(N147)Complete E235 Series【Ver4.23】 | BLUEのブログ

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スケールのでかいオレの投稿

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5月の209系、6月のE231系、9月のE233系に続く4度目のバカ企画、「走ルンです」シリーズ量産化30周年を締めるのはやはりこれしかないでしょう。前回の千代田線に続いて待望の『駅レビュー』のリニューアルが本格的に始まったのかと思いきや、まさかの未だ誰も足を踏み入れてこない究極の企画が帰ってきてしまいました。

E235系はこれまでいくつかのブログに分けていましたが、今回のリニューアルで投入路線予想はもちろん、派生系列であるE131系及び私鉄のデッドコピー車も含めた全てのE235系を完全網羅したComplete E235 Seriesとしてリニューアルしました。

何せ最初から最後まで全部同じ形式について何度も語っているという、このブログでは4度目になるというのに未だ誰も足を踏み入れてこない究極の企画です。読んでいるとあまりに同じ形式について延々と語り続け、各番台共に帯の色以外はパフォーマンスに大きな差が無いため書く事が乏しくなり、このまま当ページを読まず去りたいなんて気分になるかもしれません。「走ルンです」シリーズも4代目ともなると面白くもなく、はしゃぎ疲れただ優しく笑われた209系の衝撃もないと思います。それでもやはり30周年はこれだろう、胸の奥でそう叫んでいるようだ。Yahoo!ブログではまだ0番台しかなかった事もあってスルーしたこの企画でしたが30周年というこのタイミングでまたあの日見たバカ企画をはじめよう。素直なままの瞳で

 

2024.9.10更新(Ver.4.23)
本ページは増えるたび追記されます。笑

 


 

E235系は派生系統を含めても形式がそこまで多くないため、この1回で完結とします。基本データは次の通りです。

 

【基本データ】

 

【E235系全製造(予定)本数】

 

このE235系のコンセプトはお客さま、社会とコミュニケーションする車両とされています。E233系のバリアフリー的観点をさらに発展させ、優先席フリースペースといったエリアを車両の片端両端に拡大、それも病院やリハビリセンター並みにはっきりと例示しております。車内の化粧板はピンクを基本としており、小田急4000形に似た印象を与えます。

 

側面全体には電子公告を設置し、次々と新しい情報が配信されるようになっています。また、E231系500番台で試験的に導入しているトレインネットも本格採用されました。

 

ドアエンジンは今までのスクリュー式・リニアモータ式とも異なるラックアンドピニオン式という全く新しい方式を用いて荷物が挟まれたときでも引き抜きやすくなっています。動作は早めのリニアモータ式に近いもので、東武60000系の動作と似ています。そして、ドアが閉まった後にカチッと音が鳴るようになっております(これは東武50000系をイメージすればいいと思う)。

 

車体はSustina」構造で、量産車では初の採用となります(EV-E301系とかではすでに用いられているが)。車端部をよく見ると「Sustina」と書いてあるのが分かります。

 

ドアはE233系と同様の「四角い」ものです。側面のLEDはE233系と同等のフルカラー表示ですが、表示方法が大きく変わっており非常に凝ったものになっております。また、車内照明にもLEDが用いられているようです。

 

主要機器はE233系と同様に二重化していますが、VVVF装置の半導体素子がSiCに変化し(音は小田急1000形に近い感じ)、さらにこれまでの2両ユニット方式(1C8M制御)が東急9000系とかで用いられる独立M車方式(1C4M制御)に変わっています。

 

モータは全密閉式の外扇型誘導機を使用しています。コンブレッサーはオイルフリーレシプロ方式……つまり油を必要しない純電気式となります。

 

さらに今までTIMSを用いてきた列車情報管理装置もINTEROS」という全く新しい方式に変わり、それまでの車両よりも通信速度が10倍に速くなっています。ただし、デビュー初日にこの「INTEROS」でトラブルが相次ぎ、量産先行車は翌日から3ヶ月運転を休止しました。現在はバグを改修して何事もなかったかのように営業運転を行っております。

 

なお、量産車が出た2017年にはローレル賞を受賞しています。

 

前置きはそれまでとして、いよいよ本題へ入ります。

 


 

  E235系が走る路線

 

【0番台】

 

 

