森繁久彌さん 本葬
11月20日。
前日の冷たい大雨とうってかわり、雲ひとつない澄みわたった青空。
96歳で人生の幕を降ろされた日本を代表する俳優、森繁久彌さんの本葬が 東京 青山葬儀所にて行われ、この日、光栄にも司会進行のお手伝いをさせていただきました。
開式前、空を見上げながら関係者がこんなことをおっしゃっていました。
『森繁先生が撮影現場においでになると例え嵐でも天気になる…究極の晴れ男。先生はやっぱり凄いなぁ』。
本葬には政財界、各界の著名人、ファンの方々など1500名様が集い、最後のお別れをしました。
打ち合わせをさせて頂いたお控え室には、お孫さん手作りの追悼写真パネルが。お孫さんやひ孫さんに囲まれたアルバムの中で笑みをたたえたお顔は、どこにでもいる一人のおじいちゃんでした。
名曲『しれとこ旅情』とともに、森繁久彌さんの ご遺骨はご家族に抱かれ、ご帰邸されましたが、不思議なことに 青山葬儀所をご出発された直後、青空が少し曇りはじめました。
偶然とは思えない、その瞬間に私は天を仰ぎ改めて合掌をさせていただきました。