to hold you up. 「あ、ごめん!引き止めるつもりじゃなかったんだよ」
 
 You’re holding up the queue/line.
 Who’s holding up the queue/line?
 
 「列を遅らせている」が直訳ですが「後ろがつかえてるよ」「誰がモタモタしてるのよ」みたいなイメージ.
 
【i】 
 Maybe I'm just imaging things, but = 気のせいかもしれないけれど。

 ran an internal medical clinic = 内科医を開業。
 
■ inviting = tempting, appealing, attractive, pleasing 。tempting; alluring; attractive。気をそそるような。魅力的な、誘惑的な、そそるような。
 
 inviting the next = 次の瞬間には、好意的なものにも見える。inviting は形容詞。動詞ではない。
 
 Dinner on the town and then a concert sounds very inviting.
 
 Attractiveとinvitingは、どちらも人々を魅了する前向きな資質を伝える同義語です。ただし、焦点と使用法が異なります。 Attractiveは主に肉体的な美しさや視覚的な魅力を説明し、inviting温かく居心地の良い雰囲気を作り出すことを強調しています。 attractiveはより用途が広く、さまざまなコンテキストで使用できますが、inviting参加や関与を促す場所、雰囲気、またはジェスチャーを 説明することに特化しています。
 
 inviting the next = 次の瞬間には、好意的なものにも見える。inviting は形容詞。動詞ではない。
 
 
【j】 
 jiggle back and forth = ゆらゆらと不安定に揺れる。
 
* Her earrings jiggle back and forth like two precarious pieces of ripe fruit ready to fall.
 
 耳の一対のイヤリングが熟れた果物のようにゆらゆらと不安定に揺れる。
 
* precarious = 不安定な。 
 
 The tragedy left her in precarious mental health. その悲劇で彼女は精神的に不安定な状態になった。
 
 jiggle back and forth = ゆらゆらと不安定に揺れる。
  <
 
【k】 
 
【l】 
 
 lay all this depressing stuff on you = 暗いことばかり並べ立てる。
 
 I was out of my league. ただ途方に暮れるばかりです。 be out of O's league = 人の能力が及ばない。手の届かない。
 
* be out of O's league = 人の能力が及ばない。手の届かない。
 
 leave home = 家を出る。
 
 a light sweater = 夏物の薄いセーター
 
 link his hands behing his head = 頭の後ろで手を組む。。
 
 long-winded = 回りくどい。
 
* one fact did come loud and clear = 確か。
 
 Lt Robert O'Connor = ロバート・オコンネル少尉。
 
【m】 
 
 the bus driver mechanically checks my ticket. 車掌も事務的に切符をチェックするだけだ。mechanically = 無意識的に。
 
 miss chance = 手遅れ。
 
 a bunch of moron = ろくでもない連中だ.
 
 martar = 石臼。
 
 mull over = 考える。
 
 The whole thing is a total mystery. = すべては謎めいている。
 
 
【n】 
 no matter = まあ、いいさ。
 
 this was November, in a cool wood, no less = 季節は11月、おまけに涼しい森の中。 no less = いうまでもない。もちろんだ。おまけに。
 
* no less = いうまでもない。もちろんだ。おまけに。
 
 roadside scenery you find next to a highway. = 高速道路沿いの風景だ。

 
【o】 
 
 observe = 目撃。
 
 omen = 予言。
 
 ominous = 不吉。
 
* sort of dizzily on all fours. = ふらふらと身体を起こし、四つん這いになって地面に手をついている。
 
* on all fours = 四つん這いで。<獣が>四つ足で。
 
 the onset of at least one of these symptoms = その三つの症状のうちのどれか一つ。 
 
 onset = 発病。発症。始まり。
 
【p】 
 whole package = 全体の印象。 Her whole package isn't so bad.
 
 paperback book = 文庫本。 文庫本か、英訳はできるが和訳はできそうにない。
 
 pecs =pectorial muscles = 胸筋。
 
 petite woman = 小柄な女性。2
 
 a nothing kind of suitcase she ust've picked up at some discount place  量販店で買ってきたようなパッとしないスーツケースだ。
 
 pick up = 買う。
 
 a nothing kind of suitcase = ばっとしないスーツケース。
 
 discount place = 量販店。
 
 play out = 最後までやる、事が繰り返される。
 
 plop himself down next to me = plop = ポチャん、ドスン、身体を投げ出す。
 
 ploughs down the highway = 高速道路の上を走りつづけている。  plough = plow = 波をかき分けて進む。骨を折って進む。
 
* precarious = 不安定な。 
 
* Her earrings jiggle back and forth like two precarious pieces of ripe fruit ready to fall.
 
