Vol.8 中国と台湾のマンダリン

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お待たせしました、いよいよ中国語の話です。

 
中国の普通話と台湾の國語も、意思の疎通には殆ど支障ない程度ですが、発音・声調、語彙、表現・言い回し、そして文字が異なります。
 
 
オタクの私にとって楽しいのはやはり発音の違いですが、ここで先に考慮しておかなくちゃいけないのが、普通話の発音は中国の中でも地域によってかなり異なるという点です。
 
例えば、北京と福建省、四川省とでは、外国人にもすぐ分かるくらい違いが明瞭です。
 
もちろん、この記事では標準的な発音を基準に話を進めますので、もしかしたら皆さんの周りにいる中国人の発音とは少し異なるかもしれません。予めご了承ください。
 
 
さて、本題ですが、まず台湾より中国の方が有気音と無気音の違いが顕著だと言えます。そのため、台湾の方がソフトに聞こえます。
 
また、台湾では捲舌音(けんぜつおん)=そり舌音「zh ch sh r」も弱く、あまり舌を反らせません。(これは中国南方でもよく見られる傾向です。)
 
そのため、例えば「ラオシー(老師=先生)」が「ラオスー」に、「ハオチー(好吃=美味しい)」が「ハオツー」に、「ジューロウ(猪肉=ブタ肉)」が「ズーロウ」に聞こえることもしばしば。
 
 
次に、語彙の違いです。身近な単語では、
 
・弁当 → 中: 盒饭    台:便當
・タクシー → 中: 出租车    台:計程車
・パイナップル → 中:菠萝  台:鳳梨
・キャベツ → 中:卷心菜  台:高麗菜
・パンダ → 中:熊猫  台:貓熊
 
などがあり、漢字を知っている私たちには見ているだけでも楽しいですね。音譜
 
また、書くと同じなのに読み方が少し違うものもあります。
 
 
どちらを学んだら良いかは目的によります。台湾によく訪れる人なら自然に台湾の言葉が身につくでしょうし、一般的なビジネユースなら中国の普通話の方が役立つでしょう。
 
でも英語同様、中国語も大勢の人たちに様々な形で話されているので、あまり細かい違いを気にしなくても良いかもしれません。

 

ちなみに私の場合、レッスンやセミナーではもちろん標準的な普通話で話すよう努めていますが、自然体でしゃべると「上海人っぽい普通話」なんだそうです。


上海に住んでいた頃は気づきませんでしたが、その後、特に台湾を訪れるたびに「上海から来たの?」と何度も聞かれ、あぁ、やっぱりそうなんだと気づきました。あせる

 
***
 
写真はいずれも2006年撮影。
上:台北のホテルで。知人の結婚式の司会をしました
下:翌日、台湾の別の友人たちと台北郊外へドライブ
 
 
 

Vol.7 アメリカ英語とイギリス英語

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アメリカ英語とイギリス英語の違いについては巷でよく語られていますが、ざっくり言うと、主に発音・アクセント、語彙、スペル、表現・言い回しが違います。

 

中でも発音は、前回の記事に書いた "cat" の例の他にも、イギリス英語では

 

母音の後ろの "r" を殆ど発音しない(例: "girl, ware")

母音に挟まれた "t" をよりはっきり発音する(例: "water, letter")

 

など違いが分かりやすく、オタクの私は聴いていてとても楽しいです。音譜(発音の違いについては→こちらにさらに詳しく。)

 

 

また、語彙の違いも同様に楽しく、中には誤解なくお互いに意味が通じるものもあれば、違う意味に誤解されてしまう例もあります。

例えば、

 

"chips" → 米:ポテトチップス 英:フライドポテト

"first floor" → 米:建物の1階 英:建物の2階

"pants" → 米:ズボン 英:下着のパンツ

"subway" → 米:地下鉄 英:地下道

"football" → 米:アメフト 英:サッカー


これらを間違えると、ちょっとややこしくなるかもしれません。あせる

 

 

でも、前回の記事にも書いたように、英語は世界中で大勢の人たちに様々な形で話されているので、あまり両者の違いを意識しなくても良いかもしれません。

 

