プロジェクトレディ!!最終進化系!!発動!! | クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

クラブ・ミッドナイト:正伝!! =Sの称号= 第2章

TYPE Rの称号を与えられなかったもう一つの悲運の車

「プロジェクトレディはあまりにも予算がかかりすぎるために、あの人類補完計画と同様に中止ととなったのではないか??碇指令??。」

「ふっ。オヤジ君。君は私がそれで、諦めると思っていたのか??」と、碇指令はいつものように、両手を合わせて、サングラスの奥から、不敵な笑みを浮かべた。

 

 たぶん、このプロジェクトレディ。多くの読者は????だと思うだろう。

  さらに古くからの読者は、まさかあのプロジェクトか??と、遠い記憶を呼び起こしている事であろう。

 

それでは簡単にプロジェクトレディの紹介を行いてみょう。

というか、このブログを読んでね♪

 

 フフフフ♪オヤジも少しは進歩したんだよ♪

 

 

 2話目以降はここからです。

 

 

 そうです。あのプロジェクトです。

 

キリンに憧れて 第二部

 

 在りし日の第一ガレージ。

ずいぶんきれいに整理されていたんだなぁーーー。

 

キリンに憧れて 第二部

 当時は、こんな風に綺麗にガレージを使っていたんだが・・・・・

今は・・・・・

 

 

 

 

 こんなふうに、阿鼻叫喚のガラクタ置き場と化しています。

 

 そこで、今回、オヤジは再び、この第一ガレージをなんとかするのと、更に最終進化という事で、ある事を計画しています。

 そのため、多分、今年はもうS2000は満足には乗れなくなるでしょう。

 下手すると、来年もこの計画を行う予定になるかもしれません。

 まあ、それだけ、オヤジの中では人生の中で大きなウェイトを占めている、プロジェクトになっています。

 

 それでは、その全貌の始まりから。

 

昨日、今日と連休であったオヤジであるが、連日、連夜、天気予報を見て、ため息をついていた。

それは、昨日、今日とオヤジの地域の天気は雨と化していたら。

「ふうっ!!せっかくの連休が、雨で台無しだ!!」

しかし、いくらため息をついても、天気が雨なのは仕方がない。

 昨日の28日は、ガラクタ置き場と化した、第2ガレージの片付けを行おうと思ったが、あまりの量の多さに、何処から手を付けて良いかわからなくなった。

 

 

 

 こんな風になっているからね。

そこでガラクタを出し切った第一ガレージ内を片付ける事に。

 

壁が何かやらしみていたので、剥がしてみたら・・・・・

ガレージを作った時に、適当に作ったため、隙間が出来ていた。

 

 そこで、傷んだ壁を板を剥がして、新しい板を貼ろうと考えて、昨日は霧雨が降る中、黙々と作業を行っていた。

 すると、何かやら制服を着た警察官らしき人が、オヤジの元にやってきた・・・

(やべーーー。昨日、180km/hでパトカーをぶち抜いたのがばれたか??)と、ありもしない、妄想に取りつかれていたら。

「こんにちは。私なこういうものです。」と言いながら、名刺とポケットテ・イッシュをくれた。

見ると帯広の自衛隊の勧誘の人であった。

「あっ。ご苦労様です。」

「誰か知り合いに、今は仕事をしてないで、自衛隊に入りたいという人はいませんかねぇーー??」

 彼は人なっこそうに、オヤジに聞いてきた。

 通常なら(へっ!!そんな人なんか知らねーぜ!!さっさと帰んな!!)と、追い返すとこなのだが、彼は開けてあった第2ガレージ内を見て、

「あれってもしかしてカタナですよね。排気量は何ccなんですか??」と聞いてきた。

「あれはイレブンカタナです。」

「伝説の名車ですよね。」

「でもクソ重いですよ。今となっては速さは400ccにも負けますから。」

「いや、それでもカタナはカタナですよ。何者にも代えがたいバイクです。」

と、オヤジの痛いとこをついてきた。

 