 耳の一対のイヤリングが熟れた果物のようにゆらゆらと不安定に揺れる。
 
* precarious = 不安定な。 
 
 The tragedy left her in precarious mental health. その悲劇で彼女は精神的に不安定な状態になった。
 
◆ make themselves presentable = 身支度を整える. presentable = 服装などが人前に出てる。見苦しくない。
 
 pocket torch = ポケット・ライト
 
 pocket of my backpack = リュックのポケット。
 
* plonk oneself down on = 腰をおろす。 plonk = ドスン、ポロン。
 
 have pretencious to be. てらう = 誇る、ひけらかす。 have pretencious to be.
 
 pull my selt together = 気を取り直して。 
 
+ pull off the high-way = 高速道路を離れる。
 
 pupils = 瞳。
 
 pulverised bones = 骨をくだいた。 pulverise = 粉にする。粉砕する。
 
【q】 
 
【r】 
 rag doll = 布人形。 rag = 布。
 
 
 rationing system = 供出の割り当て。
 
 his memory seems reliable = 記憶力はたしかなものであるようだ。
 
 rifling drawers = ? drawer = 引き出し。
 
 I don't want you rain on your parade = 君の決意に水を差すようだけど。
 
 rain on your parade = 人がいい気でいるのに水をさす。。
 
 
 rode two to a bike = 二人乗りで行きました。
 
 a running head count = 頭数を勘定していました。
 
 
【s】 
 
 school janitor = 用務員。
 
 school outing = 野外実習。
 
 scream out = どぎつく目立つ。鮮明な印象を与える。

*+ seem = ・・ように見受けられる。
 
 set for = 準備する、とっておく。
 
 a shade of = ... just a shade over ninety bucks. 一万円ちょっと。 buck = ドル。a shade of = わずか。
 
 on the safe side = 念のために。
 
 sit up and take notice = 興味をもつ。興味を示す。急に関心を示す[注目する]。
 
 signpost = 標識。
 
 
 sluggish voice = のっそりした声。
 
 smirk = 皮肉っぽく、唇を曲げる。
 
 sometimes = ある場合には。
 
* snapped out of it = 気を取り直し。 snap = 素早く動く。すばやく飛びつく。
 
 spin = 新たな特徴、スタイル、情報操作。意味合い。
 
 Her smile steps offstage, then does an encore = その微笑みはどこかへちょっとでかけて行って、すぐにまた戻ってくる。
 
 stern watchman = きつい目をした水門管理者。
 
 still = その余波は現在もなお続く。
 
 strange enough = どことなく。
 
 studying the map = 地図を眺めている. study = 注意深く見る。
 
 I was stumped = stump = 困らせる。途方に暮れる。
 
 swab out my ears = 耳の掃除をし
 
 I say short and sweet = なるべく話さないようにしている。 sweet = やさしい?
 
【t】 
 That's what this storm's all about. = そう、それが砂嵐というものの意味なんだ。
 
 That's about it = まあ、そんなところだ。
 
 It doesn't take much to make me blush. = 僕はすぐに赤くなる。
 
 there's no way I'm going to leave that phote with my father = でもなんにしても僕としては、そんな写真を父親の手元に残していきたくなかった。
 
 -- in theory, at least? = おかしくなうはずだ。 in theory = 原則として。
 
 Things happened = 事情があって。
 
 none of them had a temparature = 熱もありません。
 
* this young girl = ひとりの若い娘。
 
 toiletries = 洗面用具キット。
 
 be on my top-ten list = いちばん好きなもの。
 
 
 along a trampled-down path = 踏み分け道道に入りました。
 
 trim my nails = 爪を切り
 
 my voice hasn't broken completely = 声の高さがまだ完全に落ち着いていないのもその理由の一つだ。
 
 my voice turns on me = 急に声が裏返ってしまう。
 
 
【u】 
  undaunted = くじけない。 undaunted at the camera = 何のてらいもなく。
 
【v】 
 the nail with a light pink varnish = 爪にはピンクのマニキュア。 varnish = マニキュア。
 
 vent = 通気口
 
 
 touchng a void = 虚空を障る。
 
 
【w】 
 wash it down with a sip of coffee = 飲み込む。 wash down = 液体を流し込む。
 
 way out here in the country = このような田舎でありましても.
 
 
 when all said and done, = なにはともあれ、
 
 whenever this happened = それにあわせて。
 
+ wild about = 夢中 [熱中]。
 
* if I don't wind up in some gand first = 土地のろくでもない連中にかかわりあうことになる。
 
* wind up in = する羽目になる。
 
 edible wild plants = 山菜。
 
★ catch 40 winks = 昼寝する。catch some sleep = ひと眠りする。wink = 一睡、少しの睡眠。
 
 with that = すると。
 
*+ without warning = 気配もなく。
【x】 
 
【y】 
 you know something = それでさ。
 
 
【z】 
 
「かっこ」のあと。
 
 「行くほう」と僕は答える。
 「そう、テレビに出ている人」、彼女はサンドイッチを手にとって、
 著者は、会話のあとに文が続くとき、「・・」と言ったとする。 あるいは、「・・」、彼女は・・、としているなあ。 「・・」、と言った ではない、 「・・」。彼女は・・ではない。   

 


読書日記 181   
「ウォーレン・バフェット名言365」 001-030  桑原晃弥 かや書房 \1,800

 「ウォーレン・バフェット 名言365」を読む。「名言365」というからには、365 ある。一日に一つで一年で読めるような企画らしい。

up 2024 05 16 (Thu)  
 
