緑の灯火 リハビリゼーション 2026 04 15


 
 聖マリアンヌ本院でお腹を切る。君にはもう胃はないのだ。
 人は持っているものを失ってはじめてそのありがたみを知る。
 
 シンガーソング・ライターのシェリル・クロウの 名曲 Soak Up the Sun の台詞。
 幸せは、ほしいものを手に入れることではなく、すでに持っているもののありがたみを知ることで得られる。
 君にはもう胃はない。嘆いてももとにはもどらない。だが、口、食道、小腸、大腸、肛門はある。
 
 聖マリでのリハビリの生活。
 
・ 看護師。昔の言葉で言えば看護婦さん。朝夕で担当者が代り、制服の色が変わる。名前がTVのモニターに表示される。
 朝、昼、夕、夜の検診、採血、カートに積んだパソコンへの記録。点滴。ときどき、輸血。
 毎食の配膳、薬の配布。なにかあったら「ナースコールをしてください」と笑顔で言い、消える。

・ 主治医の朝の回診。「お変わりありませんか」。3-4名のチーム。「白い巨塔」なみの威圧感はない。

・ 毎日、14:20分に、看護助士。「Tさん、リハビリに行きましょう」。16階の個室から3階にリハビリ 室へ、車椅子で移動。
 リハビリ室には10名近くの指導員と簡単なマシン。車椅子から椅子に移動。足首の上下運動、アンクルウェイト、肩甲骨回し、 スクワット、階段の上り下り、エアロバイク、廊下の歩行など。
 
 手術のあとに集中治療室へ。注中治療室から個室に。個室で手術のあとの経過観察。いろいろの検査。
 体にいろいろのチューブが取り付けられ、ほとんどベッドに寝て本を読む。
 
 はじめて知ったのは、手術の前だか直後だかに、リハビリが開始されること。
 人はベッドに寝ているだけだと、みるみるうちに筋力が低下する。その筋力退化を防ぐこと、代謝をよくすること。
 ある朝、主治医から「リハビリは順調ですね」といわれた。このリハビリ室で測定されたデーターは、看護師のもつ私の血圧とか血糖値などの計測データが記録されている パソコンのデータと一緒に記憶されているようだ。
 さらに、リハビリ室の担当者から「おめでとうございます。そろそろ退院ですね」と言われた。主治医から退院です と言われる数日前だった。
 
・ 栄養指導師による「胃を切り取った人への」食事の指導。食べやすい食べ物、避けるべき食べ物、 一度に食べる量、対充測定、リハビリ、逆流への対処法。
 
・シンガーソング・ライターのシェリル・クロウの 名曲 Soak Up the Sun の台詞。
 幸せは、ほしいものを手に入れることではなく、すでに持っているもののありがたみを知ることで得られる。
 
 リハビリゼーション 完