藤田真央 モーツァルト ピアノ・ソナタ全曲演奏会
第5回(全5回) 記憶の糸を手繰り天国へ
【日時】
2023年2月4日(日) 開演 14:00 (開場 13:30)
【会場】
京都コンサートホール 小ホール(アンサンブルホールムラタ)
【演奏】
ピアノ:藤田真央
【プログラム】
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第3番 変ロ長調 K.281
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第4番 変ホ長調 K.282
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第5番 ト長調 K.283
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第13番 変ロ長調 K.333
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第18(17)番 ニ長調 K.576
※アンコール
チャイコフスキー:「四季」 より 10月 「秋の歌」
好きなピアニスト、藤田真央のピアノリサイタルを聴きに行った。
彼の実演を聴くのはこれで10回目。
今回は、モーツァルトのピアノ・ソナタ全曲演奏会シリーズの第5回である。
藤田真央のモーツァルトの素晴らしさについては、これまで散々書いてきて、これ以上新しいことはもう書けないが、以前にも聴いた第4番K.282(その記事はこちら)も相変わらず好調だったし、それ以外の曲も全ていつもの彼の優しい歌に溢れていた。
全5回にわたった彼のモーツァルトのピアノ・ソナタ全曲シリーズも、ついに終わりを迎えた。
全5回のうち、私が最も感銘を受けたのは、ピアノ・ソナタ第6番の演奏だった(その記事はこちら)。
あのカラリと快活に疾走するモーツァルトは私には理想的で、彼自身のCDを聴き直してもあの感銘の半分くらいしか蘇ってはこない、そんな特別なライヴ感があった。
ピアノ・ソナタ以外の曲目では、きらきら星変奏曲の演奏が印象的で(その記事はこちら)、理想的というよりは曲の新たな側面に気付かせてくれた。
終演後のトークも、モーツァルトシリーズ最終回とはいえ湿っぽくならないのが彼らしく、数年かけて準備してきたモーツァルトソナタ全曲シリーズが今度イギリスではたった5日で全て弾かされることとか、藤田家のある日の食卓で彼のお兄さんやお母さんが「“ムンクの叫び”って誰の絵だっけ、ダリだっけピカソだっけ」といった可笑しい会話を繰り広げたことなど、普段通りの他愛ない話で締めくくられた。
ところで、このあと2月26日23時より、テレビ番組「情熱大陸」で藤田真央が特集されるとのこと。
ファン必見である。
(画像はこちらのページよりお借りしました)
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