合唱がよかった。

国立音大うまいですね。


4楽章、歓喜の大合唱の最初のF#の音が最高でした。

どっくーんときました。



指揮のリットンさんもうまかったっす。3楽章とか。

4楽章は押され気味な気がしたけど。


最後は、華々しい「神々の花火」が打ち上がってました。

「1812」を思い出しました。



第九は、あらためて「希望」を歌い上げた曲なんだという認識を持ちました。

低弦の長いボウイングにのって厳かに奏される歓喜の歌のフレーズが、

過去の色々な経験を思い起こさせたり、未来への希望に聞こえたりします。

いつ聴いても、震えるような感動を与えてくれます。


これは、過去と未来をつなぐ歌。

未来を信じる歌。

そっけなく演奏しちゃイヤン。

(2007年度は○)



この曲を初めて聴いたとき、

「リズムが無い」

と思いました。


重厚な和声が地を這うように、天を塗りつぶすようにひたすらに進んでいく。

二回目。


リズムはある。ただし弱々しい明滅のみが。

三回目。



弦楽の隙間のない和声が音のうねりや対流を生み出しています。

それが、単音になった時や、単純な三和音になったときの美しさを引き立てます。


アルトのみずみずしい声が

遠くでかすかに見える光明に聞こえたり、

水の流れる音に聞こえたりして、

濁った中にも3次元的な広がりを感じます。




YouTubeに、アウシュビッツ強制収容所で演奏されたものがありました(2楽章)。


否定的なコメントに、

「この音楽はどこにも向かわないし、進まない。それが退屈で仕方ない。」

といったものが。


よくわかっていらっしゃる。

理解が進みました。

この音楽には、なんの解決もない。


重い空気が胸の中に堆積するだけ。

でも、それがいいんです。

強い懇願と、終わらない絶望を聴かせてくださいます。

(でもあまりに生々しくなると、聴いてられないんだろうなぁ)



今日みたいな、寒くて空が不透明な日に聴くと、

ふさぎこんでしまいますね。



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5番の終わり方が今まで不思議だったのですが、

これを聴いて少し納得。



Original scoreは、今世に出ているものと比べると

確かに冗長で、メリハリが少なく聞こえてしまうのですが、

聴きようによっては改訂版より穏やかで、茫洋としていて、

生の自然を描き出しているようにも聴こえます。



1楽章には穏やかな春の風が(一部)。



4楽章の動機(改訂版では3楽章)が、

鳥の鳴き声のように変奏されたり。

(やっぱり終楽章には、鳥が登場するのだなぁ、と思った)



改訂版ではそれらがもっとスマートに、

抽象的に表現されているように感じます。


オリジナルでは鳥の鳴き声。

改訂版では鳥が空をまっすぐに飛んでいく、

その軌跡。

(終楽章・提示部にあらわれる転調は最高です。

なんでこんなに単純な動機なのに!!!)



シベリウス先生は、最小限を語ってたくさんを表現してるように思います。

個人的に、宮城谷昌光さんの文章を思い起こさせます。

押し付けがましくないのに一つ一つに説得力があり、

紡ぐ言葉は最小限。

そして深く、悠然としたものを語る。

クールです。




聴いててスッキリしゃっきりしたいときには

聴き応えのある改訂版を。

爽やかです。



シベリウス:交響曲第5番変ホ長調/オスモ・ヴァンスカ(指揮)ラハティSO
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今日は天気が良くて、爽やかな風の気持ちいい1日でした。



そんな日にドツボった曲。



爽やかで、力強くて、

どこまでも飛翔していくようなエネルギーに満ちた曲。


それまでがどす黒い曲ばっかりだから

余計にそう感じるのかもだけど。




いつかこんな曲が書けるようになりたい。

いつか、こんな曲が書ける人になりたい。


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先週、実況パワフルプロ野球のサクセスモードで作成した選手。

