前振りで、最近観た映画をリストアップし始めたところ、長くなってきました。
読んでいただこうという意識が欠如していてすみません。
今回は書いていて長くなったプロレス映画2本の紹介とプロレスに纏わる思い出話などを書きますので、苦手な方はスルーで。
1本目、『レスラー(2008)』
監督はダーレン・アロノフスキー。
主演は元ボクサーでもあるミッキー・ロークです。
昔、日本でも人気があり、タモリ倶楽部でゲスト出演しました。
整形を繰り返し、この映画の時点で顔が崩れてきています。
自身のドキュメンタリーと思えるくらい役柄に嵌っています。
この作品で主演男優賞を受賞しています。
同2008年に『ダークナイト』でジョーカー役を演じたヒース・レジャーは助演男優賞を受賞しています。
公開前、受賞前に28歳という若さで、オーバードースにより急逝。
本人とは思えない豹変で、役に命を吹き込んだ鬼気迫る演技に驚愕して引き込まれました。
また別の機会で挙げたいと思います。
話を戻しまして、レスラーのモデルは、Mr.DDTことDDTの開発者、ジェイク “ザ・スネーク” ロバーツやテリー・ファンクだと思われます。
世界最大のプロレス 団体WWEのドキュメンタリー映画『ビヨンド・ザ・マット』が基になっているようです。
1ヶ月あたり26,7試合という過酷なスケジュールをこなしていたこと、コカイン、ペインキラー、睡眠薬を常用していたことはジェイク・ロバーツ本人『ビヨンド・ザ・マット』で語っていて、娘との問題などもそっくりそのままです。
ということで、2本目、
『ビヨンド・ザ・マット(1999)』。
WWEの舞台の裏側をみることができる貴重なドキュメンタリー映画です。
懐かしいスーパースターたちが登場します。
客を喜ばせるために命をかけている姿は、観ていて複雑な気持ちになりました。
ジェイク・ロバーツは、この映画の公開後にコカインの使用量が増えてしまいますが、薬物とアルコール中毒から周りが救おうと必死になっています。
その映画が『ジェイク・ザ・スネークの復活(2015)』ですが、こちらはまだ観ていません。
近所のレンタル屋さんに取り扱いがありませんでした。
以下は映画を受けてプロレスの話になります。
小中高生の頃の記憶が中心になりますので記憶が曖昧なこと、誤って記憶していることもあるかもしれません。
WWE(WWWF、WWF)はケーブルテレビで95年前後から10年ほど熱心に観ていました。
民法放送をあまり観ず、WWE、ディスカバリーチャンネル、MTV、FOXテレビばかり観ていました。
スーパースターたちは、超人で自分と同じ人間とは思えませんでした。
テレビゲームのキャラクターの感覚です。
エンターテイメントショーだと思って観ていたから楽しんでいたのだと思います。
今観ると命を削っていることが分かります。
特に頚椎症になってからは本当に怖くて殆ど観なくなっていました。
WWEは、テレビ放送があり、時間もカメラ割りも決まっているので、事前にカメラワーク、立ち位置、要所での技の確認をします。
株式上場の関係で、事業内容の透明化が必要ということもあり、台本があることは公にしています。
観客の反応によって試合中に勝敗が決まることもあるようですが…。
代表取締役会長兼最高経営責任者、総合監督者ビンス・マクマホンやクリエイティブチーム放送作家らが様々な案を出し、最終的な決断はビンス・マクマホンが下します。
スーパースターたちは、指示通りに動き、その上で自分の個性が発揮できれば、お金を落とすファンが増えて売れます。
売れなければキャラが立ちそうな人、事業拡大に利用できそうな人と交代です。
生存競争が熾烈です。
因みに、WWEの放送作家、ブッカー、コメンテイターだったジム・コルネットによると、試合だけを観ているファンは、“スマート・マーク”と言われて、プログラムについてこれないということで馬鹿にされているとのことです。
“マーク”はプロレス用語で、プロレスをリアルマッチだと思っているファン層を示します。
“スマート”は“マーク”の対義語にあたり、“ブック(試合の進行)”や“アングル(段取りや筋書き)”を楽しんでいるファン層です。
“スマートマーク”の意味が分かりません。
全文はこちら。
スーパースターたちはやりたくもないギミック(触れ込み)やスキット(寸劇)をやらされ、威厳と自信が犠牲にされていること、
雇ってもらうための身体作り、アナボリックステロイド、薬物使用に目を瞑っていることも指摘しています。
強烈なギミックを与えられたスーパースターは、イメージが固定化されてやり直しが効かなくなり、短命に終わっているという問題も挙げています(例: The Boogeymanのミミズを食べるギミック)。
ブギーマンは史上最低のトラウマギミックでした。
エクストリームに突き進み、戻ってこれなくなり、気の毒です。
知らない方は間違ってもYouTubeなどで検索しないように(~_~;)
プロレスに関しての知識や経験、尊敬がないライターが台頭し、ギミックとスクリプトが過剰で怪我が増え、2〜30年だった選手生命は今は5〜10年だそうです。
未だに年間200試合をこなす選手がいます。