 
030 USスチールがいい会社かどうかを考えた級友は一人もいなかった。自分たちはどういう列車にのりこむかと 言うことを彼らは考えていなかった。
 
 コロンビアの級友たちは、IMBやUSスチールといった当時の大企業に就職するのに必死だった。だが、それらの会社がどういう会社なのかを 知ろうともしなかった。彼らは、大企業に入り出世階段を登ることが成功への道筋だと考えていた。
 バフェットは、グレアムの会社で働くこと、投資の世界で成功することを真剣に考えていた。自分の乗り込む列車を知ることは、 成功する上で最も大切なポイントである。
 
029 1929年からずっと古い新聞に目を通した。いくら読んでも読み足りなかった。あらゆるものを読んだ。
 
 バフェットの投資を支えるものの一つが圧倒的な読書量にある。オマハ図書館にある「金融」と名の付くすべての本を読みつくした。 コロンビア大学では、グレアムとドッドの名著『証券分析』は800ページの大作だが、すべてを暗記するほど読み込んだ。図書館にある古い新聞 を隅から隅まで、小さな記事に至るまでを目を通した。「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」。
 
028 これまで私がしてきたことの中で誇れるのは、正しい師を選んだことだ。私のすべてはグレアムの出会いから始まった。
 
 グレアムがコロンビア大学で教えていることをしり、すぐに応募する。以来、グレアムに学び、グレアムの会社で数年をすごした。 これまで私がしてきたことの中で誇れるのは、正しい師をw乱打ことだ。私してきたころで誇れることは、正しい師を選んだことだ。
 
027 ベンジャミン・グレアムの『賢明なる投資家』を手に取ったことは、私の人生で最も幸運な瞬間の一つでした。
 
 バフェットは、この本に出合うことで「安い株を好むように」なった。
 グレアムの本に出会って、バフェットは「バーカースバーグ釣り具」という割安株を買った。
 
025 私は76歳になった今でも、19歳の時に読んだ考え方を実践しています。
 
 バフェットが重視しているのは、自分が定めた基本原則を忠実に守ることだ。この基本原則を教えてくれたのは、「生涯の恩師」である ベンジャミン・グレアムの著書『賢明なる投資家』である。
 ① 市場価値と内在価値の不一致という観点から証券選択を行う。
 ② 株券ではなく事業を買う。

というグレアムの基本原則を忠実に、守ることで素晴らしい成果を上げつづけている。
 
 
 
024 私は端株に関する統計の使い方を書いて送りましたが、私が統計を使って稼いだのは、この5ドルが最初で 最後です。
 
 バフェットの投資の根幹にあるのはベンジャミン・グレアムの考え方だが、グレアムと出会うまでは「テクニカル分析」に没頭していた。
 「テクニカル分析」は、過去に似たような取引があれば将来も同じようなパターンになる可能性が高いと考える。
 グレアムにあってからは、「統計はほどほどに」はバフェットの口癖になった。
 
023 何の役に立つんだ? やりたいことはわかっている。生活に困らない金がある。大学など足を引っ張られるだけだ。
 
 バフェットは小さいビジネスを始め、11歳で初めて株投資を始めている。14歳で農地を購入し農場経営をしている。コロンビア大学に進んだ 頃には、9800ドルもの資産を築き上げ、卒業じには倍の1万9700ドルになっていた。
 父の勧めで大学に進んだがバフェットは言う。何の役に立つんだ? やりたいことはわかっている。生活に困らない金がある。大学など足を引っ張られるだけだ。
 今でもそうだが、バフェットは「時間の浪費」を好まない。意味のない仕事を上手にやっても何の価値もない。
 だが、この大学進学のあかげで、ベンジャミン・グレアムに出会うことができた。
 
022 両親から財産をもらっていないし、もらいたくもなかった。でも、 生まれた場所と時期が素晴らしかった。卵巣の宝くじが大当たりしたんだ。
 
 1929年の大恐慌の後の、苦しい時代でも、私たちは着実に努力していた。極端なくらい質素な やり方でね。おかげでバフェットは、裕福といかないものの、中流階級の中ほどの生活をすることができた。 何より、いい学校に行けたことを感謝している。
 バフェットは両親から質素倹約や勤勉の大切さを学び、自分の頭で考える一匹狼的な生き方も 学んでいる。そして何よりも大恐慌の後、アメリカが急激に成長していく時期に居合わせたことが 最大の幸運だった。どんな天才でも生まれる場所と時が違えば、その才能を発揮することができないだけに、 ばでっとの宝くじは大当たりだった。
 
021 莫大な遺産を遺したバフェット家の人間はいなかったが、何も残さなかったものもいなかった
 
 バフェットの先祖ジョン・バフェットは17世紀にフランスから農民として入植、その数世代後の シドニー・バフェットは、1867年にオマハに移り食料品やを開いている。
 シドニーは、①取引は几帳面に、②お金よりも信用を大切にする。③ほどほどの設けで満足し、 早くお姉持ちになろうとしない。④死ぬまで第一で―まじめに商売を続けるうちに店は繁盛するように なった。
 sジドニーの掲げた原則に加えて、①使う金を入る金よりも少なく、②借金を作らない― が 加われば、たいていのことはずっとうまくいく、というのがバフェットの考えである。
 
