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カンボジアクイズ③

更新が遅れてしまいました!ごめんなさい。


お待たせいたしました、カンボジアクイズ③~完結編~です!





今回はカンボジアの現在の教育についてです。


前回までにご紹介したとおり、ポル・ポト政権時代の知識層の大量虐殺のために、教育制度の復興にはとても時間がかかりましたが、現在では日本と同じ6・3・3年制の義務教育が行われています。


しかしいまだ学校自体が不足していたり、教師が足りていないために、午前と午後の2部制が一般的です。


義務教育は無料ですが、教科書代や制服などは自己負担です。
そのお金が支払えずに学校に行けない子もいます。


また、”義務”とされていますが実際には強制ではなく、保護者の意識を高めるために、毎年新年度の初めの9月あたりになると、「学校へ行こう!」と呼びかける公共のCMがテレビで放送されたりします。


また、学校に通い始めるのは6歳~とされていますが、上にあげた経済的理由などにより1~2年遅れて入学する、over aged childrenも多数在籍します。





さてここでクイズです!


カンボジアの小学校の約80パーセントには、
ある設備が整っていません。それは何でしょう?



①屋根
②黒板
③教科書
④トイレ




正解は今日のブログの最後にお知らせします。





次に、カンボジアの宗教について。


現在のカンボジアの国教は上座部仏教です。国民の9割が仏教徒です。


しかし、アンコール王朝時代まで遡ると、もともとはヒンドゥー教でした。


アンコール遺跡群に多くみられるのは、ヒンドゥー教のモチーフがほとんどです。


15世紀ころからのタイからの侵略により、徐々に仏教が広まっていったのです。




とここで、大変有名なヒンドゥー教の創世神話「乳海攪拌」をざっと紹介したいと思います。




昔々、この世ができる前、神様たちは阿修羅と協力して、不老不死の薬を作ろうと思いつきました。

海の上に大亀クールマを連れてきて、その上に大マンダラ山を乗せ、山に大蛇ナーガを巻きつけて、それを神様たちと阿修羅たちにわかれて両側から引っ張り合いました。

薬はそれが出現した側の所有になると取り決め、山の上ではヴィシュヌ神が采配を振りました。

攪拌は千年の間続き、海は白く濁った乳海となり、そこから太陽や月、女神たちなど、様々なものが生まれました。

そして最後に出てきたのが不老不死の薬です。

それは最初、阿修羅側に出てきたため、1人の阿修羅がすぐに飲み込みました。

しかし、ヴィシュヌ神はすぐに阿修羅の首を切り、薬は神々のものになりましたとさ。

めでたしめでたし。



というお話です。このお話のレリーフは、アンコール遺跡群の随所で見られます。




さてここで問題!!


この乳海攪拌でできた不老不死の薬の名前はなんでしょうか?



①アムタリ
②アムリタ
③アタムリ
④アリタム















前回のクイズの答え ③ 1000年

今日のクイズの答え ④ トイレ    →なんと7割の学校に水道の設備が整ってないんです!
              ② アムリタ  →吉本ばななさんの小説の名前にもなってます。



さて、3回にわたるカンボジアクイズでしたがいかがでしたでしょうか。


下手な文章を最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!


次回は渡航の報告になる予定です!





以上、五日市でした。







カンボジアクイズ②

さて、前回はカンボジアの歴史とポル・ポトについて紹介しました。


今回は、地雷についてです。





カンボジアに限らず、世界には現在毎年2万4千人もの被害者がいます。


今も、20分に1人の割合で地雷の被害にあっている人がいます。


年間200万~250万個のペースで埋められ続けている地雷。


地雷を生産・埋蔵する国は、中国、ロシア、アメリカなどのイメージが強いかもしれませんが、実は日本も所有しています。わたしたちにも決して関係のない話ではないのです。


そして、カンボジアの地雷被害者数は世界最多です。


現在も236人に一人の割合で地雷の被害にあっています。その数はなんと全人口の0,4%にも及びます。


毎月100人以上の被害者が発生しています。



世帯主である年代の被害者が約41%を占めるため、貧困などにもつながる大きな要因となっています。



その地雷の多くは前回紹介した、ポル・ポト時代終り頃に埋められたものです。



また、地雷原に暮らす人々の間には、

地雷被害と3つの暴力の関係


・「直接的暴力」~地雷使用~
・「構造的暴力」 ~障害者の抱える貧困と社会的差別~
・「文化的暴力」~差別を助長する文化~


なども根強く残っています。







さてここで、恒例のクイズです!


