7月10日
今日は列車を乗り継いでチューリッヒからコペンハーゲンまで移動します。飛行機だと2時間半ほどですが、今回乗る列車では乗り継ぎ時間を含め14時間ちょっとかかります。列車予約サイトを通じて、チューリッヒからコペンハーゲンまで一番早くコペンハーゲンに到着する列車の組み合わせで通し切符を日本で購入しました。
今回現地に来て知りましたが、「ドイツ鉄道は時刻表通りに運行されていない。遅延が常態化していて、いつ来るかわからない鉄道」とスイスではドイツ鉄道の評判は散々でした。「乗継時間云々よりもそもそもドイツ鉄道を乗継いで旅行すること自体リスキーだ。」と言われてしまいました。
1) チューリッヒーフランクフルト
チューリッヒーバーゼル スイス国鉄
バーゼルーフランクフルト ドイツ国鉄
ICE 76. 7:59発 11:52着
2) フランクフルトーハンブルグ
フランクフルトーハンブルグ ドイツ国鉄
ICE690 12:14発 16:36発
3) ハンブルグーFredericia デンマーク国鉄
IC1182 16:53発 20:14着
4) Fredericiaーコペンハーゲン デンマーク国鉄
ICL70066
20:23発 22:20着
乗継時間
(1) フランクフルト 22分
(2) ハンブルグ 17分
(3) Fredericia 9分
チューリッヒ発ベルリン行きの列車は定刻7:59分に発車しました。
チューリッヒ郊外
スイス国内は時刻通りに運行されていました。
ドイツ南部(フライブルグ付近)
ドイツに入って北上し始めてから徐々に遅れ始めた。途中停車駅で数分ずつ遅れ始め、フランクフルトひとつ前の停車駅マンハイムでは列車が駅に停まったまましばらく動かなくなった。
マンハイム駅
後続の特急数本やり過ごしてからやっと動き始めたが、フランクフルトに到着した時には、乗り継ぐはずの列車はすでに出発していて、乗継はできなかった。
すぐに駅のインフォメーションに行って、切符を見せて乗り継げなかったことを話したら。手慣れたもので、チケットにスタンプをポンと押し、ハンブルグへ行く一番早い列車とハンブルグからコペンハーゲンへの列車情報をプリントアウトしてくれた。
これによれば、フランクフルト以北の乗り継ぎがうまくいけば、到着は遅れるものの当日中にコペンハーゲンへ到着できる。
スタンプを押されたチケットともらった列車情報を持って、チケットカウンターに行って、列車と席の予約を再度行った。
1) フランクフルト-ハンブルグ
ICE 1218
14:14発 18:36着
2) ハンブルグ-コペンハーゲン
IC1190
18:53発 23:44着
13:38の時点で15分遅延との表示(右下表示)
遅延グセがついているのか、フランクフルト発の列車は30分遅れで入線してきた。列車はすぐに出発したが、発車後数分で停車し、その場でそのまま1時間近く停車し続けた。この時点でハンブルグでの乗継は絶望的になった。その後もチンタラ走行を繰り返した。
ドイツ南部(ゲルンハウゼン付近)
ドイツ北部(エルツェン付近)
ハンブルグ近くでようやくまともに走り始めた。結局2時間以上(当初の予定から4時間以上)遅れてハンブルグに到着した。
ハンブルグ駅
フランクフルト同様下車後すぐにクローズ間際のチケットカウンターに行きでコペンハーゲン行きの列車を予約した。
今回の遅延について車掌の説明では、スイス国内で人身事故があり、その影響を受けて多くの列車に遅延が発生したとのことであった。
旅行中スペインでも、イタリヤでも多少の列車遅延があったが、ほぼほぼ時間通りに運行されていた。今回これほどまでに大規模な遅延が発生した原因は、推測するにドイツの高速列車を専用線、区間によっては在来線も走る線路でも走らせていることで、いずれかの列車が遅れるとそれに引きずられて高速列車も遅延する。こうしたことが鉄道ネットワーク上で連鎖的に発生し、収拾がつかなくなり、大規模遅延発生につながるのではないかと思う。だとすれば、今後も少なからず遅延は発生する。
ネット検索すると、各高速列車の遅延率がわかるサイトがあった。ちなみに今回乗車したICE1218は、定刻プラス5分以内が、全体の20%で、平均遅延時間は20分となっていた。こうしたサイトがあること自体、定時運行への信頼が低い証だ。誰もが遅延率が高い列車には乗りたくないはずだ。
ハンブルグからコペンハーゲンまでの列車移動は別ブログ「ハンブルグからコペンハーゲンへ」をご覧ください。