もしも悩んだら、(特にイギリスに住むとかイギリスで何かをするとかいう明確な目的がある場合でない限り)アメリカ英語を覚えておくのが無難でしょう。

 

以下の例でも分かるように、日本にいる私たちには、アメリカ英語がより身近だからです。

 

・エレベーター → 米: "elevator" 英: "lift"

・ガソリン → 米: "gasoline" 英: "petrol"

・なす(野菜) → 米: "eggplant" 英: "aubergine"

・トラック → 米: "truck" 英: "lorry"

・サンタクロース → 米: "Santa Claus" 英: "Father Christmas"

 

 

なお、語彙の違いについては「イギリス英語でうたおう きらきら星」P44-45に詳しく掲載しています。

 

 

Vol.6 様々な英語

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20年以上前、私が初めてイギリスのウェールズを訪れた時、地元の友人とドライブしていたら突然 "cut" と言うので、何を切るのかと聞き返したのですが、全く話が通じず…。汗

 

何度やり取りしても通じないので困っていると、彼が「ミャオゥ(meow)。」と鳴きまねをしたのです。

 

そう、彼が言っていたのは "cut" ではなく、 "cat" 。ネコ

 

 

また、ロンドン出身のおじいちゃんは "today" を「トダイ」と、シンガポールで会ったオーストラリア出身の男性は "cafe" を「カファイ」と、上海で同じ寮にいたケニア出身の男性は "forgot" を「フォゴット(は強めの巻き舌で)」と言っていました。

 

その他、これまで(イギリス以外の)ヨーロッパ、アフリカ、アジアや南米出身者など、様々な人たちと英語で話しました。

 

中には聴き取るのにかなり苦労したものもあったなぁ…。あせる

(私個人的には、非ネイティブではドイツと韓国出身者の英語が聴き取りやすかったな。)

 

 

今の日本で一般的に出回っている英語教材の音源の声の主は、多くがアメリカ系ネイティブスピーカーではないかしら。

 

また、映画や音楽などでもアメリカ英語を聴く機会が多いので、やっぱり耳がそれに慣れています。

 

でも実際に世界の人たちと話すとなったら、上述のように様々な英語に触れることになります。

 

世界の英語話者のうち、非ネイティブは6割以上とも7割以上とも言われていますからね。

 

 英語を学ぶ目的は人それぞれですが、場合によってはネイティブの英語に固執しなくても良いのかもしれませんね。

 

***

 

写真はいずれも2002年撮影。上から、

ウェールズの友人と行ったリバプール

ドイツの友人とミュンヘンのオクトーバーフェストへ

横浜へ遊びに来てくれたドイツの友人

パリで再会したモーリタニアの友人

ロンドンのホステルで誕生日を祝ってくれたボリビアの女性

NYのホステルで仲良くなった韓国人

 

 

 

 

 

 

 

Vol.5 移り気に要注意

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これ、恋愛の話じゃなく、語学教材の話です。

(もちろん、恋愛でも移り気は最終的に我が身を滅ぼしますが…。)

 

かつて『AERA』の特集でもコメントさせていただいたように、教材はあまりあれこれ買い込まず、必ず書店で見て、自分に合うなぁと思うものを1冊選んでください。

 

できれば1冊の教材と長く付き合い、繰り返しやるのがオススメです。

 

逆に、教材をコロコロ変え始めたら要注意。

実際、教材を買い揃えてすっかり満足してしまう生徒さんもいました。

 

そうならないためにも、最初に自分の目でちゃんと見て選んでくださいね。

 

余談ですが、その時の『AERA』の表紙は西島秀俊さんでした!ステキ…。ドキドキ

 

Vol.4 始めるタイミング

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海外へ行くと、外国語ができたらいいなぁと思いますよね。

 

でもその熱い思いが続くのは帰国して数日間くらいで、2週間も経てばすっかりフェイドアウトしてしまいます。

 

海外赴任するとか留学するとかのように、その言語を「いつ、どこで」使う(必要がある)かが明確でない限り、語学を続けるのはとても難しいです。

 

