現在の極楽はぜのメイン機はDebian9 を LXDE でミニマムインストールしたものなのですが、最近、いつも寝パソに使用しているオールド PC の日本語入力ツールバーに、変なものが出現するようになりました。今回はそれの解消のためにやったことを簡単なメモにしてみました。
それはこんなものでした。日本語入力として Debian 定番の「uim-mozc」をインストールしていたのですが、それの「入力メソッド」設定のアイコンが出っばなしになるのです。頼んでもいないのに勝手に表示されるのは、血液A型の極楽はぜにはとても気になります。
「入力メソッド」設定を開いてみますと、使用可能にする入力方式の欄に変なものがいっぱい見えます。
編集をオンにしてみますと、なんとインプットメソッドみたいなものが百個ほどがインストールされていました。どうしてこんなことになってしまったのか検討もつきません。
すぐには対処方法がわからないので、次善策として「uim-mozc」以外ははとりあえず無効にしてみました。しかし、ぜんぜん直りませんでした。
このままでも日本語入力にはなんの支障もないのですが、気持ちが悪いので「uim」を他のものに変更してみることにしました。もちろん、日本語入力システムは Mozc です。
この際ですから勉強がてら、Mozc についてググってみました。
1. Mozc
Mozcとは、Google 日本語入力のオープンソース版で、Chrome OSに移植するために必要な部分を、オープンソース化したものである。Mozc と Google 日本語入力との大きな違いは、Mozc は日本語変換エンジンであり、これを使って日本語入力をするには ibus、uim、Fcitx のようなインプットメソッドを別途インストールする必要がある点である。
2. uim-mozc
uim は各種言語をサポートする入力メソッドモジュールライブラリで、Anthy, Canna, (日本語用)、Pinyin (中国語用)、Byeoru (韓国語用)、M17n (多言語用) といった幅広い種類の入力メソッドへのフロントエンドとして 動作し、非常にシンプルで 高い柔軟性がある。
3. ibus-mozc
IBus はインテリジェント入力バスで、Linux OSの新しい入力フレームワークです。これは完全な機能とユーザーフレンドリーな入力方法のユーザーインターフェイスを提供する。また、開発者が入力方法を簡単に開発するのに役立つ場合もある。
4. fcitx-mozc
Fcitx は、さまざまなマッピングシステムを使用するアプリケーションで、異なるスクリプトの文字を入力するためのインターフェイスを提供し、拡張機能をサポートする入力メソッドである。直観的なグラフィカルな設定ツールと、カスタマイズ可能なスキン使用して、快適で現代的な体験を提供する。
以上は Wiki と Debian パッケージの説明文からの無断コピペです。それぞれの違いについては、読んだだけではチンプンカンプン。そんな訳でいつものように全部インストールして試してみることにしました。インストールはすべて Synaptic パッケージマネージャからで、クリックだけで簡単にできます。
まずどういうセットアップにしたいかによって、お好みのインプットメソッド・フレームワーク (Fcitx, IBus, uim など) のモジュールと、Mozc のコアパッケージの両方をインストールする必要があります。
次に紹介するのは、Synaptic パッケージマネージャからの fcitx-mozc のインストール例です。
1. 入力メソッド・フレームワークの選択
fcitx で検索、fcitx をインストールしました。
2. Mozc コアパッケージの選択
mozc で検索、fcitx-mozc、mozc-utils-gui をインストールしました。
パッケージマネージャを「mozc」で検索してみますと、Debian には、im-mozc、ibus-mozc、fcitx-mozc の三種類がありましたので、実際に全部インストールしてみました。極楽はぜの得意技です。
1. uim-mozc
入力メソッドの設定を明示的に uim に設定しています。
Mozc の設定で昭和のオジサン推奨のかな入力にしています。
「にほんご」と入力した場合の変換例です。
2. ibus-mozc
入力メソッドの設定を明示的に ibus に設定しています。
Mozc の設定でかな入力にしています。
「にほんご」と入力した場合の変換例です。
3. fcitx-mozc
入力メソッドの設定を明示的に fcitx に設定しています。
Mozc の設定でかな入力にしています。
「にほんご」と入力した場合の変換例です。
三つともインストールして簡単に使用してみましたが、基本的にベースが Mozc で共通なので、どれも似たりよったりで、それぞれのインプットメソッドによる使い勝手の違いまではよく分かりませんでした。
そんな訳で、極楽はぜ的には全部他人まかせで、ネットでの評判の良い「fcitx」に落ち着きましたが、要はお好みでいいんじゃないかと思います。ちなみに、Lubuntuには ibus と fcitx の両方が入っていました。
さて近所のりんごの木はどうなったのでしょう。当地はここ数日間は肌寒く、いっとき、吹雪で真っ白になる瞬間もあったくらいでしたので、りんごの木はブルブル寒さに震えていました。少し足踏み状態のようです。
最近の極楽はぜは、マイカーの冬タイヤから夏タイヤへの交換も済み、いよいよ春本番を待っている状態です。桜の開花予想は4月18日と発表されました。では、また。
日本語も北と南じゃ泣き別れ