「ロシア語」(ラテン文字転写) 「村山七郎訳」 『ごんざ訳』
A「странникъ」(strannik') 「外国を遍歴する人」 『べちくんのふと』
B「странныи」(strannyi) 「外国を遍歴するところの」『べちくにのと』
C「страннопрiятелище」(strannopriyatelishche)
「遍歴者を泊める所」『ふぁちふぃらくのいぇ』(鉢ひらきの家)
D「странствую」(stranstvuyu) 「外国を遍歴する」 『よそんくにさるく』
ごんざが『べちくに』(別の国)『ふぁちふぃらく』(鉢ひらき)(=放浪者)『よそんくに』(よその国)とかいているのは、どれも旧約聖書にたくさんでてくる(本来の出身地ではないところにいる人々)のことで、日本語の聖書では「寄留者」とか「仮住まいする人々」と訳されている。
この訳語は、ごんざが得意な形態素解析ではなく、旧約聖書でよんで理解して、ごんざのことばに翻訳したものだとおもう。
村山七郎訳の「外国を遍歴」というのは、ことばの解釈としてはまったくただしいけど、聖書のことは意識していないとおもう。