以前、『Vol.19 声調は発音より大切!』の最後に、
 
『後日「初めてでもできる!四声を上手に言うヒケツ」をお伝えします。』
 
と書いたので、今回はそれについてお届けします。
 
(本当はセミナーやレッスンで実際に発話しながら説明すると分かりやすいのですが、今回はブログなので活字で説明します。少し難しいかもしれませんが、ご興味のある方はぜひ読んでください。)
 

まず、普通話の四声をまとめた図を見てください。

 

 
 
これは中国語学習の最初に必ず習いますが、多くの人が、上がり下がり(曲線の曲がり方)をとても意識しています。
 
でも、実はその前に意識すべきポイントがあります。それは、最初に出す声の高さです。
 
*ここで言う「声の高さ」とは、話し言葉の中での声の高低(専門的にはピッチと言う)のことです。
 
まず、ご自身の声の高さを5段階に分けます。声の高さは人によって異なるので、ご自身の自然な話し声の中で5段階に分ければ大丈夫です。
 
先ほどの図を見ると、第一声は、最も高い音(5)で声を出し、そのままの高さ(5)で終わります。
 

次に、第ニ声は、最初に中くらいの高さ(3)で声を出し、それから最も高い(5)までクイッと上げます。

 

この、『最初に中くらいの高さ(3)で声を出し、』というのがポイントです。

 

これを、例えば第一声と同じように高い音で言い始めてしまうと、後半は音を上げられません。つまり、第二声になりません。

 

そうすると、第一声と第二声の区別がつきにくくなってしまいます。(実際にそういう生徒さんは大勢いました。)

 

そして、少し複雑な第三声です。

 

第三声は、最初に第ニ声よりさらに低い音(2)で声を出し、それから最も低い(1)までしっかり落とし、それから中くらいの高さまで上げます。

 

実際に教えていると、後半に音を上げることを意識してやり過ぎる人が多いのですが、それよりも、前半に最も低い(1)までしっかり落とすことがポイントです。

 

しっかり落とさず、後半に音を上げることばかり一所懸命やると、第二声との区別がつきにくくなってしまいます。(実際にそういう生徒さんも大勢いました。)

 

最後に、第四声は、最初に最も高い音(5)で声を出し、それから最も低い(1)まで、ストンと落とします。

 

 

如何でしたでしょうか。

 

活字だけで表現するのは難しいですし、どこにクセがあるかは人それぞれなので、実際には対面で説明するのがベストです。

(この記事を書いていてつくづくそう思った…。)

 

もしも本気で四声をマスターしたい方は、下記よりご連絡ください。

一回のレッスンでも、皆さんしっかり上達しています。アップ

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