 そして別れるころにはすっかり、「はいっ♪もし、誰か知り合いがいたらすぐにご連絡させて頂かせてもらいます。」と、オヤジは気がついたら、彼の下僕に成り下がっていた。

 

 うーーん。全くもう♪カタナを褒められて、悪い気をする人なんかいないんだから♪(笑い)

 

そして今日の休日。

昨日の小雨は止んでいたが、どことなく曇り空で、空気がどんより湿っていた。

今日もあることがダメであったら、昨日と同じ、第一ガレージの内装の壁板はがしである。

 8時30分から黙々と作業を行っていたら、10時近くになっていた。

「多分、もう今日はダメだな。中止の連絡をしよう。」と、今日来てもらえることになっていた、S車両の社長に連絡を入れた。

 が、連絡はつかなかった。

 そのまましばらく、昨日と同じ作業を行うオヤジ。

すると、S車両の社長から連絡が入った。

「朝からすみません。今日の予定、午後から雨という事なので、無理ですよね。」と言うと、

「悪い!!予定していた車が手配できなくて、今、違う車を手配して、そっちに向かっている。後、30分ぐらい待ってくれ!!」という返事であった。

 

  そこからオヤジは忙しく動いた。

駐車所にある車を全部すみに避けて、第一ガレージ内のものを全部外に出した。

 更に2枚の大きなサッシを外す。

 

気がついたら外は晴れだしてきた。

「おおっ!!これは良い兆候だ!!」

 

(きっとこのプロジェクトは成功する!!)と、意味もなく確信を持った。

が次第に風が強くなってきた。

(頼む、ほんの数十分で良い!!。風よ止んでくれ!!)

 

 今回ばかりはオヤジは必死に祈った。

天気でもなくても良いから、1時間だけ雨が降らず、風も止んでほしいと。

 

そうこうしているうちに、ようやくプロジェクトが始まった。

 おっ!!このユニックは・・・・・

 

S車両の従業員さんが一人天井に乗り・・・・

 

ここからオヤジも一緒に手伝ったので、画像は無しね。

 


 コンテナハウスを20cm程吊り上げて、90度ターンさせる。

不思議と恐れていた風はピタリとやみ、この時間だけは太陽が出ている、明るい時間となった。

 

 9年前はきちんとつるすことが出来なくて、片側だけを上げて、鉄パイプで反転させたのだが、今回はすんなり吊るすことが出来て、時間にして30分ほどで終わってしまった。

 

無事に終わった安心感か、

「しかし、オヤジ。お前もハウスをアチコチ移動させて、忙しい奴だなぁーー。」と、S車両の社長は笑ってオヤジに向かって言った。

「家は3回建てないと満足に出来ないと言いますよね。ガレージも3回建てないと、自分の気に入るガレージは出来ません。」と、オヤジも笑って言い返した。

 

 で、気になる反転代のお値段ですが、1万円とのことであった。

そこで、すんなり儲かった!!と、喜んで1万円を払う人は大間違い。

 

 仮にもクルマを借りて、本職の作業を中断させて、社長を入れたS車両の3人が1時間以上このコンテナの移動の手間を取らせたのだ。

「ダメですよ。車だって借りているんですよね。1万円では安すぎます。少ないんですが2万円、払わせてもらいます。」という事で、手をうってもらった。

 

  やはり90度反転させたほうが、駐車場は広く使える。

 S車両の社長たちが帰った後、気がついた唯一の失敗点。

 

家からガレージを見たら、少しだけ斜めになっていたのだ。

 その後、自分一人でずらそうとしても、ジャツキーでハウスは上がるのであるが、あまりにも重すぎてダメであった。

まあ、妥協と言う言葉もあるだろう。

 

 午後からは基礎に使う重量ブロックや平たい石を買った時に、空は急変。

 

 

 S車両に先ほどの反転代のお礼と支払いに行った時は、もう外は土砂降りとなっていた。

 

  1時間ほどS車両の社長と話し込むオヤジ。

 

 そこでオヤジは「物って全て、時とタイミングがあると思うんですよね。」

 