台本の存在が明らかにされ、観客は反応が薄れているので、良い反応を得るためにスーパースターたちは身体を酷使し、潰れてしまいます。
ビンスに好かれるかが最大の問題です。
生存競争が激しく、二軍に落ちたり、ジョバー(負け役)としてしか扱われなくなったり、解雇となる可能性もあるため、怪我によって手術が必要な状況でも十分な治療を受けていないことが多いようです。
手術(首)を受けることになり長期欠場が決まったときのアングルで有名なものは、ストーンコールド轢き逃げ事件です。
タダでは欠場させません…。
犯人の捜索をする展開ですが、スタントなしに本人が車に轢かれました…。
勝敗と決め技は事前に決められていますが、試合内容はスーパースターたちの裁量に任せる部分が大きいので、相当なトレーニングと経験を積んでいないと大怪我をします。
怪我は現実です。
過酷なスケジュールでドラッグに依存して心臓に負担がかかって亡くなったり、過激な技によって早く亡くなる傾向にあります。
映画公開日の2009年6月13日は、ベテランの三沢光晴選手が、試合中のバックドロップで亡くなった日です。
身体が限界だったようで、本人も近々引退する意向を示していたので、非常に残念で暫く放心状態になりました。
選手と経営の兼任となると選手としてのコンディションの維持に割く時間も不十分だったのではないでしょうか。
経営の関係でリングドクターも帯同していなかったようです。
ハヤブサも頚椎損傷し、復活ができませんでした。
今年はこれまたノアの高山善廣選手が試合中の事故で頚椎損傷し、首から下が動かなくなってしまいました。
この時もリングドクターは不在で、なんとレフェリーは無理に上半身を起こしています。
WWEで見られるような固定器具のついた担架もなく…。
脳梗塞に怪我…そろそろ引退という時期だったのではないでしょうか。
スタッフが本人に代わってアメブロで支援を呼びかけています。
今月に入って診断が頸髄完全損傷に変更されましたが、どうにか少しでも状態が良くなってほしいです。
首にダメージを受けた選手をレフェリーが揺さぶる試合が目に入ります。
元WWEのRey Mysterioと対戦したPerro Aguayo Jr.もそうで。
放置された時間も長く、35歳という若さでした。
Rey Mysterioのルチャ技が好きでした。
このような事故が起きてしまい、悔やまれます。
怪我をみるのが怖くなって遠退いてしまいましたが、学生の頃は日本のプロレス、新日や全日、ノアも観ていて、実際に観戦に行くこともあったり、選手とお会いできる機会もありました。
武藤さんにはスウェットをプレゼントしていただいたことも思い出です。
日本のプロレスとアメプロの違いは、ファイティングスピリットとキャラクターの優先順位の違いだと言う人、リアルファイトとして自然に見えるようなアングルになっていると言う人がいます。
新日のマーク層の取り込みの話はよく挙がっていたように記憶しています。
総合格闘技の影響でそういった論争になるのでしょうか。
コアなファンではないので、何とも言えないところですが、総合格闘技は観ません。
日本のプロレスというと、佐々木健介のしごきの件が本当なのか気になります。
Chris Benoitの証言が出てきたので真実味が増しました。
ネットを利用できる環境になかったので、知らずにいたことが次から次へと分かるようになりました。
観ていた当時、死因はよく分からずにいましたが、Eddie Guerreroが亡くなったこと(満38歳没)、Chris Benoitの一家心中(満40歳没)はとてもショックでした。
Owen Hartの試合直前の落下事故(満34歳没)は一番記憶に残っている事故です。
事の顛末を纏めているブログを見付けて、今になって真相を知りました。
Tripple Hの元恋人でX-PackとEddie Guerreroの元婚約者Chynaも去年、薬物とアルコールのオーバードースで亡くなっています(満46歳没)。
女性とは思えない体格とスキルで、蝶野とも試合をしています。
今思うとアナボリックステロイドで身体を作っていたのですね。
元々、性的なトラウマがあった人なのに、ポルノ女優になり、最期は薬物で亡くなってしまい、残念です。
Mick Foleyはよく死ななかったという試合が多いです。
観ていた当時、お父さんの危ない仕事に泣き喚いていた子供のNoelle Foleyは23歳になりました。
とても美しく、WWE DIVAになりたがっています。
Mick Foleyはレジェンドです。
レジェンドといえば、他にもThe Undertaker、The Rock、Stone Cold Steve Austin、Tripple Hなどが活躍していた時代、Shawn Michealsのウケが何となく微妙になってきた時期が一番好きでした。
マイク合戦と寸劇、ストーリーが充実していて、ビンスが悪の根源として参戦したり、破茶滅茶な展開でした。
ソープオペラ的な要素も強く、またドリフやキン肉マンを彷彿とさせる場面もよくありました。
今では考えられないセクシーファイトもありましたし、危険技も多かったと記憶しています。