020 自分の内側の得点、それに満足していれば幸せな人生を送れる。外側の得点ばかり 気にしている人は、むなしい人生を送る。
 
 バフェットがオマハ大学を卒業する前にハーバード大学のビジネススクールへの進学を希望した。確固たる 人脈が欲しかったからだ。
 バフェットは、名声や外観、他人からの評価など「外側の得点」よりも、「内側の得点」(人間関係の重視、自分の信念 を突き進むなど)を重視した。「自分がどう思い、どう生きる」かが大切である。
 
019 人生をどう生きるべきかということは父に教わった。
 
 バフェットの父はハワード・バフェットは、大学卒業後ユニオン・ステート銀行の株式仲買人となる。その後、 証券会社バフェット・スクレニ&カンパニーを開業する。
 その後、下院議員になる。ハワードは柔軟ではなかった。理想を守るためなら一匹狼もいとわず、人間関係を犠牲に することもあった。高潔さや不屈の精神はバフェットに強い影響を与えた。
 
018 失敗したやり方をわざわざ繰り返す必要はありません。
 
 人間というのは、失敗したとき、同じやり方でその失敗を取り返そうとするところ がある。
 ビジネスでも投資でも、失敗をセロにすることはむずかしい。大切なのは、 失敗したやり方を決して繰り返してはならないということだ。
 
017 ルール1:1レースだけで買えるものはいない。ルール2: 損するレースに掛けなくてもいい。
 
 バフェットは失敗に学び、そこで得た教訓や原則を大切にする。
 バフェットは、競馬場で1レースを外した後も賭けつづけ、175ドルを失ったことが ある。最初の失敗を取り戻そうとして、次々と賭け続け負けてしまった。損失は失敗したのと 同じやり方で取り戻す必要なない。胸がむかむかした。そういうことをやったのはそれが最後だ。
 原則は、守ってこそ価値がある。
 
[001-030] // h
030 USスチールがいい会社かどうかを考えた級友は一人もいなかった。自分たちはどういう列車にのりこむかということを彼らは考えていなかった。
029 1929年からずっと古い新聞に目を通した。いくら読んでも読み足りなかった。あらゆるものを読んだ。
028 これまで私がしてきたことの中で誇れるのは、正しい師をw乱打ことだ。私のすべてはグレアムの出会いから始まった。
027 ベンジャミン・グレアムの『賢明なる投資家』を手に取ったことは、私の人生で最も幸運な瞬間の一つでした。
025 私は76歳になった今でも、19歳の時に読んだ考え方を実践しています。
 ① 市場価値と内在価値の不一致という観点から証券選択を行う。
 ② 株券ではなく事業を買う。

024 私は端株に関する統計の使い方を書いて送りましたが、私が統計を使って稼いだのは、この5ドルが最初で最後です。
023 何の役に立つんだ? やりたいことはわかっている。生活に困らない金がある。大学など足を引っ張られるだけだ。
022 両親から財産をもらっていないし、もらいたくもなかった。でも、生まれた場所と時期が素晴らしかった。卵巣の宝くじが大当たりしたんだ。
021 莫大な遺産を遺したバフェット家の人間はいなかったが、何も残さなかったものもいなかった。
020 自分の内側の得点、それに満足していれば幸せな人生を送れる。外側の得点ばかり気にしている人は、むなしい人生を送る。
020 自分の内側の得点、それに満足していれば幸せな人生を送れる。外側の得点ばかり気にしている人は、むなしい人生ということ。
019 人生をどう生きるべきかということは父に教わった
018 失敗したやり方をわざわざ繰り返す必要はありません。
017 ルール1:1レースだけで買えるものはいない。ルール2:損するレースに掛けなくてもいい。
016 何も考えていないレース参加者が多いほどいい。きちんと分析して賭けている人間がいない集団に加わることが肝心なんだ。
015 頭脳も肉体も一つしかない。それを一生使わなければばらない。頭脳も身体も大切にしないと40年後はに自動車と同じようにボロボロになる。
014 父も母も私を見捨てなかった。どちらもわたしの味方だった。自分のを信じてくれる両親がいるのは素晴らしいことだ。
013 オマハの農場を買おうとするときに、毎日その値段を見ている人はいません。買値に対して、それがどれだけの生産高を見込めるかを見るでしょう。
012 祖父は株式売買にとても否定的でした。汗水たらして働くのが本当の仕事だと考えていました。それで、私たちは、祖父を見限ったのです。
011 お金が欲しいんじゃないんです。お金を稼いだり、それが増えていくのを見るのが好きなんです。
010 二番手になって真似をするという人生を送ることは簡単だが、一番手が間違った音を吹いたら、それはだいなしになる。
009 少額でいいですから、投資をしてください。本を読むだけではだめです。
008 父の仕事場に行っては、仕事関係の本を読み漁っていました。そうするうちに投資の面白さに目ざまました。
007 私は学生たちによくこう尋ねます。クラスメイトの一人だけに投資するとすると、誰に投資しますか、と。選ばれるのは、一番実行力のある者です。
006 どういうことがビジネスの成功に関係しているかを調べた研究によると、ビジネスの成功と一番深びついていたのは、ビジネスを始めた年齢だったそうです。
005 自分から始めない限り成功はありえない。
004 10歳の時にはすでに、オマハ図書館にある金融という言葉がタイトルに入っている本はすべて、2回ずつ読みました.
003 自分の足で売り歩いてみて、私はその製品の魅力と可能性を強く感じた。その後、52年間コークが 世界中に広まるのを注意深く見守ってきた。
002 雪がよくくっついてくれるには、それなりの人間にならなけばならない。
001 私は小さな雪の玉をずいぶん若いときから固めた。10年遅く始めたら、今頃もっと山の斜面のずいぶん下に いただろう。 
 
