第8回仙台国際音楽コンクール(ヴァイオリン部門) ファイナル および結果発表 | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

宮城県の仙台市で開催されている、第8回仙台国際音楽コンクールのヴァイオリン部門(公式サイトはこちら)。

6月2~4日は、ついにファイナルの第1~3日。

ネット配信を聴いた(こちらのサイト)。

ちなみに、第8回仙台国際音楽コンクールについてのこれまでの記事はこちら。

 

第7回仙台国際音楽コンクール(ピアノ部門)が終わって

第7回仙台国際音楽コンクール 審査結果詳細を見ての感想

第8回仙台国際音楽コンクール(ピアノ部門) 出場者発表

予選

セミファイナル

 

 

 

 

 

なお、以下はいずれも広上淳一指揮、仙台フィルハーモニー管弦楽団との共演である。

 

 

 

 

 

第1日 6月2日(木)

 

 

30 中村 友希乃 NAKAMURA Yukino 日本 (1995-)

 

モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 イ長調 K219

 

 

31 中野 りな NAKANO Lina 日本 (2004-)

 

モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 イ長調 K219

 

 

12 ホン・ソンナン HONG Seonglan 韓国 (2001-)

 

プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲 第2番 ト短調 op.63

 

 

10 デニス・ガサノフ Dennis GASANOV ロシア (1994-)

 

ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 イ短調 op.77

 

 

 

 

 

第2日 6月3日(金)

 

 

24 マー・ティェンヨウ MA Tianyou 中国 (2000-)

 

モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 K218

 

 

21 橘和 美優 KITSUWA Miyu 日本 (2001-)

 

モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 イ長調 K219

 

 

30 中村 友希乃 NAKAMURA Yukino 日本 (1995-)

 

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77

 

 

31 中野 りな NAKANO Lina 日本 (2004-)

 

バルトーク:ヴァイオリン協奏曲 第2番 Sz112

 

 

 

 

 

第3日 6月4日(土)

 

 

12 ホン・ソンナン HONG Seonglan 韓国 (2001-)

 

モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 イ長調 K219

 

 

10 デニス・ガサノフ Dennis GASANOV ロシア (1994-)

 

モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 K218

 

 

24 マー・ティェンヨウ MA Tianyou 中国 (2000-)

 

シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 op.47

 

 

21 橘和 美優 KITSUWA Miyu 日本 (2001-)

 

サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲 第3番 ロ短調 op.61

 

 

 

 

 

全6名。

うち、現時点で私が聴けたのは、第1、2日のみ(ただし中野りなの第2日の演奏を除く)。

まだざっとしか聴けていないが、以上の6人の演奏に、私の中で勝手に順位をつけるとすると

 

1.  12 ホン・ソンナン HONG Seonglan 韓国 (2001-)

2.  31 中野 りな NAKANO Lina 日本 (2004-)

3.  24 マー・ティェンヨウ MA Tianyou 中国 (2000-)

4.  21 橘和 美優 KITSUWA Miyu 日本 (2001-)

5.  10 デニス・ガサノフ Dennis GASANOV ロシア (1994-)

6.  30 中村 友希乃 NAKAMURA Yukino 日本 (1995-)

 

というような感じになる。

全ての演奏を聴けたわけでないので何とも言いがたいが、出来は割と拮抗している印象。

6人とも音の鳴りが良く、コンチェルト映えする。

そんな中、1~3あたりは完成度も比較的高いように思うが、結果はどうなるか。

 

 

 

 

 

さて、ファイナルの実際の結果は以下のようになった。

 

 

【ファイナル結果】

 

1位: 中野 りな NAKANO Lina 日本 (2004-)

2位: デニス・ガサノフ Dennis GASANOV ロシア (1994-)

        マー・ティェンヨウ MA Tianyou 中国 (2000-)

3位: なし

4位: ホン・ソンナン HONG Seonglan 韓国 (2001-)

5位: 橘和 美優 KITSUWA Miyu 日本 (2001-)

6位: 中村 友希乃 NAKAMURA Yukino 日本 (1995-)

 

審査委員奨励賞:

松岡 井菜 MATSUOKA Seina 日本 (1993-)

 

聴衆賞:

クリスティーン・ウー Christine WU アメリカ (1995-)

中野 りな NAKANO Lina 日本 (2004-)

中村 友希乃 NAKAMURA Yukino 日本 (1995-)

 

 

 

 

 

以上である。

概ね納得のいく結果となった。

中野りなが堂々の優勝。

日本人優勝者は第2回(2004年)の松山冴花以来か。

中野りなの演奏は、朗々と大きく響く明るい音が魅力だと思う。

音楽を奏でる楽しさがダイレクトに伝わってくる。

細部の完成度も、今回のファイナリストの中では上のほうだったし、今後の更なる彫琢にも期待したい。

また、ヤニス・グリソーら他の奏者たちの今後の活躍も楽しみである。

 

 


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