Эта музыка будет вечной - この歌は永遠に続く -38ページ目

Эта музыка будет вечной - この歌は永遠に続く

大好きなロシアのロックを毎日せっせと訳しています。リクエストも受け付けますので歌詞を知りたいロシア語曲がありましたらお気軽に!

ナウチールス・ポンピリウス「愛の車輪」



Наутилус Помпилиус/Колеса любви


カレーニナはメリーリンにこう書き送った
「愛の車輪に平たくのされて、
 私達はさながらクレープの皮のようです。」
 
愛の車輪の下で
アダムとイブは知ってたさ
愛の車輪は僕らの上を駆け抜ける
誰もが背中にわだちの痕
僕らはまるでパンケーキのように
愛の車輪の下へと身を投げ出す

愛の車輪の下で
日がな一日 四六時中
職場から帰る道すがら
買い出しに行く途中
もし君の歯止めが利かなければ
打ちのめされてもいないなら
臆せずに奮い立て
鍛え抜かれた胸を張れ

愛の車輪の下で
イエス・キリストは知ってたさ
レーニンとマホメットも
愛の車輪は世界中を駆け抜ける
チンギス・ハーンとヒトラーは血で湯浴みした
でも彼らもまた巻き込まれたんだ
愛の車輪の回転に

愛の車輪の下で
日がな一日 四六時中
職場から帰る道すがら
買い出しに行く途中
もし君が車掌じゃなくて
舵を取ることもできなければ
愛の車輪はすぐそこだ
君にはもうなすすべがない


Колеса любви

как писала Каренина
в письме к Мерилин:
"Колеса любви
расплющат нас в блин..."

под колесами любви:
это знала Ева
это знал Адам
колеса любви
едут прямо по нам
на каждой спине
виден след колеи
мы ложимся как хворост
под колеса любви

под колесами любви:
утром и вечером
ночью и днем
по дороге с работы
по пути в гастроном
если ты не тормоз
если ты не облом
хвост держи пистолетом
а грудь держи колесом

под колесами любви:
это знали Христос,
Ленин и Магомет
колеса любви
едут прямо на свет
Чингисхан и Гитлер
купались в крови
но их тоже намотало
на колеса любви

под колесами любви:
утром и вечеpом
ночью и днем
по дороге с работы
по пути в гастpоном
если ты не кондуктор
если ты не pулевой
тебя догонят колеса
и ты уже никакой


意訳、しすぎなんかな……すみません私直訳ってもんができないたちで。
でもблин(「クレープの皮」と訳した。ロシア流クレープのブリヌイの皮んとこです。本場のブリヌイすっごい美味しかったまた食べたい!)とかхворост(音の座りがいいので「パンケーキ」と訳した。辞書には『(かりかりに油で揚げた)ストロー型揚げ菓子』と載っている。)とか、そのままカタカナにしたって日本人にはいまいち伝わらないかと思うのですよ。
ニュアンスはだいたい合ってる、はず。
いやこの訳はおかしい!と突っ込みたくなった方はどうか突っ込んでください、さあ!
むしろ私が正確な意味を知りたいんだ! そのためにロシア語始めたんだ!

ナウチールスを始めとするロシアンロックの歌詞の意味内容を知りたいがためにロシア語始めたユーリャさん、昔挑んで玉砕したもしくはうやむやに済まさざると得なかった曲の理解度で上達したかどうかを計っています。
うっしゃこの「愛の車輪」は頑張ればまあ聴き取れるようになっている! 前は早口すぎて耳が追いつかねーよ畜生が!と思ってた!

私この曲すっごい好きで、だからこそ無謀にもロシア語始めた初期の初期に挑んでみたんですが、ナウチールス25周年トリビュートアルバムでカヴァーされてて嬉しかったなー。



Ночные Снайперы(ナチヌイエ・スナイペルィ。「夜のスナイパー」の意。)がやってくれました。
しかし私、寡聞にもナチヌイエ・スナイペルィは名前しか知らなくて、「愛の車輪」をカヴァーしてくれてありがとうってことである時YouTubeで検索かけてみたらばサムネイルに何だかやたらと見覚えのある画像が。



Ночные Снайперы/Кошка(猫)