 

原書で読む世界の名作 283  翻訳修行

「海辺のカフカ」村上春樹 18  彼女は僕のとなりの席に来る。
「Kafka on the Shore」Translated from the Japanese By Philip Gabriel Vintage

 2024 05 06 (Mon)

「あらすじ」
 高松に行く夜行バス。若い女の子は、カフカの隣の席に座って眠りだす。
 
27 I glance at my watch, It's 5:30 already. "Maybe we better be getting back."
 "Yeah, I guess so. Let's go," she says, making no move, though, to get up.
 "By the way, where are we?" I ask.
 "I have no idea," she says. She cranes her neck and sweeps the place with her eyes. Her earrings jiggle back and forth like two precarious pieces of ripe fruit ready to fall. "From the time I'm guessing we're near Kurashiki, not that it matters. A highway rest area is just a place you pass through. Getting from here to there." She hold up her right index finger and her left index finger, about twelve inches apart.
 
 
* Her earrings jiggle back and forth like two precarious pieces of ripe fruit ready to fall.
 
 耳の一対のイヤリングが熟れた果物のようにゆらゆらと不安定に揺れる。
 
* precarious = 不安定な。 
 
 The tragedy left her in precarious mental health. その悲劇で彼女は精神的に不安定な状態になった。
 
 jiggle back and forth = ゆらゆらと不安定に揺れる。
 
 
47 僕は腕時計に目をやる。もう5時半になている。「そろそろ戻ったほうがいいんじゃないかな?」
 「うんそうだね。行こう」と彼女は言う。でも立ち上がる気配はない。
 「ところで、ここはいったいどこなんだろう?」と僕はたずねる。
 「さあ、どこかしらね」と彼女は言う。首を伸ばしてあたりをぐるりと見まわす。耳の一対の イヤリングが熟れた果物のようにゆらゆらと不安定に揺れる。
 「私にもよくわからないな。時間的にいって、たぶん倉敷のあたりじゃないかなという気はする。 でもべつにどこだってかまわないわよ。高速度道路のサービスエリアなんて、結局はただの通りすぎる地点 じゃない。こっちからこっちへ」、彼女は右手の人差し指と左手の人差し指を空中にたてる。その間は 30センチほどの距離がある。
 

27 "What does it matter what it's called?" she continues. "You've got your toilets and your food. Your fluorescent lights and your plastic chair. Crappy coffee. Strawberry-jam sandwiches. It's pointless--assuming you try to find a point to it. We're coming from somewhere, heading somewhere else. That's all you need to know、right?"
 I nod. And nod. And nod.

* crappy coffee = まずいコーフィー。 crappy = 質の悪い、くだらない
47 「場所の名前なんてどうだっていいんだよ。トイレと食事。蛍光灯とプラスティックの椅子。 まずいコーヒー。イチゴジャムのサンドイッチ。そんなものに意味はないよ。なんに意味が あるかといえば、私たちがどこから着て、どこへ行こうとしているかってことでしょう。 ちがう?」

 僕はうなずく。僕はうなずく。僕はうなずく。
 
27 When we get back to the bus all the other passengers are already abroad, with just up holding things up. The driver's a young guy with this intense look that reminds me of some stern watchman. He turns a reproachful gaze on the pair of us but doesn't say anything, and the girl shoots him an innocent sorry-we're-late smile. He reaches out to push a lever and the door hisses clossed. The girl lugs her little suitcase over and sits down next to me--a nothing kind of suitcase she must've picked up at some discount place. I pick up for her and store it in the overhead rack. Pretty heavy for its size. She thanks me, then reclines her satt and fades off to sleep. As if it can hardly wait to get going the bus starts to roll the instant we gwt settled. I pull some my paperback and pick up where I'd left off.
 
 
 with just up holding things up. = 一刻も早く出発しようと待ち構えている。
 
 hold up = 遅らせる。 delay.
 
 Oh, I’m sorry. I didn’t mean to hold you up. 「あ、ごめん!引き止めるつもりじゃなかったんだよ」
 
 You’re holding up the queue/line.
 Who’s holding up the queue/line?
 
 「列を遅らせている」が直訳ですが「後ろがつかえてるよ」「誰がモタモタしてるのよ」みたいなイメージ.
 
 stern watchman = きつい目をした水門管理者。
 
 a nothing kind of suitcase she ust've picked up at some discount place  量販店で買ってきたようなパッとしないスーツケースだ。
 
 pick up = 買う。
 
 a nothing kind of suitcase = ばっとしないスーツケース。
 
 discount place = 量販店。
 
48 僕らがバスに戻ったときには、もう乗客は全員座席について、バスは一刻も早く出発しようと 待ち構えている。運転手はきつい目をした若い男だ。バスの運転手というよりは水門管理者に見える。 彼は批判がましい視線を、遅れてきたぼくと彼女に向ける。しかし特になにも言わない。彼女は「ごめんね」 とでもいうように、邪気のない微笑みを彼に投げかける。運転手は手をのばしてレバーを押し、 ふたたび圧搾空気の音をたててドアを閉める。彼女は小型スーツをかかえて僕の隣の席にやって来る。 量販店で買ってきたようなパッとしないスーツケースだ。僕はそれを持ち上げて、頭上の物入れに入れる。 彼女はありがとうと言う。それからシートを倒してすぐに眠りに入る。バスは待ちかねたように出発する。 僕はポケットから本を出してつづきを読み始める。
 