ミュンシュ

守備位置:ピッチャー

球速: 148 km/h

コントロール:C スタミナ:C

球種: フォーク、カーブ

特長:重い球、キレ、闘志



モデルはシャルル・ミュンシュ先生。

先生のベルリオーズを聞いて、その印象を選手にしてみました。


先生はいつも直球勝負です。

しかも速いばかりのストレートではなくて、

打つには大変骨の折れる重い球。

マンガで書くと、ボールが燃え上がります。


満塁・4番打者登場の場面だったら、

迷いなく全球渾身のストレートを放る。

痛快です。


今日も後輩とこの演奏を聴いて、

先生の豪気さを共に味わいました。

笑いが止まりませんでした。




本当は、変化球ナシでクリアしたかった!

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2楽章が午後の雨の気分にしみいりますね。

この曲を紹介してくださった先生は、

「タマシイ浮遊系」と形容してらっしゃいました。

今回も素晴らしい曲を教えてくださいました。


3楽章は疾走感が心地よいです。



4楽章の終わりは

「ひざカックン」って感じですね。


しつこくC_durをならして最後はお決まりに

C音に着地すると思いきや、、、

なんでやねん笑。


あぁでも、そんなアクセントもあるのか。

とわかったような事を思いました。



そういえばこの曲、バカっぽいとこは

4楽章の最後だけだった気がする。


昨日も、素晴らしい音楽に出会えました。


ふと心のチャンネルにあった曲を聞けたとき、

深い感動を覚えます。


昨日はこれが、その曲でした。



高貴で、

豊かで、

そして寂しい。


そんな印象を受けました。




前半、

中音域の旋律に「ブラ4(の2楽章)!?」と一瞬感じましたが

時代的にこちらがオリジナル。

しかも下降と上昇の違いがありました。

豊かでたっぷりとした響きの旋律にまずドツボ。


(こういう類の旋律がたぶん僕は好みなんだと思います。

 ブラ4もそうですが、

 音を一つ一つ大切に、豊かに誠実に歌い上げることで、

 悠然とした情景とともに、

 苦労しながら、一つ一つの曲を誠実に作り続けて、

 後の作曲家たちがはるか見上げるような

 先生の境涯を見るような思いがします。)



後半では、

戯れるような、

別れを告げるような、

言葉少なな旋律が、切ないです。




もともと15番を聞きたくて購入したCDにカップリングで入っていた曲なので

これまで全く聞いてなかったのですが、

聞いてみると、本当に素晴らしい曲であるのが感じられました。


15番は映画「敬愛なるベートーヴェン」で登場した曲で、

そのいきさつがあまりに印象的だったので、その勢いで購入。

こちらも、本当に素晴らしい曲です。



15番も16番も、死に際くらいに気の知れた友人とアンサンブルしてみたいです。

僕は弦楽器弾けませんが・・・。




僕の好きな食べ物は餃子です。

これは子供の時から変わりません。

変わったのは、それにビールがついたこと。


一般に、味の好みは、歳を経るごとに変わると言われます。

原因として、体が欲するものが変わる、というのが一番の理由だと思いますが、

それに加えて、感性が変わるからだと愚考しています。



それと同じかどうかはわかりませんが、

音楽の好みが、少しずつ変わってきました。


もともと交響曲からクラシックを聴き始めたので、

交響曲大好き人間です。

今も大好きですが、最近交響曲の豊かな響きが「豊か過ぎて」

身を入れて聴けない時があります。

そんな時に手を伸ばしたのが、ブラームス後期ピアノ作品集でした。


ピアノも響きが豊かな楽器ですが、マーラーのシンフォニーなどを聴いてきた

自分にとっては、なかなか手が出ない領域でした。

前々から知っていた曲だったので、試しにCDを購入。(ピアノ:アファナシエフ DENON)

ドツボでした。

これほど豊かな響きが出る楽器だと、初めて実感しました。

なにより、ピアニストの誠実な弾き口に共感を覚えました。

1週間程、エンドレスで聴きました。


(特に、「6つのピアノ小品集」の第2曲、第5曲がツボ。

 第2曲は実際に練習中。本当に素敵な曲です。

 第5曲は僕の葬式で流してください。)



話しは変わりますが、

僕が所属する研究室のボスは、クラシック愛好家です。

(ボスの部屋には真空管のアンプが置いてある!)