カンボジアには未だ数多くの地雷が埋められています。そして現在も埋められ続けています。
では、すべての地雷を取り除くには何年以上かかるといわれているでしょう?

①15年
②300年
③1000年
④1500年



前回のクイズの答え:③ パイナップル


みなさん、パイナップルの身を思い浮かべてください。目がいっぱいついているように見えませんか?


ポル・ポト支配下の当時、オンカー(役人)の監視はまるで目が360度ついているかのようであったため、このように言われたようです。




次回はカンボジアの教育と、宗教などについてご紹介します!


お楽しみに~(・∀・)ノシ


五日市










カンボジアクイズ①

はじめまして、こんばんは。


GLOBE PROJECTの五日市です。現在大学2年生、おうし座のO型♀です。


さて、今年も待ちに待った年に1度のタイ・カンボジアへの渡航が近づいてまいりました!


現地の地雷除去団体であるPROさんに、除去費用を直接手渡してきます!


というわけで先日、渡航先であるカンボジアの勉強会が行われましたので、


その内容を数回にわたって少し紹介したいと思います(・∀・)/





カンボジア王国とは?

インドシナ半島にあり、ベトナム、タイ、ラオスに接している東南アジアの国家。首都はプノンペン。国民の90%以上がクメール人(カンボジア人)で、言語はクメール語(カンボジア語)。宗教は仏教、特に上座部仏教が信仰されている。

…wikipediaより。




それではまず、カンボジアの近現代史の復習から。



1953年 カンボジア王国としてフランスから独立

1970年 ロン・ノルらによるクーデターにより、シハヌーク政権打倒。クメール共和国樹立。
       共産勢力KR(クメール・ルージュ)との間で内戦が起こる。

1975年 KR内戦に勝利。民主カンボジア(ポル・ポト)政権を樹立。

1979年 ベトナム軍の進攻。KR敗走。ヘン・サムリン政権樹立。
       ヘン・サムリン政権と民主カンボジア三派連合の内戦

1991年 パリ平和協定で内戦の終結

1993年 UNTAC監視下で制憲議会選挙が行われる。
       新憲法で王制の復活。
       フンシンペック党と人民党(旧プノンペン政権)の2人首相制連立政権

1997年 プノンペンで両政権陣営の武力衝突。
       フンシンペック党のラナリット第一首相失脚
       →フン・セン人民党による一党独裁制の強化



カンボジアの近現代史を語る上で外すことのできない人物が、そう、ポル・ポトですね。

みなさんも彼の名前を一度は聞いたことがあると思います。

ここで少しポル・ポトについて紹介します。




ポル・ポト率いるカンボジア共産党による一党独裁、

その独裁期間は1975年4月15日~1979年1月7日とされています。

現在、ポル・ポト派は消滅(1999年)しました。

特徴としては、

・急進的な共産主義体制・集団化

・新人民と旧人民という階級の創出

この時代、知識層を中心にカンボジア国民の5人に1人とも言われるほどの大量虐殺が行われました。




その時代の国民の生活はというと、

強制労働、限られた食糧配給に加え、家族という枠組みの破壊、宗教の禁止

常にオンカー(役人)に見張られ、少しでも反抗するそぶりを見せれば殺されるなど、

非常に透明性のある生活を強いられる苦しいものでした。



そんな生活が3年8か月も続いたのです。



・・・・・・・・・・(・∀・)・・・・・・・・・



さて、ここでクイズです!

ポル・ポト時代に生まれたカンボジアのことわざ

「オンカーは(  ?  )の目を持つ」

(?)に入る言葉はなんでしょう?

①シヴァ神(ヒンドゥー教の神様の1人。破壊を司る。)
②鷹
③パイナップル
④ナーガ(ヒンドゥー教における架空動物。9つの頭を持つ蛇。)



答えは次回発表します!


また見てね\(^o^)/





五日市でした。