 つづく
 

 カフカの語彙 01-19

 
 『海辺のカフカ』を読む。時間の 1/3 は辞書を引いている。気になった言葉(語彙・成句)の辞書を作ろう。
 
① まず、英文として確かめた語彙。わからなかった、たぶんこうだろうと思ってたが確認した語彙。
② 和文英訳としての語彙・表現。それを日本語ではどう表現するのだろう。
  例: sunstroke, food poisoninng は、英文を読んでいるときは文脈からわかる。だが、「日射病」「食中毒」を英語でなんと言うのだろうか。 
③ 村上春樹の日本語。例: 風景描写、心理描写、会話、などでうまいなあ、と思った表現も蓄積していこう。 
④ 仮説の検証:これは、多読ではなく一行一行の精読である。精読をたくさん積み重ねると、記憶はどうなるのだろうか。
⑤ わたしは語彙は文脈の中でしか覚えられない。同じ語彙が異なる文脈で使われる。学習効果、忘却曲線、加齢と記憶力の検証。
 
 2024 05 15

【a】 
 
 do an unexpected about face = あと戻りする。
 
 Actually, I'm a hairdersser. 実を言うと私は美容師なんだ。  actually = 実を言うと。 hairdresser =
 
 air pressing = 風圧。
 
 The front door of the bus opens with an airy hiss = 圧縮空気の音が聞こえ、前方のドアがあけられる。
 
 ammunition dump = 火薬庫。 
 
+ at times = ときとして。
 
 attractive = 顔立ちのいい。
 
【b】 
 backpack = > リュック。
 
* a bit of = ちょっとしたもの。
 
 a sheet of blotting paper = 吸い取り紙。
 
 
 blow it = 大失敗。へまをする。台無しにする。 unless you really blow it =
 
 bound to sit up and take notice = 誰かの注意を引くことになる。
 
 
 * from the back of another drawer = 引き出しの奥から。 back = 奥。
 
 use the fitness machines to bulk up = 機械を使って筋肉を鍛えた。 bulk up = 筋力を増強する。
 
 I must have busted a hole in my brain = 頭の中に穴が開いちゃうくらい. bust = 壊す。骨折する。
 
【c】 
 
 be called up = 召集。 
 
 chance encounter = 偶然の出会い。
 
 chateen = 水筒。
 
 you can't always cound on that. = 写真なんてあてにできないものだ。 count on = あてにする。
 
* crappy coffee = まずいコーフィー。 crappy = 質の悪い、くだらない

 hands cupped over my ears = 僕は両手で耳をしっかりとふさいでいる。 cup = 。 
 
 check out the runaway = runaway = 家出少年。 check out = 調べる。じろじろ見る。
 
+ comfortable with = うまく馴染(なじ)んでくつろいでいる。
 
 committed everything to memory = 記憶した。
 
 container = 箱。
 
 feel nice and cozy = 穏やかで親密な気持ちになれた。
 
* complete = 完全なものにする。ぜんぶ揃える。provide with the item or items necessary to make (something) fuu or entire.
 
★ A cream-coloured miniskirt completes her outfit = ミニスケートが服装を完成させる。これがすべてだ。
 
 complete = 完全なものにする。ぜんぶ揃える。provide with the item or items necessary to make (something) fuu or entire.
 
 complete your collection of Britain's brightest gardening magazine.
 
 One more page will complete my report. あと1ページで私の報告書は完成だ。
 
 collar of her crew-neck shirt = ボートネックの襟。 collar = 襟。
 
 a thin, cream-coloured strap = クリーム色の細い紐だ。
 
 The soft breast beneath = その下にある柔らかい乳房を想像する。
 
 nipples taut = taut = ピンと張った。張り詰めた。
 
 The pink nipples taut under my fingertips. = 僕の指先で硬くなるピンク色の乳首を想像する。
 
 crew-neck shirt = ボートネックのシャツ。
 
 cup = 杯状(はいじょう)にする。 cup his hands behind his ears = よく聞こえるように耳に手をあてがう。
 
 
【d】 
 check the date of the week = 曜日を確かめる。
 
 I'm wondering where the devil we are. = ここはいったいどこなのだろうと考える。
 
 devoure books = むさぼるように本を読む。
 
 drip wet = 水滴を滴らしている。
 
【e】 
 
 clouds are etched against the sky = 輪郭のくっきりした雲がいくつも浮かび。
 
 were evacuated from Tokyo = 東京から疎開。

 every single pupil = 学級の子供たちひとり残らず。
 
 
【f】 
+ fare = 食べ物 (food)。 gourmet fare = 。 fare = 食べ物。
 
 fat-off place = 遠くの知らない土地。 fat-off =
 
 figured out what it meant = それらを理解し。
 
 figure what I means to be tough = 本当にタフであることがどういうことなのか理解する。
 
 Later on you can figure out what to keep and what to unload. 何を残して 何を捨てるかは、あとになってきめればいいんだからさ。
 
