森繁久彌さん 本葬
11月20日。
前日の冷たい大雨とうってかわり、雲ひとつない澄みわたった青空。
96歳で人生の幕を降ろされた日本を代表する俳優、森繁久彌さんの本葬が 東京 青山葬儀所にて行われ、この日、光栄にも司会進行のお手伝いをさせていただきました。
開式前、空を見上げながら関係者がこんなことをおっしゃっていました。
『森繁先生が撮影現場においでになると例え嵐でも天気になる…究極の晴れ男。先生はやっぱり凄いなぁ』。
本葬には政財界、各界の著名人、ファンの方々など1500名様が集い、最後のお別れをしました。
打ち合わせをさせて頂いたお控え室には、お孫さん手作りの追悼写真パネルが。お孫さんやひ孫さんに囲まれたアルバムの中で笑みをたたえたお顔は、どこにでもいる一人のおじいちゃんでした。
名曲『しれとこ旅情』とともに、森繁久彌さんの ご遺骨はご家族に抱かれ、ご帰邸されましたが、不思議なことに 青山葬儀所をご出発された直後、青空が少し曇りはじめました。
偶然とは思えない、その瞬間に私は天を仰ぎ改めて合掌をさせていただきました。
ホテル葬セミナー in 高松
11月17日。讃岐うどんで有名な香川県高松。
眼下に高松湾を望む全日空クレメントホテル高松にて、『お別れの会セミナー』が開かれ、講師としてよんでいただきました。


ホテルでの告別式というスタイルは、著名人や会社の社葬だけではなく、一般の方々からも問い合わせが多く、実際に式をされる方も増えてきました。
ただし、ホテルは『ご遺体』では式はできないため、事前に近親者にて『密葬』を行い荼毘にふした後、日程を二週間以上置いてから、無宗教スタイルで行われるのが一般的。
今回のお別れの会セミナーでは、一部で『今のお葬式事情』をお話し、二部では、『模擬お別れの会』を実演まじえ進行させていただきました。

故人が赤い花が好きだったという想定で、祭壇のお花はアカプルコ(赤いユリ)、深紅のバラ、グロリオサ、そして、赤のカーネーション。
派手派手しくならないのは、フラワーアーティストの腕があるから。特に女性のお客様にはお花のアレンジは大変好評で、会場内はアカプルコとバラの優雅な香りに包まれました。
献花は、小さなグラスにバラの花を入れた『グラスフラワー』。
お客様もグラスフラワーでの献花体験。皆さん、作法もきれい!最後は、ケーキと一緒にティーブレイクでなごやかに。
女性のお客様からは、積極的なご質問がたくさん出ました。

『お別れの会でカラオケも大丈夫ですか?』
ご質問された方はカラオケサークルに入っておられ、サークルの先生のお別れの会は、カラオケで送ってあげたいとのこと。
お別れの会は、基本的に無宗教スタイルで行われることが多く、自由葬とも言われています。
カラオケ教室の先生を追悼してのカラオケお別れの会…素晴らしいアイデアだと思いました。