スポーツ映画で力をもらおう

 

 

去年の年末ごろ、まだコロナ騒ぎになる前に劇場にポスターが貼ってあった。

ドゥエイン・ジョンソン好きだし、公開されたら観に行こうと思ってたんだけど、いつの間にか公開されていつの間にか終わっていた。

 

アメリカのプロレス団体WWEで活躍したイギリスの女性プロレスラー・ペイジの実話をもとにした物語り。

プロレス詳しくないおれにはペイジが誰なのかまったく知らんがスポコンものは大好きジャンルなのだ。

 

イギリスの北部の町でレスリング事務を営むナイト一家、兄ザック(ジャック・ロウデン)と妹サラヤ(フローレンス・ピュー)もプロレス命でいつかWWEで活躍したいと考えていた。

ある日、WWEのトライアウトに参加した2人はスーパースター・ドゥエイン・ジョンソン(ドゥエイン・ジョンソン)と対面する。

大喜びでトレーニングに励む2人だったが、トライアウトに合格し次のステージ・フロリダに進むのはサラヤ一人だった。

サラヤはリングネームを“ペイジ”に改名しトレーニングに励むが、周囲に溶け込めず孤立し、ホームシックにくじけそうになる・・・

 

こういう映画は無条件に力が入る。

ポスター見ると、ドゥエイン・ジョンソン一番でっかいし、彼が大暴れするコメディ・ドラマかなと思ったけど、ドゥエイン・ジョンソン本人役で出てるだけで、あくまでペイジの伝記ドラマ。

ペイジ役のフローレンス・ピューって『ミッドサマー』で精神壊れていく女性・ダニーだね。

いつか壊れてしまうんじゃないかとドキドキした。

ナイト家の父リッキーはニック・フロスト、身体がでっかくなってびっくり。

今作は盟友サイモン・ペッグは出てないんだけど、ザック役のジャック・ロウデンがサイモンそっくりでまたも共演かと思ったぞ。

 

さてさて内容は・・・

とてもバランスのいい映画だと思う。

自分を見失いそうになった時、本当に大事なものは何かを気づき輝きを取り戻す。

掴んだチャンスにまっすぐ向かっていくかは自分次第だけど、くじけることってあるじゃない。

おれなんてくじけまくりだから、一度くじけてしまうと二度と元に戻るのは無理だと思う。

何度も立ち上がる力が欲しい、ヘタレなおれの切なる願いだ。

 

単純なスポコンと思いきや、家族の絆がしっかりと描かれていて、ところどころで涙が流れた。

とにかく兄ザックを慕い、兄とともにWWEで活躍したいサラヤの心細さ、自分の夢を捨てきれないザックの苦悩、サラヤを全力で応援したい両親、まさに愛いっぱいの家族だ。

うらやましい。

 

プロレスってあんまり知らないんだけど、格闘技なんでトレーニングは超ハード。それに加えてマイク・パフォーマンスもトレーニングするんだな。

実力があっても観客を引き付ける魅力がないとダメって、実力だけの世界じゃないってことだな。

なんて厳しいんだ。

プロレスを見る目がちょっと変わったかも。

 

 

  鑑賞メモ:BD