 for such a slim body = その割には。
 
 framed by light = 光の縁取りがついている。
 
 a white funnel stretching vertically up like a thick rope = 白いたつまきが空に向かって、まるで太いロープのようにまっすぐに 立ち上っている。
 
 funnel = 漏斗(じょうご、ろうと)。たつまき。煙突。 
 
 
【g】 
 genes = 遺伝子。
 
 get by with = なんとか暮らす。どうにかうまくやる。
 
 give in to = あきらめる。 
 
 go into the whole thing = 。
 * go into = 説明する。
 
 in the first couple of years of grade school = 小学校の低学年のころ
 
 grade school = 小学校
 
 the breath grazing my my shoulder at a regular beats = その息が僕の肩の骨に規則的に当たる。
 
 graze my shoulder = 肩に当たる。 graze = brush = 軽く触れて通る。かすめる。
 
 sommthly grinding down time and the consciousness of the people on board. = に滑らかに時間を削り取り、人々の意識を削り取っていく。
 
 
【h】 
 hand it to you = 優越を認める。認める。
 
 I've get to hand it to you = それは認めている。
 
 have get to do = have to do = ・・しなくちゃ。 
 
 * half one idea and half the opposite = 二重の意味が込められている。
 
 give someone a hard time = 人を責める。つらい目に合わせる。てこずらせる。(ここでは) からかう。
 
 it has a nife heft = 掌にのせるとずしりと重く。
 
 I must have been three, my sister nine. = 僕はたぶん3歳、姉は9歳くらいだ。
 
 heart = 心。
 
 with just up holding things up. = 一刻も早く出発しようと待ち構えている。
 
 hold up = 遅らせる。 delay.
 
 Oh, I’m sorry. I didn’t mean to hold you up. 「あ、ごめん!引き止めるつもりじゃなかったんだよ」
 
 You’re holding up the queue/line.
 Who’s holding up the queue/line?
 
 「列を遅らせている」が直訳ですが「後ろがつかえてるよ」「誰がモタモタしてるのよ」みたいなイメージ.
 
【i】 
 Maybe I'm just imaging things, but = 気のせいかもしれないけれど。

■ inviting = tempting, appealing, attractive, pleasing 。tempting; alluring; attractive。気をそそるような。魅力的な、誘惑的な、そそるような。
 
 inviting the next = 次の瞬間には、好意的なものにも見える。inviting は形容詞。動詞ではない。
 
 Dinner on the town and then a concert sounds very inviting.
 
 Attractiveとinvitingは、どちらも人々を魅了する前向きな資質を伝える同義語です。ただし、焦点と使用法が異なります。 Attractiveは主に肉体的な美しさや視覚的な魅力を説明し、inviting温かく居心地の良い雰囲気を作り出すことを強調しています。 attractiveはより用途が広く、さまざまなコンテキストで使用できますが、inviting参加や関与を促す場所、雰囲気、またはジェスチャーを 説明することに特化しています。
 
 inviting the next = 次の瞬間には、好意的なものにも見える。inviting は形容詞。動詞ではない。
 
 
【j】 
 jiggle back and forth = ゆらゆらと不安定に揺れる。
 
* Her earrings jiggle back and forth like two precarious pieces of ripe fruit ready to fall.
 
 耳の一対のイヤリングが熟れた果物のようにゆらゆらと不安定に揺れる。
 
* precarious = 不安定な。 
 
 The tragedy left her in precarious mental health. その悲劇で彼女は精神的に不安定な状態になった。
 
 jiggle back and forth = ゆらゆらと不安定に揺れる。
  <
 
【k】 
 
【l】 
 
 lay all this depressing stuff on you = 暗いことばかり並べ立てる。
 
 leave home = 家を出る。
 
 a light sweater = 夏物の薄いセーター
 
 link his hands behing his head = 頭の後ろで手を組む。。
 
 long-winded = 回りくどい。
 
 Lt Robert O'Connor = ロバート・オコンネル少尉。
 
【m】 
 
 the bus driver mechanically checks my ticket. 車掌も事務的に切符をチェックするだけだ。mechanically = 無意識的に。
 
 miss chance = 手遅れ。
 
 a bunch of moron = ろくでもない連中だ.
 
 martar = 石臼。
 
 mull over = 考える。
 
 The whole thing is a total mystery. = すべては謎めいている。
 
 
【n】 
 no matter = まあ、いいさ。
 
 roadside scenery you find next to a highway. = 高速道路沿いの風景だ。

 
【o】 
 
 observe = 目撃。
 
 omen = 予言。
 
 ominous = 不吉。
 
 
【p】 
 whole package = 全体の印象。 Her whole package isn't so bad.
 
 paperback book = 文庫本。 文庫本か、英訳はできるが和訳はできそうにない。
 
 pecs =pectorial muscles = 胸筋。
 
 petite woman = 小柄な女性。2
 
 a nothing kind of suitcase she ust've picked up at some discount place  量販店で買ってきたようなパッとしないスーツケースだ。
 
 pick up = 買う。
 
 a nothing kind of suitcase = ばっとしないスーツケース。
 
 discount place = 量販店。
 
 play out = 最後までやる、事が繰り返される。
 
 plop himself down next to me = plop = ポチャん、ドスン、身体を投げ出す。
 
 ploughs down the highway = 高速道路の上を走りつづけている。  plough = plow = 波をかき分けて進む。骨を折って進む。
 
* precarious = 不安定な。 
 
* Her earrings jiggle back and forth like two precarious pieces of ripe fruit ready to fall.
 
