映画に出ていたあの土地へ
フィールドオブドリームスに出てくる、球場に、いつかは行きたいと思っている。
ロケ地は保存されているらしい。
日本からの訪問者も、少なからずいるということも知った。
どうやら、観光地化されているようである。
「夢の球場の巡礼者たち」という本に、そう記されている。
そこを訪れて、何か神聖なものを感じる。
そんな人もいるらしい。
亡くなった息子に逢いに来るもの。
和解や救済を求め、そこを訪れるもの。
そんな人々の物語が紹介されている。
現場に行って、あれを言いたかった。
「ここは天国かい?」
ハードオフ~変な店員(怒)
店舗によっての、対応の格差が激しかった。
家から一番近いハードオフの店員は最悪だ。
客を客とも思っていない。
基本的な口の利き方が、なっていないのである。
いい年をした、おやじである。
年相応の人生経験というものが、生かされていない。
この程度の接客態度ならば、学生アルバイトの方が遥かに優秀だろう。
そして、時給も安い。
「これ、レンズにカビが生えているのでジャンクになります」
「はあ」
ジャンク=ガラクタ。廃品。(広辞苑より)
この店員は、客が持ってきたものを平然と、ガラクタと言ったのだ。
そして、提示された金額は、買い取り相場の半額以下であった。
「わかりました。その見積もりもらえますか」
「え、これは渡せません」
「他のハードオフでは、いつも貰っているのだけれど」
結局、渡せないと言い張り続けるのであった。
埒が明かない。
「それじゃ、今提示された金額で、買い取ってもらえる保障が何もないんじゃないですか」
そんなやり取りをしばらく続けた後、渋々と自分の名刺の裏に金額と名前を入れ、判を押して渡してきた。
店を出るなり、その名刺を破り捨てた。
そのまますぐ近くの、個人経営の質屋へいった。
たいした交渉もせずに、あっさりと想定していた金額の倍の値で、買い取ってもらえた。
帰り道、車の中でしばらく考え続けていた。
あのハードオフの店員が、何故、ああも頑なに、見積書を手渡すことを拒んだのか。
狡猾そうで野卑な印象だった、おやじの顔が頭に浮かんだ。
ピンハネ、か。
安値で買い叩き、店の基準価格分との差額分を懐に入れる。
そんなことは、ありえないよな。
馬鹿馬鹿しい。
どうでもいいことなのだった。
そして、二度とあの店に行かなければいい。
見積もりも書けないハードオフなど、交渉用の、値踏みの道具にもならないのだった。
ちょっと足を伸ばせば、同じ商圏内に何軒もある。
家に着くなり、ハードオフのHPをチェックする。
カスタマーサービスを受け付ける、メールアドレスがなかった。
それならば、ブログにアップしようと思い、今こうしてキーボードを叩いている。
実のところ、ハードオフが嫌いではない。
むしろ、好きな方である。
通り過ぎた、嵐
空が碧かった。
台風で、薄汚れた大気も吹き飛ばされてしまったのだろうか。
そのかわり、ひどく蒸し暑かった。
フェーン現象というやつだろう。
カーエアコンの調子もまずまずだった。
先日まで、まったく冷えなかった。
ガスが抜けていたのだ。
うだるような暑さに耐えかね、妻に懇願して、冷媒用のガスを補充したのである。
今のところ、漏れずに車内を冷やし続けている。
アンダーワールドのボーンスリーピーを大音量でかけた。
自然と、アクセルを踏み込んでしまう。
このまま、どこかへ行ってしまいたいと、刹那、考えた。
それは、どこかであって、特にここという場所は思い当たらなかった。
家に帰りたくないということなのだろうか。
今朝家を出る時、下駄箱の上に、金が置かれていた。
それを見て、なぜか無性に腹が立ったのだった。
金に手を出さず、そのまま家を出た。
今月分の燃料代は、もう間に合うだろう。
残った小銭は、今日使い切るつもりだった。
昼飯など喰わずに我慢すればいい。
そろそろ、背中を丸めて小さくなっていることに耐えられなくなってきたのかもしれない。
俺は、俺なのだ。
エンジンから嫌な音がしていた。
騒音と言っていい音である。
それに合わせてカーステレオの音量も、上げた。
音楽しか聞こえない。
シンセサイザーの無機質なビートが心地よかった。
おもわず目を閉じてしまいたくなるのを堪え、さらにアクセルを踏み込んだ。
ハンドルが小刻みに揺れ始める。
それでも、主婦のようなおばさんの運転するコンパクトカーに、あっさりと抜きされてしまったのだった。