ネットで紹介される飛ぶドライバーは、本当にアマチュアに合うのか? ゴルフショップやネット上では、常に「飛ぶドライバー」が注目されています。しかし、その多くはプロゴルファーが使用しているモデルで、実際にアマチュアゴルファーが打っても飛距離アップに繋がるかどうかは疑問です。
プロゴルファーとアマチュアゴルファーの体格やスイングスピードは大きく異なります。プロが使用するドライバーは、ヘッドスピードが速く、正確なスイングができることを前提に設計されています。そのため、アマチュアゴルファーが打つと、ボールがつかまらず、曲がりやすくなってしまう可能性があります。
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飛ぶドライバーとは
まず、飛ぶドライバーという概念を考えると、そのドライバーを使うことで飛距離アップできることが求められます。最近のドライバーはテクノロジーの進化により過去モデルよりも飛ばせるようになってます。
バックスピン量が少なくなるとか、打ち出し角度が適正で飛ばせるとか言われてますが、それは打ち方の問題であり、テクニック(技術)のことです。飛ぶドライバーというのは、あくまでもドライバーのこと、道具のことです。この概念の違いが判らなければ根本的に間違ったドライバー選びとなりますので注意してください。
飛ばせるために必要なのは何よりもヘッドスピードです。ヘッドスピードが速ければ飛ばせますが、ヘッドスピードを速くするには筋力(パワー)が必要となります。最近になってやっと知られてきましたがゴルフはパワーゲームです。ですが、今から筋力アップすることは難しいです。
つまり、使うだけでヘッドスピードが速くなるドライバーが飛ぶドライバーと言えます。となると、シャフトが長めのドライバー、46インチくらいのドライバーであればシャフトが長いというだけでヘッドスピードが速くなりますので飛ばせます。そして、クラブ総重量が軽いドライバーの方が速く振れますので、ヘッドスピードが速くなりますし飛ばせます。
ヘッドスピードが速くなれば、それに比例してボールスピードも速くなります。そして、ヘッドスピードが遅くてもボールスピードが速くなれば飛ばせますので、フェース面の弾きの良いドライバー、打点がズレても著しく反発力が落ちないドライバーが良いです。
最近の新しいモデルのドライバーはどれもバックスピン量が少な目になるような設計となってますので、上述した3点をまとめると以下の通りとなります。
まとめると、シャフトが長くて、クラブ総重量が軽くて、打点がズレてもフェース面の反発力が落ちない反発力の高いドライバーということになります。
ということで普通のアマチュアゴルファーとして飛ぶと思ったドライバーを以下に紹介しますので参考にしてください。
ヘッドスピード38~40m/sくらいまでのゴルファーを対象とした紹介です。
PING G430 MAX ドライバー
シャフトは、PING TOUR 2.0 CHROME 65を装着したモデルが良い感じでボールを叩けてました。適度な重さがあるし、適度のシャフトの撓り戻りがありますし、適度に右手を使って叩けてました。そして、かなり低スピンでフェース面の弾きも良いです。前作よりもヘッドが軽くなった分だけ振りやすくなった気がします。気になるのは打音です。打音が良くなったと言われてましたが、個人的には前作 PING G425 シリーズの方が金属音が心地よかったです。
本当に打音が良くなったと思ってますかね?