「猫」というタイトルの曲のPV(ライブ映像?)に「キャット・ピープル」を使うとは! これもまた運命か。

(余談ですが私はロシア映画以外では40年代らへんの怪奇映画が好きですボリス・カーロフになら素手で首絞められたいしリュートンホラーとか何度観ても悶えます。「キャット・ピープル」最高ですよなのに何でマニアック呼ばわりされるのかよくわかりません。)
Эта музыка будет вечной-2010031915460000.jpg

ブルガーコフの家博物館にひとりでこっそり行っちゃった日に乗り換え駅で撮った写メだからアホートニィ・リャード駅かな。
テロの被害に遭ってしまったルビャンカ駅のひとつ手前。
地味なところももちろんあるけどモスクワのメトロは内装凝っててほんと素敵なんですよ。
間違っても人が死ぬための場所じゃない。

モスクワテロの犠牲者を心から悼みます。
留学中に使ってた路線だというせいもあって対岸の火事だと思えるはずもなく。
降りはしなかったけど何度も通ったパルク・クリトゥールィ駅。
なんでこんなことになったのか。胸が痛んで仕方ない。
「黒い鳥」の次は「翼」に行く予定だったがその前に。


一度見たが最後忘れられなくなるであろうビデオクリップ。
冗談抜きで格好よすぎて羨望すら覚えます。よくぞここまでやらかし……いや、やってくれた!



Воплі Відоплясова/Чіо Чіо Сан


ウクライナのバンドなので歌詞対訳は私にはできません。
バンド名の読みすらわからん(英語表記はVopli Vidopliassova)が、タイトルの音と意味は「蝶々さん」で合っているはず。
んでもって歌詞の中には「アキラサン」と「サケ」というフレーズが含まれている模様。
一体全体どんな歌詞なんだすっげー気になる誰か訳してウクライナ語がわかる人!


ロシアには延々とクリップを流し続ける音楽チャンネルがあって、ロシア語よりも洋楽(と分類していいのか?)が多かったのが個人的にいまいちだったものの、留学中は部屋でよくつけっぱにしていたのだが、一度だけお目にかかったこの蝶々さんを上回るインパクトのクリップはなかった。
(製作者の正気を疑ったのはDepeche modeの「Wrong」だけどね! それはまあさておき。)

日本戻ってからまずはYouTubeでこのバンドを探し当て、他の曲も聴いてみようと適当に関連動画のライブ映像を再生してみたら、なんかすっごい聴き覚えのある曲が始まった。
ひょっとしてひょっとしなくてもこれナウチールスのカバーじゃね? 何たる偶然!



Воплi Вiдоплясова/Ален Делон
(元の曲名は「Взгляд с экрана」で歌詞もウクライナ語に直されてるっぽい。)

よもやウクライナのバンドに運命感じる日が来るとはなー。
ああっ、よくよく見たらばこいつらナウチールス25周年トリビュートアルバムにも参加してる! そんなロシアいる時気付いていたらCD買ってきたのに!
「思い出」って言葉は苦手なのだが居心地よすぎた短期留学の思い出にこのブログではユーリャさんと名乗ろうかと。


ロシア留学記ブログからロシアンロックの歌詞対訳ブログに移行するなら一曲目を飾るべきはこの曲をおいて他にない。
ナウチールス・ポンピリウスの「黒い鳥」です。私はこれでロシア語はじめました。
(Наутилус Помпилиус/Черные птицы)



映画「ロシアンブラザー」のクライマックス直前で、主人公のダニーラが部屋にひとり籠もって武器を準備しながら聴く曲です。
洗脳でもしたかったのかってくらいひたすらにナウチールスの曲を使いまくってくれた「ロシアンブラザー」だが、そしてまんまと洗脳されちまった私だが、特にこの「黒い鳥」が忘れられなかった。


月から黒い鳥がやってくる
悪夢さながらのその姿
夜更けに空を旋回し
私の娘を狙っている

私の金を与えよう
私の金を与えよう
私の金を与えるから
元いたところへ帰ってくれ

お前の金に用はない
お前の金に用はない
お前の金は錆びついて
どこもかしこも染みだらけ

黒い鳥は黒いくちばしで
子供の目から宝石を抉り出す
黒い鉤爪に収めて運び去り
あとに残るは黒ずむ恐怖

私の王国を持っていけ
私の王国を持っていけ
私の王国を持っていけ
この冠ごと持っていけ

お前の王国などいるものか
お前の王国などいるものか
お前の王国などいるものか
お前の冠は木の葉にすぎない

ならばこの目をくれてやる
ならばこの目をくれてやる
ならばこの目をくれてやる
二度とお前達を見なくて済むように

お前の目はもういらない
お前の目はもういらない
お前の目はすでに侵した
すべて奪った もういらない


черные птицы слетают с луны
черные птицы страшные сны
кружатся кружатся всю ночь
ищут повсюду мою дочь

