とんでもなく美しく、とんでもなく危ない映画。
気軽に観たら精神やられます・・・
タイトルは爽やかなのに、観た後すごく嫌な気持ちになった。
久しぶりに胸クソ映画を観たぞ。
最近はメジャー作品じゃなきゃどんな映画か調べずにとりあえず劇場に行ってみることが多い。
フラットに観れるんで、けっこうおもろいやん、というのもある反面、とんでもない映画に当たることもある、まさにこれがそう・・・
ダニー(フローレンス・ピュー)は精神疾患を患っている。
ある日、同じく精神疾患を患っている妹が両親とともに無理心中する。
トラウマに苦しめられるダニーは、恋人のクリスチャン(ジャック・レイナー)と友人たちとスウェーデンに旅行にいくことに。
スウェーデンからの留学生ペレ(ヴィルヘイム・ブロムグレン)の故郷の田舎町ホルガで90年に一度開催されるという夏至祭を見に行くのだ。
ホルガの村は太陽が沈まず、花が美しく咲き乱れる。村人はみんな陽気に歌い踊るホルガの村人たちはペイガニズムたち。
だが、次第に不穏な雰囲気が漂い始め、ダニーは不安から心がかき乱されていく・・・
すごいスリラー映画を観た。
久しぶりに観たことを後悔した。
映像は美しく、こういう暮らしっていいんじゃないかと本気で思った、最初は・・・
ところが、次第に不穏な空気が漂い始める。
スクリーンを通して客観的に村人たちをみるとあきらかにおかしいんだけど、もし自分が異文化を体験したら、そういう文化なんだろう、と無理やり信じようとするだろう。
日本の中でもおれの想像を超える文化やしきたりがあるわけで、ましてや異国なら眉唾でも受け入れざるをえないはず。
これはいいところに目をつけたな。
たぶん傑作と言っていいと思う。
ただ人には勧めない。
精神がおかしくなる、異文化はカルトと誤解してしまう。
今日の映画館は満席だった。
圧倒的に女性客が多かったけど、みんな映画の内容を調べて観に行ってるんだろうか・・・
あと映画の内容とは関係ないけど、男友達の集まりを優先したクリスチャンに怒るダニーに、こんなことってあるよね、と共感してしまった。
鑑賞メモ:劇場