軍用無人機の操縦風景
ハリウッド映画で、このところ頻繁に登場するようになった無人軍用機。
映画のなかでは大型ディスプレーに映し出される搭載カメラ映像で、まるでビデオゲームのように操縦しているシーンが見受けられるが、
実際には、10年前のゲームのような何の面白みもないオペレーション画面で操縦しているのだった。
こんな噂を耳にした事があった。
ある軍事拠点を、無人機で爆撃したその人物は、ゲームオタクだったと。
僕が夢想していた、人間の代用としてのロボット兵の登場も、
そう遠くない未来に実現しそうだ。
しかし、戦争自体、誰も望んでいない。
戦争など無い世界。
国家という概念が無くなる遠い遠い未来。
現時点では、それは想像すらできない。
ノイズ
二日ぶりに外出した。
猫のトイレ用砂と、思いつきでコーヒーメーカーが欲しくなったからだ。
酒のかわりに飲むものとして、コーヒーはおあつらえ向きだと思えたのだ。
ホームセンターへ向かった。
猫の砂を買い、コーヒーメーカーが並んでいる売り場へ行った。
俺はコーヒーメーカーを見比べたりしながら、その場に二十分くらい佇んでいた。
さんざん悩んだ挙げ句、俺はホームセンターを後にした。
頭の中に沸き起こる雑音に、俺は痛めつけられていた。
気分が悪くなるような、何ともいえない、ノイズ。
いったい何なのだ?
俺はその足で、ファミレスへ向かった。
平日の夕暮れ時、店の中は静かだった。
俺はほっとした。
ハンバーグとドリンクバーを注文した。
コーヒーを飲みながら、頭の中の雑音を追い出したかった。
飯を食ってしまうと、俺はコーヒーをゆっくりと飲んだ。
コーヒーは、美味くも不味くもなかった。
それでも、気のせいか少しだけ、気分はましになった。
二杯目のコーヒーに口を付けたとき、どこかの母子とその友人が空席ばかりの店内で、あろう事か俺の隣の席に着いた。
何てこった!
子供の話し声は気にならなかったが、興奮しきった主婦二人の話し声には、我慢ならなかった。
興奮の高まりとともに、早口になり、声が大きくなっていった。
それは、自我の拡大だった。
そんな事で、なにかが満たされる訳がないだろう。
後になって、気分が悪くなり、落ち込むだけだ。
そうなることを俺は知っている。
なぜならば、人間に自我なんて元々存在しないのだから。
分別のある大人は、大声で話したりはしない。
文字通り、大人とは、おとなしい人をいう。
常に落ち着いていて、穏やかに語る。
それが大人というものだろう?
俺は眼を閉じた。
頭の中のノイズが切迫したものに変わった。
俺を前へ向かわせる活力をすべてむさぼり食ってしまったようだ。
俺はゆっくりと眼を開き、カップの中を覗き込んだ。
どす黒いオイルのような液体がヌメヌメと輝き、底の方で揺らめいていた。
もう、コーヒーはごめんだった。
猫のトイレ用砂と、思いつきでコーヒーメーカーが欲しくなったからだ。
酒のかわりに飲むものとして、コーヒーはおあつらえ向きだと思えたのだ。
ホームセンターへ向かった。
猫の砂を買い、コーヒーメーカーが並んでいる売り場へ行った。
俺はコーヒーメーカーを見比べたりしながら、その場に二十分くらい佇んでいた。
さんざん悩んだ挙げ句、俺はホームセンターを後にした。
頭の中に沸き起こる雑音に、俺は痛めつけられていた。
気分が悪くなるような、何ともいえない、ノイズ。
いったい何なのだ?
俺はその足で、ファミレスへ向かった。
平日の夕暮れ時、店の中は静かだった。
俺はほっとした。
ハンバーグとドリンクバーを注文した。
コーヒーを飲みながら、頭の中の雑音を追い出したかった。
飯を食ってしまうと、俺はコーヒーをゆっくりと飲んだ。
コーヒーは、美味くも不味くもなかった。
それでも、気のせいか少しだけ、気分はましになった。
二杯目のコーヒーに口を付けたとき、どこかの母子とその友人が空席ばかりの店内で、あろう事か俺の隣の席に着いた。
何てこった!
子供の話し声は気にならなかったが、興奮しきった主婦二人の話し声には、我慢ならなかった。
興奮の高まりとともに、早口になり、声が大きくなっていった。
それは、自我の拡大だった。
そんな事で、なにかが満たされる訳がないだろう。
後になって、気分が悪くなり、落ち込むだけだ。
そうなることを俺は知っている。
なぜならば、人間に自我なんて元々存在しないのだから。
分別のある大人は、大声で話したりはしない。
文字通り、大人とは、おとなしい人をいう。
常に落ち着いていて、穏やかに語る。
それが大人というものだろう?
俺は眼を閉じた。
頭の中のノイズが切迫したものに変わった。
俺を前へ向かわせる活力をすべてむさぼり食ってしまったようだ。
俺はゆっくりと眼を開き、カップの中を覗き込んだ。
どす黒いオイルのような液体がヌメヌメと輝き、底の方で揺らめいていた。
もう、コーヒーはごめんだった。
深い穴
精神的に、かなり落ち込んでいる。
何も手につかない。
やる気も起きない。
どうすれば、気分が上向くのだろう。
二日間。
一歩も外に出ていなかった。
頭が痛い。
眠れない。
そんな状況でも、何かを見つめ、何かを欲する事が出来るのだろうか。
ちらかった部屋にうんざりしながらも、何も手につかず、そのまま放置して
夜になり。
また朝が来る。
気力がわき上がるまで、
あと、
どれくらいかかるのだろう。
とにかく、 横になる事だ。
少しでも、眠らなければ。
もう、立ち止まってはいられないのだから。
何も手につかない。
やる気も起きない。
どうすれば、気分が上向くのだろう。
二日間。
一歩も外に出ていなかった。
頭が痛い。
眠れない。
そんな状況でも、何かを見つめ、何かを欲する事が出来るのだろうか。
ちらかった部屋にうんざりしながらも、何も手につかず、そのまま放置して
夜になり。
また朝が来る。
気力がわき上がるまで、
あと、
どれくらいかかるのだろう。
とにかく、 横になる事だ。
少しでも、眠らなければ。
もう、立ち止まってはいられないのだから。