возьмите мое золото
возьмите мое золото
возьмите мое золото
и улетайте обратно
- нам не нужно твое золото
нам не нужно твое золото
заржавело твое золото
и повсюду на нем пятна

черные птицы из детских глаз
выклюют черным клювом алмаз
в черных алмаз унесут когтях
оставив в глазах черный угольный страх

возьмите мое царство
возьмите мое царство
возьмите мое царство
и возьмите мою корону
- нам не нужно твое царство
нам не нужно твое царство
твое царство - яма в земле сырой
и корона твоя - из клена

так возьмите тогда глаза мои
так возьмите тогда глаза мои
так возьмите тогда глаза мои
чтобы вас они не видали
- нам уже не нужны глаза твои
нам уже не нужны глаза твои
мы уже побывали в глазах твоих
и все что нам нужно взяли


私はこれでロシア語はじめたのか……。
ちなみにこんなんもあります。誰が作ったんだかこの曲をBGMにしたエヴァンゲリオンのダイジェスト映像集。
製作者による、「聴けばわかる、この曲がどんなにかこのアニメにふさわしいか。」との自信満々なコメントつきで。

よその国のことは知らんがロシアではАудиокниги(オーディオクニーギ。つまりオーディオブックのことなのだが何故「本」の部分だけロシア語なのか。)がやたら栄えている。
CD屋にはがっつりとコーナーが設けられ、ロシア文学や民話に限らず海外作品の翻訳も多数並んでいるのである。
エドガー・アラン・ポーの短編集で表題が「赤死病の仮面」も見かけました。ホームズは買っとくべきだったかなー……それはまあさておき。
効果音入れたり日本でいうところのドラマCD仕立てで登場人物それぞれに声優をあてがって科白の掛け合いしてるのもありますが、基本はひたすら文学作品の朗読なんですよ。
「巨匠とマルガリータ」で約13時間。「カラマーゾフの兄弟」とかすごいことになってそうだ。
私みたいな外国人のロシア語学習者及び本国の視覚障害者以外にも需要は果たしてあるのか、内心気になって仕方ない。
何だアレかロシア人は「俺、今日は『戦争と平和』の気分なんだよね。」っつってほとんど丸一日も朗読に耳を傾け続けるのか。どんだけ文学好きあるいは声フェチなんだ。

ロシア語聴いてるだけでほんわり幸せ気分を味わえるくちだしお勉強にもちょうどいいので、現地で何枚か買ってきましたオーディオクニーギ。
「巨匠とマルガリータ」、「雪の女王」、「星の王子さま」、そしてこのブログでのみ話題沸騰の「エメラルドの都の魔法使い」も。
オーディオクニーギ化までされちゃうくらいロシアでは定番なのか「エメラルドの都の魔法使い」は?
「ロシア オズ」でグーグル検索かけてもまったく引っかかんないんですけど!
日本人は誰も知らない、ロシアではオズがどんなことになっているのか。
あ、そうそうこのオーディオクニーギを聴いてみたらば主人公の名前の発音は「エリー」ではなく「エーリ」でしたほんとすみません。
なんかエーリの声聴いたことある気がする、と思ったら、うるわしのワシリーサと同じ人だった。おおおお。
常に歌うような笑うような、これぞロシア民話のお姫さま!って感じの甘くて優しい声なので、正直ドロシーのイメージとはかけ離れているけどまあエーリですから、うん。
とかなんとかロシア版オズに対して否定的なことばかり書き殴りつつも、エーリもまあありかも知んないボームさんのドロシーとはちと違ってても!とか思っちゃうのは単に私がロシア大好きっ子だからなのだろうか。ロシア語ってだけですんごく点が甘くなる。


月曜日は土曜日に始まる。


挿し絵超可愛いよねドロシーいやエーリが青と白のギンガムチェックを着てなかろうと!