JR東日本の通勤車としては9年ぶり、山手線としては13年ぶりの新型車両。2015年3月に量産先行車(トウ01編成)が落成し、同年11月にデビュー(ただし、この編成に限り1~5号車においてドアエンジンと制御装置が異なる)。2017年からは量産車が次々と作られ、最終的には量産先行車と合わせてE231系500番台より2本少ない50本体制となったドアは今までの車両とは異なり黄緑のカラーがペイントされている(富士急6000系みたいな感じ)。なお、10号車はトウ04・05編成を除いてE231系4600番台を改造しているが、その際に生じる車体構造の違いに(新製車は500番台でSustina構造)違和感を感じる人も少なくないようだ。

 

捻出されたE231系500番台は10号車(4600番台)を除いて全て中央・総武線へ転配された。E231系E231系で置き換えるというカオスな展開だがそこを突っ込んではいけない。置き換え対象となった209系・E231系はサハを抜き取り、武蔵野線へ転配されている(一部は4両編成を組成し八高線に渡った)。…とはいえ全編成が転属となると編成が足りなくなるのでE231系0番台が6本ほど残留し、その際は八高線転属分からモハユニットを抜き取って4M6T6M4T化する事で対応している。

 

【1000番台】

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2020年冬から運転を開始。何よりもセミクロスシートの廃止というのが最大のポイントで、近郊タイプである事を示すのはグリーン車とトイレだけとなる。ただし、帯は山手線とは異なり従来通りのラインが引かれているため違和感を感じるかもしれない。また、2022年以降の製造分は基本的な仕様は変化がないものの、ややコストカットした部分が見受けられる。

 

捻出されるE217系はグリーン車を含めて全車廃車の道が現実的だろう。そもそもE217系機器更新されたとはいえ更新からも15年…ってなると置き換えのタイミングとしてはベストではないかと思われる。

 

  JR東日本で走る派生系統

 

【E131系】

 

 

房総地区の末端区間などでワンマン化を進めるために導入されたのがこの形式。JR東日本ではE127系・E129系など100番台の形式は3ドアで作っていたが、今回のE131系4ドアでの導入となる。これは首都圏のホームドア設置と関係があると思われる。スペックはE235系に近いものになっているが、短編成の仕様の関係で先頭電動車を設けたり、一部にセミクロスシートを設置するなど所々に違いが見受けられる。また、モニタ装置はE235系の「INTEROS」ではなく、209系と同じ「MON」が使われている。

 

JR東日本としては直流電化区間のワンマン対応車両の標準タイプ」と位置付けているらしく、今後も更なる導入を考えている模様。

 

【詳細ブログ下矢印

 

  私鉄で走るベース車両

 

【東急2020系】

 

 

E235系ベースでは最初のデッドコピー車。形式名は東京五輪(東京2020)及び2022年に東急創業100周年を迎える事に由来している。Sustina鋼体で作られ、先頭デザインが京王新5000系・都営5500形及び静鉄A3000形に似たような感じになっている。標準車両の5000系とは全く異なり、基本的にはE235系と機器を揃えたため、ドアチャイムも含めて東急感は皆無である。しかし、ドアが四角くなかったり、室内が5000系新造4ドア車に合わせられたりと一応の「抵抗」はしている模様。

 

この2020系は全車単独M車とした事で、10・8・7・6・5両のいずれの編成でも適正なMT比が構成できるらしい。ただし、6000系・7000系と同様に側面下部の帯がなく、その結果東急カラーのがなくなるという光景は違和感を感じるかもしれない。今後も順次導入するとしており、2022年までに旧型車を全て置き換えた。以下、細かい内容を解説する。

 

(2020系)

 

側面上部にはの帯が塗られており、見た目だけなら京都の烏丸線10系を連想させる。やはりE235系と同様に座席上にもLCDが設置されている。なお、全車J-TREC製である事は従来通りだが、一部編成は横浜ではなく新津で製造されており、これは東急では史上初の事例となる。新津での製造は大量投入のフラグが立ったと言ってもよい。

 

(3020系)

 

側面上部には水色の帯が塗られている。基本的には2020系と変わらないが、座席上のデジタルサイネージが省略されており、落成時よりワンマン運転に対応しているのが違いとして挙げられる。相鉄線直通に備えて8両編成で落成したが、当初は中間サハ2両を抜いた暫定6両編成(4M2T)で運転していた。

 

(6020系)

 

