いまさらながらですが、 Lubuntu 16.04 LTS 版をミニマム・インストールしてみました。ありきたりの方法では暇つぶしにならないので、いつも Debian で使用しているネットブートでサクッとやりました。そんな訳で今回もその辺のところをいつものメモにしてみました。メモ

 

地味な話であまり話題になりませんが、日本新聞協会等が反対している「NHKインターネット同時配信実験」が始まっています。実はここだけの話ですが、それのモニタに当選しまして、今現在、それに参加しているのです。

 

 

今回はオールド PC と Linux という一般受けしない環境で参加していますが、古い 32bit のネットブックに Debian という環境では画面が切り替わる時や、全画面の読込でプチフリーズすることがたまにある等、少しだけですが気にかかることがありました。実際にはほとんど問題になりませんが。

 

そこでもう少しだけ軽くて、セキュリティも確保できるものとして Lubuntuをターゲットにして色々イジってみました。とても嬉しいことに、Lubuntu には 32bit 版が当たり前のように存在していました。

 

◎ Lubuntu のシステムパフォーマンス

1.  Lubuntu は 128 MB RAM を搭載した Pentium II または Celeron へシステムインストールすることができることが判明しましたが、このようなシステムは、日常の使用では十分動作できないでしょう。

2.  RAM 256MB〜384MB でシステムパフォーマンスが良くなり、より使用できるようになります。512MB RAM が使用できれば、しばらく心配する必要はありません。

 

 

さてインストールですが、今回も偏屈な極楽はぜはややこしくて七面倒臭い「ネットブート」を使用して、得意のミニマム・インストールをしてみました。これには小さなファィルが二個必要なだけで、あとはネットではワークから拾ってきてくれます。しかし本当に最小限のものしかインストールされませんので、よく言えば自分好みにカスタマイズできます。

 

必要なファイルは、

1.  initrd.gz

2.  linux 

 

拾ってくる場所は、

32bit 版

http://archive.ubuntu.com/ubuntu/dists/xenial/main/installer-i386/current/images/netboot/ubuntu-installer/i386/

 

64bit 版

http://archive.ubuntu.com/ubuntu/dists/xenial/main/installer-amd64/current/images/netboot/ubuntu-installer/amd64/

 

 

インストールはこの二つのファイルをターゲットのパーテーションへコピペするだけです。当然のことですが、インストール先は新規パーテーションですので、既存のシステムを壊さないように要注意です。

 

 

インストーラの起動は Grub4Dos のメニューリストの末尾へ下記のスクリプトをコピペするだけです。例 : sda5 の場合

 

注 今回のインストールはパピーリナックスが導入されていることが前提になっています。

 

#  Ubuntu Installer 
title Ubuntu Installer (sda5)
  root (hd0,4)
  kernel /linux
  initrd /initrd.gz

 

インストール後の本体の起動は Grub4Dos を走らせ、新規にメニ
ューを作成します。ネット上にある起動スクリプトをコピペしても起動しますが、Debian と違いうまく行かない場合がありますので、面倒でも新規に作成し直した方が良いと思います。

 

作成例
# Full installed Linux
title Ubuntu 16.04.3 LTS (sda5)
  uuid 51adedd6-a4ce-4d3d-a061-24e94b2c6481
  kernel /vmlinuz root=/dev/sda5 ro
  initrd /initrd.img

 

それではメニューからインストーラを起動します。ここからは言ってしまえばお終いですが、Debian のネットインストールとほぼ同じです。なにせ元が同じものなので、エーっと驚きますが、Debian と同じものが出現します。

 

インストールの流れは既出の記事と同じですので、重複を避けるためポイントだけを簡潔に書いていきます。

1.  日本語を選択

 

2.  キーボード選択

 

3.  有線ネットワーク選択

 

4.  パスワード入力

 

5.  手動でパーテーション選択

 

6.  sda5 を選択

 

7.  既存パーテーションを利用しない

 

8.  ext4 ファイルシステムで利用

 

9.  マウントポイント選択

 

10.  マウントポイントをルート/ に設定

 

11.  パーテーションセットアップ完了

 

12.  パーテーション完了、書き込み準備

 

13.  ディスクへ書き込みますか、はい

 

14.  インストール中

 

15.  Lubuntu-mini のみ選択、これだけです

 

16.  ブートローダはインストールしない

 

17.  インストール完了

 

立ち上げると、Debian のそっくりさんが現れました。

 

 

ところが起動はしましたが、LXDE だけでその他はほとんど何も入っていません。ターミナルとファイルマネージャくらいしかなく、ほとんどは自力でインストールが必要です。

 

これからやることは、

1.  アプリのミニマル・インストール

2.  日本語化

 

最初にターミナルを起動して、パッケージマネージャと無線LAN を入れます。

 

# sudo apt-get install synaptic wicd hardinfo gparted leafpad bleachbit

 

なんとか動くようになりましたが、日本語化に足りないものがありましたので、パッケージ・マネージャから追加インストールします。

 

# im-config mozc-utils-gui

 

ここまでで、なんとか日本語版ミニマル・インストールの格好がつきましたので、ほんとに Debian に比べて速いのか、ベンチマークテストをやってみました。タタキ台は古くて遅い 32bit のネットブックです。

 

結果はやや速いような気がする程度ですが、Debian では起動の重い SpaceFM ファイルマネージャがサクッと起動するようになりました。体感的にはブラウザの立ち上げなども速くなったような気がして気に入っています。

 

 

何はともあれ、Ubuntu って Debian なのだということが実感させられた数日間でしたが、この軽快感が気に入りましたので、現用機数台へ Lubuntu を入れてみました。Debian へ LXDE を入れたものに比べて、「Lubuntu はカスタマイズされているなあ」というのが実感です。さて、使い勝手はどうなのでしょうか。 to be continued !

 

近所のりんごの木はキレイサッパリ、葉っぱだけになってしまいました。何もありません。そして天気予報ではとうとう雪マークが出てきましたので、極楽ハゼは早々にマイカーのタイヤを冬用に交換しました。

 

 

寒いですね。いよいよ熱燗が待ちどうしい季節に向かっていますが、最近はお酒を燗して飲んだことがことがありません。熱燗って死語になりつつありますね。では、また。

 

イケメンも一皮むけばただの人