7月30日
朝起きて見ると、早く蛹化した2つの蛹のうちの右側の容器に入れた方に、はっきりと黒縁がある赤紋が出ている。どう見ても雌だ。左側の容器に入れた、早く蛹化した蛹は順当に雄になりそうだが、こちらにもう1つ入れてある遅く蛹化した蛹にも赤い紋が現れている。これは雄になりそうだ。
右側に入れてあった雌になると思われる蛹と、左側に入れてあった遅く雄になると思われる蛹を交換。これで左は1雄1雌、右は1雄不明蛹2個になった。
少し目を離している間に、左側容器に移したばかりの蛹が羽化した。やはり雌であった。
複数の蛹のうち、最初が雌になることは、それほど珍しいことではない。雄が早く雌が遅く羽化すると言うのは、大体の傾向に過ぎない。これはエバが私に投げつけた変化球か?
いやいや、ここは好意的に取ろう。最初に羽化した個体が雌であって困ることは何もない。すでにエバで複数回交尾は確認している。羽化直後以外の雌も交尾できるのだ。
早ければ今日夕方にも雄が1頭羽化するだろうが、さすがにまだ交尾はできないだろう。だとしたら、今日夕方、この雌に対する給餌時に交尾孔の状態を確認できる。最初に雌が羽化したことで、未交尾雌と交尾済み雌が識別できる。これは大きい。
何より恐れていたのは、全部雌、または全部雄が羽化することである。蛹5個程度だと、それは普通に起こることだが、その不安はすでに消えている。羽化兆候の見えない2つの蛹は多分雌だろうが、もう雌雄どちらでも大きな問題ではない。これが一番大きい。
ここまでは順調。夕方この雌に与える餌は、ポカリスエットにしておこう。