また、私情の不幸もリング上でネタになりがちでした。
この類は悪質でした。
何が本当なのか分からなくなります。
ビンスの娘のステファニーがTripple Hと結婚するアングルが結果的にリアルになったことは驚きました。
今ではTripple Hはマクマホンファミリーで次期ボスです。
今思うと、運営の思惑通りに嵌っていました。
The Rockは俳優業で売れているので、俳優としてしか知らない人も増えているようです。
スーパースターになって活躍すると、俳優としてデビューするケースが増えてきています。
最近だとJohn Cenaもトランスフォーマーの撮影に入りました。
アメリカでは有名な日本人の俳優は、渡辺謙とマシ・オカくらいなので、英語ができる日本人は狙い目です。
The Undertakerは今年、Roman Reignとの試合で引退しました。
おじいちゃんと若者といった感じで切なくなりましたが、The Undertakerがいたから今まで面白かったのだと思いました。
エントランスの曲で鐘が鳴りますが、それが「悪魔が来る〜」みたいな雰囲気でワクワクしました。
ギミック上、死の谷出身で、名前は墓掘人を意味します。
暗黒の魔王として、儀式のような演出、お笑いのネタのような奇怪現象、瞬間移動、コフィンマッチ、生き埋めマッチはネタ的に面白かったですし、死んでも蘇るキャラクターは大成功だったと思います。
その後の中年不良バイカーのギミックも良かったです。
アメリカンバッドアスというダサい感じのネーミングはセンスがあると思いました。
ネタに走った試合やスキットも印象的でしたが、歴史に残る試合が多いです。
WWE貢献度が高いレジェンド中のレジェンドです。
選手はその他、Randy Orton、Chris Jericho、Edge、Christian、Booker T、Kurt Angle、Big Show、Jeff Jarret、Kane、Brock Lesnar、Bautista、X-Pack、Road Dogg、Too Cool、Rikishi、Dadley Boyz、CM Punk、Sid Justice、Bret Hart、Hardcore Holly、Haku、Nanzio、Rob Van Dam、Sabu、Dean Malenko、Perry Saturn、Bradshow、Chavo Guerrero、Lance Storm、Billy Gunn、Goldberg、Arbert、D'Lo Brown、The Ultimate Warrior(満54歳没)、Viscera(満41歳没)、Test(満33歳没)、Brian Adams(満44没)、The Big Boss Man(満41歳没)、Umaga(満36歳没)など書いていて思い出しました。
暫く観ていなかったので名前も大分忘れていますが、命を削る仕事をまだ現役で頑張っているスーパースターが多くて驚きました。
私はHardy Boyzというリアル兄弟タッグ出てきたJeff Hardyのファンでした。
自分のことをrecklessと言っていますが、自爆の多いダイナミックな捨て身の技など、試合のスタイルをとってもピッタリな言葉です。
コカインで解雇された後、TNAへ移るもののチャンスを逃しに逃して勿体無かったです。
WWEは表向きは薬物使用発覚3度目で解雇になりますが、主催の配慮なのか曖昧な雰囲気でした。
Jeffは、音楽(バンドPeroxWhy?Genのボーカル、打ち込み担当)に絵にスポーツに多彩な才能があり、精神的な危うさまでも魅力の一つですが、薬物依存の期間が長過ぎました。
兄Mattと付き合っていたLitaと3人でTeam Extreamを結成した頃は夢中になって観ていました。
ルチャ系の空中技ができるDIVAはLita以外にいるのでしょうか。
LitaはプライベートでMattと付き合っていた当時、Edgeと不倫をして、Edgeは奥さんと離婚しています。
私生活がドロドロで、リング上でもそれを利用した抗争がありました。
Mattは怒り狂っていましたし、ナチュラルアングルからどこまで派生していたのか分かりませんでした。
EdgeとLitaのリング上でのベッドシーンはやり過ぎです。
Litaはbitchに仕立てられ、アングル上でKaneと結婚し、妊娠、流産という展開になり、実力はあるのにいつの間にかWWEから姿を消していました。
アングルは観客の反応が鈍かったり、不都合が生じると中断されることがあります…。
因みにKurt AngleとJeff Jarretも不倫問題がありました。
Mattは同業のReby Skyと結婚してTNAで一緒に出てきていました。
Rebyはピアノが上手で、JeffのセルフプロデュースバンドPeroxWhy?Genの曲を入場シーンで弾いたりしています。
夫婦共逮捕暦があります。
暴力沙汰、飲酒運転…。
子供は2人います。
Jeffの方は、とっても美人なBeth Brittと12年の交際を経て結婚をしています。
その間Jeff似の可愛い娘が生まれますが、薬物依存を支える12年は長い!