 耳の一対のイヤリングが熟れた果物のようにゆらゆらと不安定に揺れる。
 
* precarious = 不安定な。 
 
 The tragedy left her in precarious mental health. その悲劇で彼女は精神的に不安定な状態になった。
 
◆ make themselves presentable = 身支度を整える. presentable = 服装などが人前に出てる。見苦しくない。
 
 pocket torch = ポケット・ライト
 
 pocket of my backpack = リュックのポケット。
 
* plonk oneself down on = 腰をおろす。 plonk = ドスン、ポロン。
 
 have pretencious to be. てらう = 誇る、ひけらかす。 have pretencious to be.
 
 pull my selt together = 気を取り直して。 
 
+ pull off the high-way = 高速道路を離れる。
 
 pulverised bones = 骨をくだいた。 pulverise = 粉にする。粉砕する。
 
【q】 
 
【r】 
 
 rationing system = 供出の割り当て。
 
 rifling drawers = ? drawer = 引き出し。
 
 I don't want you rain on your parade = 君の決意に水を差すようだけど。
 
 rain on your parade = 人がいい気でいるのに水をさす。。
 
 
 a running head count = 頭数を勘定していました。
 
 
【s】 
 
 school outing = 野外実習。
 
 scream out = どぎつく目立つ。鮮明な印象を与える。

*+ seem = ・・ように見受けられる。
 
 set for = 準備する、とっておく。
 
 a shade of = ... just a shade over ninety bucks. 一万円ちょっと。 buck = ドル。a shade of = わずか。
 
 on the safe side = 念のために。
 
 sit up and take notice = 興味をもつ。興味を示す。急に関心を示す[注目する]。
 
 signpost = 標識。
 
 
 sluggish voice = のっそりした声。
 
 smirk = 皮肉っぽく、唇を曲げる。
 
 sometimes = ある場合には。
 
 spin = 新たな特徴、スタイル、情報操作。意味合い。
 
 Her smile steps offstage, then does an encore = その微笑みはどこかへちょっとでかけて行って、すぐにまた戻ってくる。
 
 stern watchman = きつい目をした水門管理者。
 
 still = その余波は現在もなお続く。
 
 strange enough = どことなく。
 
 studying the map = 地図を眺めている. study = 注意深く見る。
 
 swab out my ears = 耳の掃除をし
 
 I say short and sweet = なるべく話さないようにしている。 sweet = やさしい?
 
【t】 
 That's what this storm's all about. = そう、それが砂嵐というものの意味なんだ。
 
 That's about it = まあ、そんなところだ。
 
 It doesn't take much to make me blush. = 僕はすぐに赤くなる。
 
 there's no way I'm going to leave that phote with my father = でもなんにしても僕としては、そんな写真を父親の手元に残していきたくなかった。
 
 -- in theory, at least? = おかしくなうはずだ。 in theory = 原則として。
 
 Things happened = 事情があって。
 
 none of them had a temparature = 熱もありません。
 
* this young girl = ひとりの若い娘。
 
 toiletries = 洗面用具キット。
 
 be on my top-ten list = いちばん好きなもの。
 
 
 along a trampled-down path = 踏み分け道道に入りました。
 
 trim my nails = 爪を切り
 
 my voice hasn't broken completely = 声の高さがまだ完全に落ち着いていないのもその理由の一つだ。
 
 my voice turns on me = 急に声が裏返ってしまう。
 
 
【u】 
  undaunted = くじけない。 undaunted at the camera = 何のてらいもなく。
 
【v】 
 the nail with a light pink varnish = 爪にはピンクのマニキュア。 varnish = マニキュア。
 
 vent = 通気口
 
 
 touchng a void = 虚空を障る。
 
 
【w】 
 wash it down with a sip of coffee = 飲み込む。 wash down = 液体を流し込む。
 
 
 when all said and done, = なにはともあれ、
 
 whenever this happened = それにあわせて。
 
+ wild about = 夢中 [熱中]。
 
* if I don't wind up in some gand first = 土地のろくでもない連中にかかわりあうことになる。
 
* wind up in = する羽目になる。
 
 edible wild plants = 山菜。
 
★ catch 40 winks = 昼寝する。catch some sleep = ひと眠りする。wink = 一睡、少しの睡眠。
 
 with that = すると。
 
*+ without warning = 気配もなく。
【x】 
 
【y】 
 you know something = それでさ。
 
 
【z】 
 
「かっこ」のあと。
 
 「行くほう」と僕は答える。
 「そう、テレビに出ている人」、彼女はサンドイッチを手にとって、
 著者は、会話のあとに文が続くとき、「・・」と言ったとする。 あるいは、「・・」、彼女は・・、としているなあ。 「・・」、と言った ではない、 「・・」。彼女は・・ではない。