先日、
新しい段級の免状式を行いました。
免状を受けとる際の
みなの表情がとても良かった。
目に見える形で段級があり、
それと伴に、
着実な心身の成長があります。
これらは年齢や成長の度合いに
合わせて感じられるもの。
道場での取り組みは生涯の学びとなり、
その年齢、年代に合った成長も
一生涯、得ていくことができるのです。
すべての基は呼吸法です
厳しい稽古に迷いや試行錯誤、
恥ずかしさなども経てきたなかで、
気がつけば豊かさの中にあり、
たのしく、心地よいものがある。
安易ななかでは決して得られないもの、
というのも実感です。
併せて、
いまに至る道に
感謝の気持ちを抱くとともに、
これからも
よい時を過ごしていくための努力が必要と
言い聞かせる自分がある。
つねに道なかばという想いがあるゆえに、
二度とない「いま」を大切にし、
絶え間のない取り組みを続けていくことで
いずれ振り返れば、必ずや
また確かな道を築くことができている。
その積み重ねでしかないのでしょう。
照れくささもありますが、
堂々と正面からそういうことなのだと
言い切ることができます。
今年も一歩一歩、歩んできた道は、
自分で決めてきたようでもありますが、
それだけではありません。
道場はもちろんそれぞれの場所で
出会いや縁に恵まれたこと、
一言には表せない感慨はたいへん大きい。
今年も師走を迎えます。
みなで、そして個々それぞれが、
よい締めくくりとしていきましょう。
追記
先日の稽古で、
小学生と保育園生、そのお母さんが
私たちの仲間に加わりました。
有難い気持ちと同時に私が思うのは、
これからも稽古の本質を
きちんと押さえ伝えていくということ。
禅には「月をさす指」という
表現があります。
哲学者の若松英輔さんも話しているとおり。
私も含めて誰しも “ 月 ” たる者ではありません。
本質そのもの自体ではないのです。
さし示す役割の私という個人が
どうこうではなく、
ほんとうに大切なことは私の先にある。
道場の仲間たちには
それらを学び得てもらえるように、
変わらず心掛けていきたい。
改めてそう思っています。
5つ、再掲します。