TNA退団後、TNAで使用していたブロークンギミックをTNA側が使用許可せず、昔の姿で今年4月にWWE復帰しました。
代名詞のラダーマッチを制し、その後も試合に出ていますが、改めておじさんになったものだなぁ、私も歳を取るはずだと思いました^_^;
2003年までの時期が好きですが、今もやっぱり格好良いです。
楽しみにしていたところ、WWE.comの9月26日付のニュースで肩付近の負傷と回旋筋板断裂で10月3日に手術を受けることを知りました。
先週のRaw、Six-Pack Challengeでの負傷が要因とのことです。
本人は肩の脱臼程度にしか受け取っていなかったらしいのですが、先日の試合はMattが代理で出ています。
2015年のダートバイクで骨折したことが記憶に新しいので本当に残念です。
せっかくまた戻ってきたのに長期離脱となりました。
色々な構想があると怪我の後に明かしています。
無理をして早々出てきそうです…。
去年、今までのスタイルは限界だと話していたので、構想って何か気になります。
WWEは随分長いこと観ていませんでしたが、中邑真輔選手がWWEに参戦したこともあってまた観始めてしまいました。
私が観ていた当時は、日本人というと、TAJIRI、Takaみちのく、フナキ位で、TAJIRIはECW(近年WWEに買収されました)のイメージがあったものの、最初はRegal(現NXTのゼネラルマネージャー)のお茶汲み係で起用され、小馬鹿にされるキャラクターでした。
TAJIRIもTakaみちのくも、徐々に「思っていたより強い!」といった観客の反応でした。
TAJIRIはECWでの血みどろマッチがトラウマものでした。
とにかくどの日本人も英語が話せないキャラクターで、未開拓人のような扱いでした。
中邑真輔は大分英語が話せますし、新日のキャラクターのままで変更なし。
身体が大きく脚が長いので見栄えしますね。
日本人としては前代未聞の待遇なので驚きましたし、異様なほどの持ち上げられ方でデビューをしたので逆に心配になりました。
ジム・コルネットもスキルとキャラクターを絶賛。
デビュー戦から暫く良い試合をしていたので、今後のブック、アングルがどうなっていくのか楽しみですが、先日のJohn Cena戦は中邑がリバースパワースラムを回しきれず失敗して、John Cenaも受け身がしっかり取れず、危険な角度で技がかかりました。
ヒヤリとしました。
リング上で心配して謝っていましたが、ビンスの印象が悪くなりましたね。
雲行きが怪しい。
バンプ(受け身)は相手の攻撃を引き立たせるので、試合の盛り上がり方に影響します。
下手だと自分だけではなく、相手の怪我のリスクを上げます。
受け身を派手にとることをセールと言います。
受け身が派手にできるともっと盛り上がりそうです。
インド向けのマーケティング開拓でMahalが王座に長くいるようですが、そろそろ、中邑が取らないと今後取れるチャンスは少なくなるのでは。
12月にインドで公演があるので、取ったとしても束の間だとは思います…。
John Cenaの件でビンスが怒っていましたが、Tripple Hが今後のボスになるので、アジア人を受け入れた事実は欲しいのではないでしょうか。
今後の活躍はマイクパフォーマンスが鍵になりそうです。
英語でのマイク合戦は危なっかしいです。
Shawn Michealsのようなマイクパフォーマンスが出来たらもっと活躍しそうです。
ずっと観ていなかったので流れが全然分かりませんが、The Undertakerの引退試合を観たとき、勝者Roman Reignの時代になると思いました。
最近観たらそうではないようで。
まだ若いので先がありますね。
AJ StylesやCorbin、グロリアスのBobby Roode辺りの試合も気になります。
AJ Stylesは生で観たいです。
グロリアスの入場曲は癖になります(笑
今更ですが、話題になった中邑真輔の入場曲。
“The Rising Sun”
バイオリン: Lee England Jr.
NXTから昇格。Smack Downデビュー。
鈴木慶子さんが弾いています。
ネマニャさんに悪魔のトリルのメンバーで弾いてほしいと思いましたが、ファンに怒られそうですね^^;
WWE DIVAのASUKAもRaw昇格となり、来月22日デビュー戦です。
ASUKAは強過ぎて、観ていて恐怖で打ちのめされます。
Nia Jax以外は、か弱い女性に見えてしまいます。
鎖骨の骨折が治癒して万全な状態で臨めると良いです。
ちょっと書くつもりが、とてつもなく長くなりました。
制作から逸れてしまいましたー。
次回は制作の記事を書きますm(__)m