「ダメな時に、無理して手に入れたら、すぐに手放すハメになると思うんです。僕が初めて買ったバイクの様に。」

 

「で、今回も、あちこちガレージを作るために、色々物件見て回った結果、最終的に自分の土地が良いと感じたので、ハウスを反転させてもらったのですが。」

 

「本当にタイミング良く、あの時間だけ晴れましたね。」

 

「そうだな。確かにそうかもしれないな。」

 

「ところでオヤジ。何で内装の化粧ベニア、剥がしてんだ??」と、社長は素朴な質問をしてきた。

 

「はい。最初は反転させて。そのままバイクを入れてお終いにしようと思ったのですが、気が変わりました。」

 

「内装を新しくするための、壁板から打ち込もうとしたのですが、なかの木の位置が分からないから、一回全部剥がしてからやり直そうと。」

 

「すると、今度はもう何十年も経っている古い電気の線が気に入らなくて、電気の配線もやり直したくなりまして、一からやり直します。」

 

「ハハハハ。ずいぶん、手間暇かけるんでないの。」

 

「はい。趣味なら手間暇は惜しまなくて良いからですね。」

 

「オヤジ。何だか生き生きしているな。」

 

「はい。今は新しいガレージの事を考えていたら、次から次にアイデァーが浮かんできて止まりません。とっても楽しいですよ。」

 そう、言いながら別れたオヤジであった。

 

 時刻はまだ2時30分。外は土砂降りで冷たい。

オヤジはガレージの中を締めきって昨日の続きを開始した。

 

 

 

 

 内装を剥がしたら、スズメバチの巣が出てきた。

もちろんこれは数年前に連絡して駆除済みの巣である。

板を剥がした時のクギは全部入れ物に入れておく。

 もちろん再利用の為ではなく、間違ってクギを踏んでケガを防ぐためである。

 

 昔、オヤジの父親に「釘を抜いたら、まっすくにしておいて、きちんと入れ物に入れておきなさい。」と言われた事があった。

 

 その時は、再利用するなんてなんてケチ臭いオヤジだな。と、思ったのだが、今考えると、ケガを防ぐという事が一番の理由であったのではなかろうか??

 

 考えたらオヤジは今の自分は昔の父親と同じことをやっている。

 

 多分、オヤジはこの体験を通して、自分の父親の事をもっと知ろうとしているのではないであろうか??

 

 そう考えると、何故ガレージにこれだけ執着しているのかが、分かったような気がした。

 

 

 

 ガレージ内もかなり寒いのであるが、黙々と内装の化粧ベニアを剥がすオヤジ。

 

剥がしながら、ふと、この剥がした後に断熱材を入れて見たくなった。

 

 人にお金を出して作るガレージは、こうしたい、ああしたい。と希望を言えば、お金させだせば自分の好きなガレージが出来上がる。

 が、それはそれも数百万円単位である。

 

当たり前であろう。

 だって、それは他人の時間を買って、ガレージを作っているからである。

 

 最近、思うのだが、世の中で一番価値の高いものは時間ではないかと思う。

 年をとって時間は有限だと気がついた今、時間こそが一番価値のあるものだと感じるようになった。

 

 だから平気で約束した時間に連絡もなく遅れる人は、信用を失うと思っている。

少なくてもオヤジはそう思っている。

 

 また、時間にルーズな人は、お金や物を借りても貸やすのにはルーズな人が多いと思う。

まあ、これはオヤジの独断なので、気にしないでください。(笑い♪)

 

 これから晴れた休日は、第一ガレージの基礎作り。雨の日は内装作り。

 それが終ったらようやく、第2ガレージの物を入れて、第2ガレージの片付け。

 

そして最終形態の発動!!

 

 そう考えると、多分、これからオヤジはこの1年、いや、下手したら来年も殆どガレージ作りを行う気がします。

 

が、オヤジが今まで憧れてきた世界が今、始まったばかりです。

 

 

プロジェクトレディ!!最終進化系!!発動!!

 

 

 

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