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今日は京王の車両本数を一覧にしてまとめてみます。
京王は元々「京王電気軌道」とされており、軌道法に則って建設されました。一方、井の頭線だけは「帝都電鉄」に由来しており、一時は小田急電鉄となった時期もありました。京王線と井の頭線で軌間が異なるのはこの歴史的な背景に由来します(京王の標準が1372mmの路面電車規格に対して、井の頭線は1067mmの狭軌)。
その後は東急となった時代がありましたが、戦後になって元の京王へ戻る際に井の頭線を組み込む形にして「京王帝都電鉄」として再スタートを切りました。
平成に入ると「リフレッシング京王」を掲げ、1998年に現在の「京王電鉄」に社名が変更されて現在に至ります。
※2024年1月12日更新
京王電鉄
使用車両は全て20m4ドア車で、本数は次の通りです。
【京王線系統】
◆自社保有車両⇒合計726両
(10両編成)
5000系:8本
7000系:8本
8000系:14本
9000系:20本
(8両編成)
8000系:13本
9000系:8本
(6両編成)
7000系:4本
(4両編成)
7000系:6本
(2両編成)
7000系:5本
- 検車区は若葉台と高幡不動の2つに分かれている。
- 5000系は全車両L/Cカーだが、京王ライナーの運用には就かず各駅停車の運用に入る事もある。
- 7000系は落成時こそ各駅停車用とされていたが、現在は機器更新が実施されて特急運用にも就く。
- 7000系は製造時期によってコルゲート車とビードプレス車に分かれる。
- 8000系のうち、サハ8564は2009年の事故によって代替新造された車両である。
- 8000系の8779・80Fは2・3号車がPMSMの試験車。
- 9000系は地上線用が0番台、都営新宿線直通が30番台と区別されている。
◆他社乗り入れ車両
(10両編成)
都営10-300形:28本
- 10-300形は2022年までに完全10両化が実施された。
- 2018年に10-000形が引退し、都営車の運用は10-300形に統一された。
- かつては10-300R形もあったが、落成から10年程度で廃車となっている。
【井の頭線系統】
◆富士見ヶ丘検車区⇒合計145両
(5両編成)
1000系:29本
- 井の頭線の車両は編成ごとに色が異なり、「第n編成の車体色はnを7で割った余りに対応する」という法則がある。
- 1000系のうち、1716~20Fは製造時期の関係で欠番となっている。
- かつての3000系は18m3ドア車だったが、現行の1000系は20m4ドア車となっている。他に車体を大きくした例としては日比谷線がある。
ケーブルカー
◆御岳登山鉄道⇒合計4両
(2両編成)
御岳山ケーブルカー:2本
- 現在の車両は3代目で、それぞれ「武蔵」「御嶽」の愛称が付いている。
◆高尾登山電鉄⇒合計4両
(2両編成)
高尾山ケーブルカー:2本
- 現在の車両は4代目で、それぞれ「あおば」「もみじ」の愛称が付いている。
今日はこれで終わります。ちなみに、京王は事業計画を出さない年があったり、橋本以西の延伸を昭和のうちに断念したなどの背景から「ケチ王」と呼ばれる事もあります。その一方で、ホームだけは全体的に広い印象があるんだよなあ。