時たま音楽のお話をする時があるのですが、

大昔はマーラーの交響曲とカラヤンの大ファンだったそうな(組み合わせの種族違う)。

今は専らハイドンやモーツァルトの弦楽四重奏などをお聴きになっています。

曰く、「シンプルで素朴な音楽しか受け付けなくなった」とのこと。

自分も年取るとそうなるのかな、と考えましたが、

やっちまいました。


ハイドン 弦楽四重奏 「十字架上のキリストの最後の七つの言葉」

CD買っちゃった。(クイケン弦楽四重奏団、DENON)

イイですb

ライナーノート曰く、

「この曲は作曲当時から4つの版があったが、オリジナルはオーケストラ。

その後弦楽四重奏、ピアノ、オラトリオ版に編曲された」と。

驚いたのは、オーケストラ版を特に聴きたいと思わなかったこと。

交響曲大好き、オーケストラ音楽大好き人間が。

思い込みも入っていますが、

これは、趣好が、乱暴に言えば感性が変わってきている事なのだろうと感じました。


それ以外の原因としては、「聞かず嫌い」な曲が多かったこと、

音楽の聴き所(メロディー線・演出重視から響き重視に)が変わったこと、

が考えられます。

聞かず嫌いは致命的か。


素晴らしいと呼ばれる有名な曲でも、

自分にとっては未だに退屈でしかない曲はたくさんあります。

自分の感性がその音楽に追いついた時、ドツボるのだろうと考えています。

すでに感動した人がいるのだから、間違いない。





それでもしばらくはオケ音楽メインだと思います・・・。




当方CD棚には、2枚のCDと、1枚のDVDの第九が収まっております。

うち2枚がバーンスタイン、1枚がチェリビダッケ指揮の演奏です。

大昔にフルトヴェングラー指揮のCDを友人に譲ってしまいました。


今日は唯一のDVD第九について。


演奏はバイエルン放送響、そこに当時ドイツに駐留していた国々からのオーケストラが

加わった合同オーケストラ。

有名なベルリンの壁崩壊記念コンサートの模様を記録したDVDです。

指揮は、バーンスタイン。


解釈について、賛否両論はあるとは思いますが、

当時の状勢を最もよく現した演奏なのだろうと感じます。

(合唱の「歓喜よ!」という部分を「自由よ!」に変更)



さてこの曲、大好きな1曲ですが、

他の演奏でも、3楽章で3/4拍子に転じるところは

聞き所としていつも集中的に聞いております。


この演奏はどうだろう。

見事でした。

音が世界中の傷に染み渡っていく。

そのような印象を受けました。


素晴らしい音楽を指揮してくださったマエストロには、

そのことへの敬意から流れる涙もあるように思います。

この演奏で、クライバー、チェリビダッケに続き、

バーンスタインは僕の中でマエストロの地位を確立しました。


演奏技術的には、アンサンブルなどの点から見てこの演奏よりも質の良い演奏はあると思われますが、

スケール・コンセプトが桁違いです。

もちろん、好き嫌いはあると思いますが。


この演奏の聞き所は3楽章だけではありません。

映像としての見所も結構たくさんあって面白いです。


各楽章へコメントを

1楽章・・・各国のみなさん、こんにちは。急いで調整しますから、しばしお待ちを。

2楽章・・・おじさん、楽しく振りすぎ。そんなに楽しく振られたら、こっちだって。

3楽章・・・世界に与えられた傷への癒しの手。

4楽章・・・理想。闘争。自由。そしてここから始まる。



「クラシック名盤」では、

「解釈は賛否両論あるものの、平和を高らかに歌い上げた演奏である」と。

音楽で平和を歌い上げるとは、どういうことなのか。

これが読んだときの感想でした。

しかし、まさしくその通りだと思います。


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