でも飛距離に関しては、PING G430 MAX ドライバーの方が飛ばせてますね。スピンが減って、フェードボールを打ってもけっこうランが出てくれますし、吹け上がらないです。
装着シャフトは、PING TOUR 2.0 CHROME 65がお勧めです。私のヘッドスピードでもフレックスSが打てますが、実際のラウンドを考慮するとフレックスRが適切な感じでした。
PING G430 HL MAX ドライバー
G430シリーズの軽量モデルのドライバーです。シャフトは、NX45(45グラム)装着でロフト角10.5度を打たせてもらいましたが、飛びますね。クラブ長さが46インチなので、従来のモデルよりも少しだけ長いです。長い分だけヘッドスピードが速くなって飛ばせますね。
クラブ総重量が軽くて、打ち出された球質も軽くなると思ったのですが、そんなことも感じませんでした。ただ、高弾道過ぎてちょっとキャリー損してる気はしました。シャフトが適度にしなってくれるので、けっこうボールが捕まってくれます。
軽量モデルなので疲れ知らずで18ホール通して安定したティーショットが打てそうな気がしました。
装着シャフトは、FUJIKURA SPEEDER NX 45 フレックス無し(ワンフレックス)です。トルクが多めとなってますが、ヘッドが軽いので実際には思った以上にシャフトの撓りが少なくてヘッド挙動が安定してます。
テーラーメイド ステルス グローレ ドライバー
テーラーメイドの軽量でドローバイアスの入ったドライバーです。フェース面の弾き感が良いです。フラグシップモデルのドライバーよりも使用されてる高品質な素材を使用してるらしく明らかにフェース面の弾きが良かったです。併せてスピン量が少なくて、ミスヒットしてもスライスし難くて直進性の高いボールが打ててました。
全体的にバランスの良いドライバーです。ヘッドスピードが遅いゴルファーが飛距離アップを目指せるドライバーです。
装着シャフトは、FUJIKURA SPEEDER NX for TM です。軽くて、撓りますが、おかしな撓り方をしないのでヘッド挙動が安定します。私が打たせてもらったのは、FUJIKURA SPEEDER NX for TM フレックスSが装着されたモデルです。フレックスSでもかなり撓りますし、軽いです。
テーラーメイド Qi10 MAX ドライバー
テーラーメイドの最新モデルです。慣性モーメント10,000超えということでスイートスポットを外してもヘッドがブレ難いということで、打ち出される方向のバラ付きが抑えられます。ヘッドが大きく作られているので、ややヘッドが返り難い感じがしますが、ハーフウェイダウンから素直にストレートにボールに向かってくれます。重心深度が深くて、高慣性のためにバックスピン量が少し入りやすく、超高弾道なボールが打てますがむしろキャリーが損してる気もあります。
装着シャフトは、Diamana BLUE TM50です。
テーラーメイド Qi10 ドライバー
テーラーメイド Qi10 ドライバーも飛びますね。Qi10 MAX よりも慣性モーメントが小さくて操作しやすいです。意外とヘッドが走ってくれるというか振り抜きやすさを感じます。カーボンフェースも弾いてくれます。Qi10 MAX ではヘッドが戻ってこない感じがする人はコチラの方がお勧めかと思います。
スリクソン ZX5 Mk2 ドライバー
スリクソンの優しく打てるドライバーです。スリクソン ZX5 Mk2 ドライバーは、新設計「カーボンフェースカップ」と「リバウンドフレーム」による飛距離性能向上に加え、「パワーウェーブソール」による空気抵抗軽減など、革新技術を搭載し、飛距離アップを実現。ミスヒットに強い寛容性とコントロール性能も兼ね備え、上級者から中級者まで幅広いゴルファーにおすすめのドライバーです。ゼクシオのドライバーがアスリート向けになったような感じのドライバーです。
スリクソンの優しく打てるドライバーです。スリクソン ZX5 Mk2 ドライバーは、新設計「カーボンフェースカップ」と「リバウンドフレーム」による飛距離性能向上に加え、「パワーウェーブソール」による空気抵抗軽減など、革新技術を搭載し、飛距離アップを実現。ミスヒットに強い寛容性とコントロール性能も兼ね備え、上級者から中級者まで幅広いゴルファーにおすすめのドライバーです。ゼクシオのドライバーがアスリート向けになったような感じのドライバーです。
PING G425 MAX ドライバー
PINGの前作モデルです。私は今でも使ってます。やはり振りやすいですし、フェースの弾きも良いですし、ヘッドがブレ難いです。ただし、バックスピン量が入りやすいので最近のニューモデルのドライバーと比べると飛距離は落ちるかもしれません。
PINGの前作モデルです。私は今でも使ってます。やはり振りやすいですし、フェースの弾きも良いですし、ヘッドがブレ難いです。ただし、バックスピン量が入りやすいので最近のニューモデルのドライバーと比べると飛距離は落ちるかもしれません。
まとめ
飛ぶドライバーは、アマチュアゴルファーにとっても重要なアイテムです。しかし、プロゴルファーが使用するモデルを選ぶのではなく、自分のスイングに合ったクラブを選ぶことが重要です。試打を通して、自分に合ったドライバーを見つけて、飛距離アップを目指しましょう。