日々を生きる。~大切なものを失って得たもの。 -286ページ目

怒鳴り声

忙しい朝だった。

その日は、住宅メーカーのイベントに参加し、夕方は花火である。

妻に急かされ、荷物をまとめた。

家の中を駆け回り、ふと、ポケットに手を入れる。

小さな袋を取り出した。

昨日、缶ビールとともに手渡されたつまみだった。

俺はそれをテーブルの上に放った。


「なんで、そうやって物を投げるわけ」


突然、妻が怒鳴り声を上げた。


「投げてねえよ」


おもわず言った、この一言が妻をさらに怒らせることとなった。


「投げたじゃない」


俺も、怒鳴り声を上げていた。


「何故こんな些細なことで、怒られなきゃならねんだよ」


「何であなたは、いつもこうなのよ。私には物を投げたようにしか見えないから」


俺は、自ら犯したミスを悟った。

投げていないと、言ったことについて、妻は責めているのだった。



反吐が出そうなくらい、胸がむかついていた。

そして、それが一日続いた。




花火が終わって、渋滞の中、帰路についた。

妻は助手席で腕を組み、俺の運転に四六時中ケチをつける。


何なんだよ。

そう言うと、あなたの運転は安心していられないと言う。

歯軋りをしながら、それに耐えた。


お前の運転は、もっと酷い。


喉元まで出かかった言葉を、飲み込んだ。

しばらくすると、妻は寝てしまったようだった。

俺は大きな、ため息をついた。


「こっちはあんたより先に起きたのだから、寝たっていいでしょ」

いきなりだった。

妻の怒鳴り声である。


もう、言い返す気力もなかった。

完全に逃げ道を塞ぐ。

それが妻のやり方だった。

酷いよな、などと言ったところで、妻は何も感じないのだろうと思う。

心の中で、何かが膨らんでいった。


そして、その分の希望も消えた。


夏祭り

娘と妻が、祭りのイベントに参加した。

グループで踊ったりする。

二人の姿をビデオで撮影した。


妻は化粧をしていた。


結婚する前、逢ったときはいつもきちんと化粧をしていたものだ。

怪しい天気だった。

ちょっと曇っていたが、二人がステージに立つ間、空模様は何とかもった。

イベントが終わり、露店が立ち並ぶ歩行者天国を3人で歩いた。


「はいこれ」


1000円札1枚が、支給された。

俺は缶ビールを買った。

3本飲んだところで、気持ちが緩んできた。



今朝も、目覚めると文句の言葉を浴びせられた。

庭がこんな状態なのに平気な顔して。考えられない。どんな育てられ方したの。

俺は8時半くらいに庭に出て、2時くらいまで草を取り続けたのだった。


「あら、どうも」


妻の知り合いの夫婦だった。

俺も、引きつったような笑顔を返した。

仲の良さそうな夫婦。

俺はそれを演じなければならなかった。

目の前の夫婦は、見たとおり、普通の夫婦なのだろう。

俺は違う。

指一本、妻に触れることは許されないのだった。



別のイベント会場に移動した。

気持ちが緩んでいたせいなのか、俺は妻に触れたい衝動に駆られた。

こっちだよという感じで、歩道を歩きながら、俺は妻の腕をつかんだ。


「ちょっと、触らないでくれる」


俺の気持ちは、一瞬で冷めていった。

自分のしたことに、自嘲するしかなかった。

周りの喧騒が遠く感じる。


また、酒を飲んだ。

そして、さらに気持ちが冷めてゆく。

このままどこかへ、消えたい。

それが現実的に、思えた。

さらに酒を飲むと、その気持ちが強くなってゆく。

俺は酒を飲み続けた。



「ただ、生きているだけ」



心の中で、何度も呟き続けていた。


「生きていても死んでいても同じ、か」

そんな考えにたどり着いて、もう考えることをやめた。



遠くで、花火の上がる音が聞こえた。


ハンバーガーは、お好き??

gotohell的ハンバーガーランキング



1、マクドナルド    なんといっても値段が安い。そして接客もまずまず。

2、ウエンディーズ   マクドナルドについで安い。肉は冷凍でなく、オニオンも毎日店でスライスする。(それで105円)


3、モスバーガー    味は一番。ただし値段が高い。


4、フレッシュネスバーガー モスの次に上手いような気がする。


3、ロッテリア     ポテトがうまい。えびバーガーなどメニューがユニーク。




私が食するハンバーガーはこれくらいなのですが、個人経営のお店とかで上手いところとかあるんだろうなあと思います。


読者の皆様は、ハンバーガーはお好き??


スーパーサイズミーも観なければ。