Planet Company 2016 Winter Stage
『王国夜物語 〜魔法使いと眠れるドラゴン〜』
【日時】
2016年12月17日(土) 13:00開演
【会場】
栗東芸術文化会館さきら 小ホール
【プログラム】
『王国夜物語 〜魔法使いと眠れるドラゴン〜』
作・演出 北澤あさこ
【キャスト】
ルーク:北村雅子
キリ:北村智子
ダグダス:岩口浩平
フレイシア:中川昌美
マルホル:北澤あさこ
※スタッフ(当日制作)
金田全人
せい(企画集団FRONTIER)
千田隆広
西川史朗
西木譲(企画集団FRONTIER)
私は、演劇については本当に素人で、全く知らない。
でも、今年の4月に劇団プラネットカンパニーの「TEN」という演目を観て以来、彼らのお芝居にすっかりはまってしまった。
本当に、どの演目を観ても、生き生きして全く飽きさせない。
今回は、「王国夜物語 〜魔法使いと眠れるドラゴン〜」という演目である。
前回が幕末の歴史ものだったのに対し、今回はファンタジーと、全く違う世界。
それでも、次に何が起こるか分からない、あのドキドキワクワク感は、全く変わらなかった。
役者の皆さんの、半端なく素晴らしい演技力も変わりなく、観ていて劇の世界に完全にはまり込んでしまった。
前回と全く違う世界にもかかわらず、共通していることは、他にもある。
思わず笑ってしまうような小ネタが、そこここにまぶされていること。
そして、あとはその主題である。
作者の北澤さんは、前回も今回も、「特殊な才能があるわけでも何でもない、そんな人たちだって、ちゃんと大事な役割を持っているんだし、頑張る価値はきっとある」、きっとそういうことが言いたかったんだと思う。
だから、かっこいい勇者や強い魔法使いを観たい人には、物足りないのかもしれない。
でも、そこが良いのである!
誰しもこれを観たら、胸に刺さるものがあるのではないだろうか。
それにしても、2時間くらいの間、面白い筋書きにワクワクしっぱなしで、かつ笑いもあり(むしろ、小ネタが多くて笑いっぱなし)、涙もあるような、こんな話を、よく思いつくもんだなぁと、こういうセンスの全くない私なんかはつくづく感服してしまうのだった…。