おあずけされていただけのことはある
公開されるのを待ちに待った『ブラック・ウィドウ』。
コロナで何度も公開延期になり、ひょっとしてこのまま配信のみになっちゃうのではと心配してたんだよ、マジで。
何とか公開されて本当によかったと思ってる。
元スパイにして超一流の暗殺者ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)。
彼女にはアベンジャーズに入る前、もう一つの家族があった。
『シビル・ウォー』と『インフィニティ・ウォー』の間、ソコビア協定を拒否し逃亡中の物語りだ。
ナターシャは『エンドゲーム』で命を落としてるんでどう考えてもハッピーな結末にはならないわけで、それなりに覚悟をもって観なければならないのだ。
しかしそんなことを差し置いても待った甲斐があった。
マジでそう思う。
90年代のオハイオ、父アレクセイ(デヴィッド・ハーバー)、母メリーナ(レイチェル・ワイズ)、妹エレーナと4人で平和に暮らしていた。
しかしそれは偽りの家族、彼らはアメリカから情報を盗み出すために送り込まれたスパイだったのだ。
国外逃亡をした彼らを待っていたのはロシアのスパイ組織“レッドルーム”のドレイコフ将軍(レイ・ウィンストン)だった。
時は流れ逃亡中のナターシャの前に現れたのはかつて姉妹として育てられた妹エレーナ(フローレンス・ピュー)だった。
壊滅したはずの“レッドルーム”は密かに活動を続け、少女たちを訓練し「ウィドウ」と呼ばれる暗殺者を訓練していた。
謎の暗殺者タスクマスターの魔の手が迫る中、ナターシャとエレーナは“レッドルーム”の完全な解体をするためにかつての父、母と接触を試みる。
暗殺者を宿命づけられたナターシャが欲しかったのは“家族”。
アベンジャーズでも“家族”の中心的な役割りを担っていた。
それが疑似家族であろうとナターシャが求めていたのは紛れもなくそれなのだ。
そしてエレーナも同じように家族を求めていたのだ。
とても悲しい物語りであるが、家族が力を合わせる物語りはほんとに勇気が湧いて来る。
いつもクールなナターシャと同様エレーナもクールなんだが妹っぷりが絶妙だった。
スカ子大ファンのおれはどうしてもスカ子を追いかけてしまうんだがピューもいい。
フローレンス・ピューは最近注目していた女優さん(『ミッドサマー』、『ファイティング・ファミリー』)なんだけど、おれのお気に入りの女優さんに昇格だ。
MCUで数回出てきたけどよくわからなかった“レッドルーム”という言葉、ブダペストで何があったのか?今まで断片的にしか使われてこなかったキーワードが見事につなぎ合わさっていた。
『エンドゲーム』でナターシャの役割りは一区切りついているが、今作が新たなフェーズの始まりとなるので観ておくべき作品であることは間違いない。
とりあえず映画館で鑑賞したので、次はディズニープラスで有料鑑賞しようかな。
今日の劇場応援、パンフのほかにノートを買った。
あと、映画とは関係ないけどロキのクリアファイル。
なんかこんなカードももらったぞ。
鑑賞メモ:劇場