(N090)国道357号(東京湾岸道路) | BLUEのブログ

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スケールのでかいオレの投稿

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今日は「山の日」ですが、あえて海沿いを通る国道357号に関する内容を投稿します。
 
 
国道357号は千葉市から東京湾を回るようにして、最終的には横須賀市へ至る全長90kmの国道です。国道14号・15号・16号のバイパスルートとして位置付けられ、東京湾岸道路の愛称で知られています。
 
細かく記述すると、国道357号が一般部で、湾岸線が専用部とされています。詳細は下記の通りです。
 
【路線データ】
(国道357号)
 
(東京湾岸道路)
 

【経由地】

  • 木更津南IC E14  館山自動車道:未着工)
  • 木更津金田IC CA  東京湾アクアライン:未着工)
  • 高谷jct C3  東京外環自動車道)
  • 葛西jct C2  中央環状線)
  • 辰巳jct 深川線)
  • 東雲jct 10  晴海線)
  • 有明jct 11  台場線)
  • 大井jct C2  中央環状線)
  • 東海jct 羽田線)
  • 川崎浮島jct CA  東京湾アクアライン、 K6  川崎線)
  • 大黒jct K5  大黒線)
  • 本牧jct K3  狩場線)
  • 釜利谷jct C4  圏央道)

【全体マップ下矢印

 

  • 夏島~横須賀市街は調査中で、横須賀市の都市計画マスタープランに記載がある。
  • 富津~湾岸千葉ICにある広大な中央分離帯に専用部を増設する計画がある。ただし、木更津~袖ヶ浦は一般部も含めて未開通である(都市計画決定済み)。
  • 富津~横須賀は東京湾を渡る「東京湾口道路」という計画があるが、東京湾フェリーや東京湾アクアラインの存在もあり実現の可能性は低い。
  • 東京都内では珍しく一般道に60km/h標識がある。
 

 
各区間の開通年は次の通りです。
 
【開通年】
(一般部)
※国道16号の開通年が不明なので、国道357号のみ記載。
 
 
(専用部)
  • 国道357号は当初千葉西警察署入口交差点を起点としていたが、国道16号が京葉道路の側道を通るようになってから現在の起点に変わった。
  • 起点が変わる前は、千葉市の村田町~登戸が国道16号だった。
  • 登戸交差点より先は現在でも国道14号が案内されている(ただし、二重経路を示すおにぎりが立っている)。
  • 大井ふ頭~新馬場駅の3kmが「八潮バイパス」として2006年に追加指定されている。
  • 千葉県と東京都内は多摩川トンネル以外が全て開通しており、残る多摩川トンネルも2024年に開通の見込み。
  • 神奈川県内は東扇島(3km)及び大黒ふ頭~八景島(20km)を除く区間が未開通となっている(扇島は準備工事のみ施工されている)。
  • 八景島から南は長らく構想区間だったが、2018年になって着工された。
ちなみに、都市計画上の「東京湾岸道路」では国道357号以外に千葉県道90号と国道16号の一部(富津~千葉)も指定されております。もしこの区間も国道357号となれば、おそらく千葉市を起終点とした全長160kmの広域環状国道となるでしょう。
 
 

  一般部(国道357号)

 

国道357号はいわば高速道路の側道みたいな感じで、千葉西警察署入口交差点から西の13.8kmは東関東自動車道と、そこから先は幸浦出入口までの62.1kmが首都高速湾岸線と並行するようになっています。
 
特に東京都内では道路幅が100mに達する事もあるそうで、下の写真を見ればその道路の広さが分かります。
 
 
現開通区間で近くを通る場所は国道357号の旧起点側から見ていくと、
  • 幕張メッセ
  • 千葉マリンスタジアム
  • 船橋競馬場
  • ららぽーとTOKYO BAY
  • 東京ディズニーリゾート
  • 葛西臨海公園
  • 東京アクアティクスセンター
  • 東京ビッグサイト
  • お台場(臨海副都心)
  • 横浜港
  • 八景島シーパラダイス

……などレジャー施設のオンパレードです。そして何よりも羽田空港直結という大きなメリットがあり、昼夜問わず交通量が多いです。特に千葉県内は並行する国道14号が狭いため渋滞が多く発生します。

 

東京都内では断続的な渋滞を防ぐべく、新木場交差点や環七大井ふ頭などで立体交差化が進んでおります。

 

なお、新木場~大井ふ頭は東京ゲートブリッジがバイパスみたいな感じになっています。このルートの一部は第二東京湾岸道路という説もあります。

 
 
神奈川県内では一部に未開通区間を残し、特に扇島~大黒ふ頭が未着工なので全線開通がいつになるかは全く予想ができません。夏島以南でも将来的には横須賀市街まで伸ばして「よこすか海岸通り」と接続したいらしいのですが…。

 

  専用部(首都高速湾岸線)

 

東京湾岸道路の専用部とされる湾岸線は首都高として破格の幅員を誇り、東関東自動車道を含めると成田~幸浦の100km以上に渡る区間が6車線以上となります。
 
他の首都高は全体的に狭く、大型車が高速へ入る際は必ず湾岸線を通るように促されます。さらに、羽田・成田の両空港と直接アクセスする事からリムジンバスや貨物トラックの利用が非常に多いです。
 
全線開通は2001年で、幸浦から先は横浜横須賀道路の金沢支線へ続きます。ただし、当初計画ではさらに延伸して、朝比奈IC~逗子ICの間にある六浦トンネルの南で横浜横須賀道路の本線と合流する予定でした(逗子市の都市計画図に記載がある)。
 
なお、計画上は東関東自動車道と国道14号が分かれるところにjctを建設して、千葉市街を高架で通過するバイパスを新たに作れるようになっております。
 
また、市原以南において国道16号の一部が異様な中央分離帯になっているのもこの専用部の計画がある事に由来します。
 

 
まあ、こんな感じですかね。ちなみに、首都高速湾岸線は国道357号ではなく都道(県道)294号に指定されています。第二京阪道路のように専用部もさっさと国道指定すればいいと思うのだが(笑)。
 
今日はこれで終わります。この国道は全線片側2車線以上なので自転車のコースにも適しています。何しろ全て埋立地を通るので急坂なんてある訳ないのだから。
 
つづく