28日にしばらく更新しないと宣言したばかりなのにもう更新かよ、と揶揄されそうだが、気になっていた点、すなわち幼虫の食べ尽くしに伴う移動の方向とそのしくみにが少し見えてきたので、ここで触れておく。まず、現時点での幼虫の巣の状態。


最初の写真が7月9日産卵分。この葉に着いていた左側の30卵弱が「観察レポ」に行った。右側の残った卵、約170卵程から育ったもの。

左側に置いてあるプランターであり、写真の範囲外には幼虫はいない。つまり、幼虫はプランターの中央付近、クガイソウを置いた位置の近くに固まっている。この後広がるだろうが、今のところあまり問題はない。元の位置の近くにいると言うだけ。




次の写真が7月11日産卵分。こちらが問題。約250卵ないしそれ以上の卵から育った幼虫が入っており。上の写真のプランターの右に置いてあるプランター。これも写真の範囲外には幼虫はいない。

クガイソウを置いた位置よりも左に沢山オオバコの葉があるのに、幼虫はそちらには移動せず、クガイソウを置いた位置から右だけに移動した。

左下に見えるクガイソウの茎が見える位置は、実際はプランターの中央に近く、その左側に沢山葉が繁っている。


どうでもいい問題と言われてしまうと、全くその通りなんですが、ここが現在の飼育における最大の問題点なんですよ。プランターの中の左半分の葉は全く食べず、皆右半分に移動して、右半分だけが混みあっている。

幼虫の一部を左に移せばすぐ解消するのですが、そもそもなぜ右へ行ったのか。


右側は東側でもあることが関係していそう。





葉が多い方のプランターにある9日産卵分の幼虫の巣が相対的に小さく、相対的に葉が少ない方のプランターにある巣が大きいのは、下記の事情による。


まず、孵化が早い方の株で餌不足が目だって来たため、葉が良く繁ったプランターに幼虫を移した。こちらは孵化こそ2日早かったが、幼虫の数は少なかった。


2番目のプランターのオオバコは、バッタの激しい摂食を受けた後の回復途上だったため、葉がやや少なく、すぐには使いたくなかったのだが、11日産卵の方も少し遅れて餌不足の気配が現れたことから、やむを得ずこのプランターを使った。幼虫の数としてはこちらの方がずっと多かった。


このベランダでは、光条件が左右で僅かに違う。日中は屋根に遮られ、どちらにも直射日光は当たらないが、朝方は右方向から、夕方は左方向から当たる。


本当は全く直射日光が当たらない位置に置きたいのだが、そこは今ツマベニチョウが占有しているため、コヒョウモンモドキの幼虫には、朝夕短時間直射日光が当たる場所で我慢して貰っている。


右に置いたプランターで幼虫が右方向のみに移動したことは、この光環境の違いが現れた可能性がある。


クガイソウにいる幼虫達が、葉を食いつくした後、上に行くのか、下に行くのか、その決定要因は何か、ちょっと気になっていた。


仮に幼虫が「明るい方に向かって移動する」と言う性質があるとしたら、通常下の方に産卵された卵から孵化した幼虫は、餌の有無のような別の制約がない限り、特に午前中に明るい方向に向かって食べ進む、その結果通常上がって行くのかも知れない。


ただ、これだけでははっきりしない。この後右側のプランターを左右逆に置き直し、それで右側(現在の左側)に移動してくれるかどうかを見ようと思う。移動してくれれば、今のところほとんど食べられていない位置のクガイソウを食べてくれることになるし、幼虫が明るい方に移動することもはっきりする。


今日の更新のテーマはこれまで。