(N131)E131系が投入される路線は… | BLUEのブログ

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スケールのでかいオレの投稿

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さて、今回はE131系が導入された(または可能性がある)JRの各路線をピックアップしてみます。
 
その前に、E131系の基本スペックを載せておきます。
 

 

E131系のコンセプトは直流電化区間のワンマン対応車両の標準タイプ」とされています。E235系のシステムをベースにしており、それを短編成でも対応できるように設計されたものと考えられます。
 
JR東日本ではE127系・E129系など100番台の形式は3ドアで作っていましたが、今回のE131系4ドアでの導入となっています。スペックはE235系に近いものですが、モニタ装置が「INTEROS」ではなく209系と同じ「MON」が使われているなど所々に違いがあります。
 
また、LCDは1画面しかなく、他路線から乗り換えたりすると違和感を感じるかもしれません。それでも、今までの現行車両にはLEDすら付いていなかった事を考えると十分な進化です。ちなみに、上野東京ラインは現在でもLCD導入車が1両も存在しません。
 
なお、線路モニタリング装置が設置されている車両は、番台関係なく+80が附番されます。

 

ちなみに、JR東日本では以下の地区以外でもE131系を導入する予定があるそうです。さて、ここからスタートしますか。
 

 
※2024年1月14日更新

 

  すでに導入を開始している路線

 

【0番台】

 

 

房総地区の末端区間においてワンマン化を進めるために導入されたのがこの形式。ワンマン化に伴い、内房線外房線の直通運転が再開され、木更津~上総一ノ宮という運用も設定された。2両という短編成の仕様の関係で先頭電動車を設けたり、セミクロスシートを設置するなどE235系との違いが随所で見られる。

 

当形式の導入により、209系は一部で編成が短縮され、余剰となった車両は廃車となった。しかし、4両×2本は解体を免れて伊豆急に譲渡され、「アロハ電車」として再び海沿いを走る日々が続く。

 

500番台

 

 

房総地区の次にE131系が投入されたのがこの路線。導入時は横浜線直通もあったが、そもそも直通本数が多くなく実質的に独立した運用になっておりワンマン化の支障はなかった。ただし、0番台とは異なりトイレセミクロスシートが設置されていない。
 
なお、今までの205系は全て廃車となったが、導入が1991年と遅かっただけにややもったいない気もする。相模線の205系は相鉄9000系風の顔など独自仕様が多くあったのだが…。
 
【600番台】
 

 

2022年に導入され、栃木ローカル運用はこの形式で統一された。元々日光線は運用が独立した形を取っており、宇都宮線もかつては2両編成の107系が走っていたため、ワンマン化自体は支障はなかったはず。ただ、最大10両編成で運転していた区間を3両または6両に減車したため、ラッシュ時の混雑が首都圏並みに激しくなったとの話もあるという。
 
捻出された205系は当然廃車・解体となり、これにより「メルヘン顔」と呼ばれる車両が消滅した。

 

1000番台
 
2023年になって、鶴見線史上初めてだと思われる完全な新車が投入された。なお、鶴見線は拡張車体が入線出来ないらしく、地下鉄直通で用いられるストレート車体での製造となる。そのため、車体寸法が他のE131系とは異なり、東急2020系に準拠したものとなっている。これは「Sustina」シリーズで仕様を合わせたからなのだろうか。
 
当初はFV-E991系の量産化による205系置き換えを予想していた。ただ、FV-E991系3ドア車であり、2022年から実験開始とあって量産体制はまだ先の話。そのため、実用化までの期間も踏まえてE131系(4ドア)投入を急いだ方がいいと判断したのだろう。

 

  今後導入の可能性がある路線

 

ここでは相模線鶴見線及び房総・栃木地区以外でE131系が投入される可能性があると思われる路線をピックアップ。
 
仙石線
現行車両:205系3100番台(4両編成17本)
 
現時点では京浜東北線のE233系1000番台転配による置き換えが取り沙汰されているが、一方でJR東日本労組の資料にはE131系投入の記述があるとの噂が流れている。ただ、いずれもJR東日本が「公式」に発表したものではない。
 
……とは言え、仙石線の205系は車齢35年前後が経過しており、置き換えを優先すべき路線である事は間違いない。
 
伊東線
現行車両:以下の通り
  • E231系近郊型(10両編成91本・5両編成69本)
  • E233系3000番台(10両編成33本・5両編成39本)
現在は上野東京ラインと共通運用になっているが、熱海以南で特急「踊り子」以外を分離する可能性がある。もしここにE131系を導入するとしたら、直通運転を行う伊豆急でも同一仕様の新車が出ると思われる(日比谷線の東京メトロ13000系と東武70000系みたいな感じ)。
 
もしや伊豆急に房総地区の209系を入れたのは、将来的なE131系導入の可能性を考えた試験的なものもあるのだろうか!?
 
【高崎地区】
対象路線:上越線(高崎~水上)・両毛線信越線(高崎~横川)・吾妻線
現行車両:211系(4両編成23本・3両編成14本)
 
この地区はE233系転用が予定されているが、時間帯によっては短編成でも問題はないと思われ、特に吾妻線特急「草津」以外の完全ワンマン化もあり得る。おそらく房総地区と同様にE131系E233系が混在する状況になるだろう。

 


 

こんな感じでしょうか。なお、長野地区でもワンマン化の可能性がありますが、しなの鉄道SR1系の存在を考えて、仮に新車が出ても3ドア車であるE129系の別番台になると判断しました。

 

今日はこれで終わります。なお、E235系については以下のリンクを参照して下さい。