劇団プラネットカンパニー 「しきすみ町の空飛ぶウサギ」 | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

Planet Company 2019 Spring Stage

しきすみ町の空飛ぶウサギ

 

【日時】

2019年5月11日(土) 開演 14:00

 

【会場】

滋賀県立文化産業交流会館 小劇場 (米原)

 

【プログラム】

「しきすみ町の空飛ぶウサギ」

作・演出 北澤あさこ

 

【あらすじ】

しきすみ町でひとりの老人が亡くなった。彼の名は高岡徳蔵、89歳。

町の人たちの間では「死んだ人と話ができる」「予知能力がある」などと噂される、すこし不思議な人だった。

彼の葬儀に集まった5人のもとへ1通の手紙が舞い込む。

それは、高岡徳蔵から来た最後の手紙。その内容は驚くべきものだった。

 

【キャスト】

もっくん:北村雅子

みずっち:岩口浩平

ちいこ:北村智子

ひい姉:北澤あさこ

こんちゃん:中川昌美

 

 

 

 

 

滋賀県を中心に活動している劇団、プラネットカンパニーの公演を観に行った。

結成15周年記念公演とのことである。

私が劇団プラネットカンパニーを知ったのはつい3年前のことであり、まだまだファン歴は浅いけれど、それでも何だか感慨深い。

なお、私がこれまでに観た公演の記事はこちら。

 

2016年4月 「TEN」 in Kyoto (記録のみ)

2016年7月 「人魚姫」「フランケンシュタイン」

2016年8月 「アレクサンダとぜんまいねずみ」

2016年12月 「王国夜物語 〜魔法使いと眠れるドラゴン〜」

2018年7月 「セイリング・オブ・スターシップ」

 

 

今回の公演も、いつも通り、とても良かった。

まだ公演は残っているので、詳しいネタバレは避けるが、今回は上記の紹介文にあるとおり、「死」や「葬儀」を題材にした話である。

それなのに、湿っぽくならない。

それどころか、いつもの彼らの公演と全く変わらず、笑いに溢れている。

葬儀の話で、こんなに笑うことになろうとは。

 

 

でも、それでいて、しみじみしたり、ほろりとしたりする。

途中のBGMで、こんな歌が出てくる。

「抱きしめるふりして 抱きしめてもらってた 愛するふりして 愛してもらってた」

この歌詞は物語の筋ともやんわり関連しているのだが、こうした何気ない「気づき」みたいなものが、彼らの劇には必ず出てくる。

何の変哲もない日常の小さな「気づき」「決意」「変化」といったことが、彼らの公演にはいつも隠れたメッセージとして込められているような気がする。

こういった、ほのぼのとした、屈託のない、かつ前向きな喜劇が、どうやら私はたまらなく好きなようである。

 

 

公演は、今晩19時と明日14時、あと2回予定されている。

興味がおありの方はぜひご覧いただきたい(公式サイトはこちら)。

 

 

画像に含まれている可能性があるもの:3人

 

(画像はこちらのページからお借りしました)

 

 


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