生徒さんの中にはそれができる稀有な人たちもいましたが、よっぽど意志が強いか、何か大きなモチベーションになるものを見つけられるか(例えば先生がイケメンor美人ドキドキ)、私のような語学オタクか、…という、かなり少数派でした。

 

 

でも、語学って本当は順番が逆で、

 

「いつどこで使うか分からないからやっておく」ものなんです。

 

実行するのは難しいけど。あせる

 

 

「そんなこと分かってるよ!むかっ

 

というお叱りの言葉が聞こえてきそうですが、ちょっと(ちょっとだけですよぉ)不純な動機でも構わないので、何かモチベーションになるものが見つかると良いですね。音譜

 

Vol.3 キャラに合った表現を

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外国語でも、自分のキャラに合った表現ができたら良いですね。

 
例えば英語だったら、私は
 
“Hey, buddy.”
“What’s up?”
 
なんて言わないし、
 
“Yes.” の代わりに “Yeah.” も使いません。
 
 
また、英語には日本語のような敬語がないとよく言いますが、何かを依頼する時に
 
“Can I ...?”    で始めるのと、
“Would you mind...?”    で始めるのとでは
 
印象が全く違います。
 
 
 
ところで、私が生徒さんにおススメする学習法の一つに、「好きな映画を繰り返し観る」があります。
 
ただ、どの映画を選ぶかはよく考えた方が良いです。
 
例えば、いくらジュリア・ロバーツが可愛いからと言って、『プリティ・ウーマン』をお手本にするのは、ちょっと微妙…。
 
ヒロインのキャラクターや性格、職業などを考慮した上で、お手本にする映画を選んだ方が良いです。
 
例えば、同じキャリアウーマンでも、『ユー・ガット・メール』のメグ・ライアンと『プラダを着た悪魔』のアン・ハサウェイとでは、キャラも話し方もだいぶ違います。
 
 
これはもちろん、男性でも全く同じこと。
 
 
自分の個性に合ったお手本が見つかると良いですね。音譜
 

Vol.2 相性も大切

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私は仕事で英語を教えている傍ら、自分も毎週ネイティブ先生のレッスンを受けています。

 
日本にずっと住んでいるとなかなか英語を話す機会がなく、こうして自分で作っていかないと、下手になっちゃうので。あせる
 
今教わっている先生は5人目で、今までで一番良い先生。
 
教え方が私にとても合っている上、色々な考え方や価値観、ユーモアのセンスも(真顔で冗談を言うところも)似ていて、話していてとても心地良いのです。ニコニコ
 
先生との相性って、大切ですからね。
 
 
語学はコミュニケーションの手段なので、一緒に話していて心地良いかどうかはかなり重要。
 
その点では、自分の母語で話す時と同じです。
 
 
皆さんも自分に合った先生に出会えると良いですね。音譜
 

9年半ぶりの新ブログ開設

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みなさん、こんにちは。

ジュエリンズの山崎こずえです。

 

このたび、9年半ぶりに新しいブログを開設しました。クラッカー

 

その名も、「ゴガクの花道」黄色い花

 

みなさま、ご愛読のほど、どうぞよろしくお願いします。

 

* * *

 

私は2001年に日本語教師として初めて教壇に立ってから18年間、700人近い人たちに語学を教えてきました。

 

教えた言語は、日本語、英語、中国語。

 

生徒は幼児から小学生、中学生、社会人、高齢者まで。

国籍も様々。学習の目的も様々。

 

教えた場所は、国内外の日本語学校、小学校、英語教室、保育園、そして弊社(ジュエリンズ)のスクール等。

 

 

それらの経験プラス、私自身が苦労して英語や中国語を学んだ経験も踏まえ、日々感じていることや思ったことを徒然に書いていきたいと思い、新しいブログを始めました。

 

 

語学って、本当は楽しいもの。

 

学ぶこと自体も楽しいし、習得できたら、それまで直接話すことができなかった人たちと会話できるという、美味しいオマケつき。

 

 

ということで、気軽に楽しく読んでいただけると嬉しいです。

 

どうぞよろしくお願いします。ヒヨコ