側面上部にはオレンジの帯が塗られている。3020系と同様にデジタルサイネージが省略されているが、落成が早かったのはこちらの方。なお、3号車は落成1年以内にQシートへ差し替えられ、元々のデハは2020系の3号車に組み込まれた。

 

【都営5500形】

 

 

E235系が20m車ならこちらは18m車で登場。従来の5300形とは異なるイメージとなり、都営では初めてSiC-VVVFが採用され、車体もSustinaへ進化した。ただし、E235系と走行音は似ているが、全く同じではなく6300形以来の竜巻インバータとなっている。側面ドアはE235系とは異なる独特なデザインであり、車内は化粧板がなくステンレス剥き出しである。この他にも京急への乗り入れのため先頭電動車となるなどの違いが出ている模様。

 

いずれにしても、5300形で実現できなかった成田スカイアクセスへの乗り入れが実現したのは大きい。2023年までに5300形を全て置き換えた。

 

  導入予定の車両

 

【東京臨海高速鉄道71-000形】

(画像:東京臨海高速鉄道株式会社)
 
 

2027年までに8編成導入するとしており、2019年から設計に着手しているという。……といっても、JR東日本の路線と直通するためE235系のそっくりさんが出る事は目に見えている。ただし、直通先の埼京線にはE235系の投入予定がなく、乗り入れ車両の相鉄12000系もE233系ベースである。このため、細かな部分でオリジナルの要素が組み込まれそうだ。むしろ70-000形が全車川重発注だったので、今回も事業を承継した川車発注となると思われ、小田急5000形に似た感じになるか。なお、大崎以南の相鉄・JR直通線への乗り入れはない。

 

なお、現行の70-000形は209系ベースであり、2018年に機器更新が完了した。ただし、209系では南武線の2200番台が更新から5年程度で廃車にしている例もあり、70-000形の置き換えに関しては特に問題はないと思われる(伊豆急譲渡説あり)。

 

【京王2000系】

(画像:京王電鉄株式会社)

 

 

2026年に「日本一安全でサービスの良い鉄道」の実現に向けて導入される車両。5000系が京王ライナー用であるため、純粋な通勤車としては9000系以来25年ぶりの新形式となる。京王は2012年にVVVF化100%を達成しているが、より環境性能を高めるべく最古の7000系からさらに20%の省エネとなるフルSiC素子を用いたVVVF制御を導入する。また、5号車には西武40000系の「パートナーゾーン」に準ずる大型フリースペースが設けられる。10両固定編成で製造はJ-TRECが担当する事からE235系に近いスペックになると思われる。

 

京王で2000系を名乗る形式はこれで3代目。ちなみに、最古の7000系はリニューアルからもかなりの年数が経過しており、当形式導入により特にコルゲート車の置き換えを進める事が予想される。なお、先頭デザインはAIも用いて分析したそうだが、プレスを見る限りではかなり個性的な感じで古代魚の「サカバンバスピス」に似ているとの噂が…。

 


 

以上がデビュー以来走り続けてきて今後も導入の噂がされている「E235系」の全てである。デビュー以降の毎年の情勢の変化から徐々にサービスや導入計画が変化していき(特に2022年以降製造分は顕著になる)、やがてコロナ禍を抜けて持ち直して現在に至る道は平坦なものではなかった。しかし努力の結果として「走ルンです」30周年の今、相鉄・東急直通線も開業した複雑なダイヤで大きな事故も無く走っているのだから凄い。きっとこれからも利用客のムネの扉叩き続けてくれるのだろう。それぞれがあの日見た永遠に戻る事のない時間の中で素直なままの瞳で…。

 

なお国鉄型の「205系」も間もなく40周年であり、同時に『国鉄205系』のリニューアルも検討したが、JR東日本に残る形式は南武線の1000番台、鶴見線の1100番台及び仙石線の3100番台の3つ、私鉄譲渡車は富士急6000系の1つで終わってしまい、完全に出オチになってしまう。某国鉄の形式と勘違いされて海外鉄道ファンの方がGoogle検索で引っかけてガッカリされてしまうようになるのではないか、検討の結果リニューアルを行わない事になった。

 

今回はここまでです。なお、E235系はJR東日本の幹部が上野東京ライン湘南新宿ラインへの導入を公言済み。さらに導入の噂がある京浜東北線根岸線及び横浜線にも導入をした場合、総製造本数は3500両以上に達する事に…。

 

つづく