(N043)神奈川県国道レビュー~後編~ | BLUEのブログ

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前編にもどる

 

今日は前回の神奈川県を通る国道のレビューの続きです。

 

神奈川県は狭いながらも20もの国道が走っております。これを全部1つにまとめようとすると膨大な量になるので、「前編」「後編」の2つに分けていきます。

 

今回の後編は旧二級国道及び一般国道になってから指定された路線をピックアップします。ここでは神奈川県内の情報のみを提供していきます。全体マップは下記のリンクを参照して下さい。

 


 

【全体マップ下矢印

 

 

  旧二級国道

 

【国道246号:東京沼津線】

 

【基本データ】

起点:東京都千代田区三宅坂交差点

終点:静岡県沼津市上石田IC

全長:125km

神奈川県区間:以下の通り(延長74km)

  • 川崎市高津区二子橋~横浜市緑区町田市辻交差点
  • 横浜市瀬谷区目黒高架橋~足柄上郡山北町新鮎沢橋

指定区間:全線(二子橋の旧道区間を除く)

管理:以下の通り

  • 横浜国道事務所(現道区間)
  • 川崎市道路整備課(二子橋旧道)

愛称:以下の通り(神奈川県内のみ)

(現道)

  • 大和厚木バイパス(長津田町田境~森の里入口交差点)
  • 山北バイパス(新籠場交差点~新鮎沢橋)

(旧道)

  • 玉川通り(二子橋)
  • 多摩沿線道路(二子橋交差点~現道合流点)

【県内の主な沿線】

  •  DT  東急田園都市線(二子玉川~中央林間)
  •  SO  相鉄線(大和~海老名)
  •  OH  小田急線(海老名~新松田)
  •  CB  御殿場線(松田~駿河小山)

【全体マップ下矢印

 

一般的に「ニーヨンロク」と呼ばれている。神奈川県の中央部を東西に貫き、東名とほぼ並走しているため非常に交通量が多く渋滞が頻発する箇所もある(特に伊勢原市内は酷く、バイパスとなる「厚木秦野道路」の建設が現在進んでいる)。国道129号を境に東が4車線、重複区間は6車線で、西が2車線となる。ただ、二子橋を除く区間が国土交通省直轄管理であるため全体的に高規格であり、国道1号以上に立体交差化されている場所が多い。

 

他の都県区間では概ね4車線以上が確保されており、歩道もあるので狭苦しさはまず感じられない。ただし、首都高の下を通る区間があり、ここで渋滞が多発する事が多い。

 

【国道255号:秦野小田原線】

 

【基本データ】

起点:秦野市堀川入口交差点

終点:小田原市民会館前交差点

全長:20km

指定区間:国道246号と重複する区間

管理:以下の通り

  • 横浜国道事務所(国道246号重複区間)
  • 神奈川県県土整備局(単独区間)

【全体マップ下矢印

 

起点が秦野市になっているが、実質的には松田~小田原を連絡する国道である。全線2車線であるが道自体は高規格であり走りづらさはない。しかし、小田原市街に入ると一方通行区間があるのでそこだけは注意しなければならない。なお、西側にはバイパスとして県道711号「酒匂縦貫道路」が通っている。

 

【国道271号:小田原厚木線】

 

【基本データ】

起点:小田原西IC

終点:厚木IC

全長:32km

指定区間:全線

管理:NEXCO中日本

愛称: E85  小田原厚木道路

 

【全体マップ下矢印

 

有料道路の小田原厚木道路がそのままこの国道の全線となっている珍しい路線。西湘や伊豆・箱根から東京方面へ最速かつ最短距離で結ぶ。かつては平塚~厚木の側道もこの国道に指定されていたが、2006年に県道63号に降格となり、現在は「271側道」の案内に変わっている。そのため現在は全線がNEXCO中日本による管理となっている。

 

  一般国道

 

【国道357号:東京湾環状線】

 

【基本データ】

起点:千葉市中央区村田町交差点

終点:横須賀市夏島町

全長:92km

神奈川県区間:川崎市川崎区多摩川トンネル~終点(延長35km)

指定区間:全線

管理:横浜国道事務所

愛称:東京湾岸道路

 

【県内の主な沿線】

  •  JK  根岸線(山手~新杉田)
  • 金沢シーサイドライン(新杉田~八景島)

【全体マップ下矢印

 

「東京湾岸道路」と呼ばれ、ほとんどの区間で湾岸線と並走する。湾岸線の存在のためか、現時点では東扇島地区と横浜ベイブリッジ~八景島しか開通していない(ただし、準備工事は実施済)。比較的新しく開通した国道なので線形が非常に良く、本牧ふ頭以南は片側2車線化されているため走りやすいがスピードの出し過ぎには注意。

 

東京都に入ると不通区間はほぼなく、千葉県内では完全な主要道路とされており、所々で渋滞が発生する事がある。

 

【国道409号】

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【基本データ】

起点:川崎市高津区溝口交差点

終点:千葉県成田市並木交差点

全長:110km

神奈川県区間:起点~川崎市川崎区東京湾アクアトンネル(延長21km)

指定区間:以下の通り

  • 競馬場前交差点~袖ヶ浦IC
  • アクアラインに該当する区間

管理:以下の通り(神奈川県内のみ)

  • 川崎市道路整備課(国道15号以西)
  • 横浜国道事務所(国道15号以東の一般道区間)
  • NEXCO東日本(アクアライン

愛称:以下の通り(神奈川県内のみ)

  • 府中街道(溝口交差点~幸町交番前交差点)
  • 大師道(幸町交番前交差点~大師河原交差点)
  • 浮島通り(大師河原交差点~浮島出入口)
  •  CA  東京湾アクアライン(川崎浮島jct~海ほたるPA)

【県内の主な沿線】

  •  JN  南武線(武蔵溝ノ口~川崎)
  •  KK  京急大師線

【全体マップ下矢印

 

神奈川県内では「川崎縦貫道路」と位置付けられている。さらに川崎浮島jct~木更津の海上区間はアクアラインであり、国道16号のような分断国道とはなっていない。国道15号を境に西側は川崎市管理で、しばらく進むと4→2車線となり歩道も狭くなる。東側は国直轄管理となり、現在でも4車線あるにも関わらず川崎大師駅付近までトンデモ的な拡張工事が進んでいる。

 

千葉県内も国直轄区間を除けば基本的に川崎市内と同じような狭い道が続く。それでも茂原以西は「房総横断道路」と呼ばれる重要な国道と位置付けられている。ただし、混雑はアクアラインの方が酷い。

 

【国道412号】

起点:平塚市高浜台交差点

終点:相模原市緑区相模湖IC

全長:49km

指定区間:国道20号・246号と重複する区間

管理:以下の通り

  • 神奈川県県土整備局(平塚市・厚木市・愛川町)
  • 横浜国道事務所(国道246号重複区間)
  • 相模原市道路整備課(相模原市)
  • 相武国道事務所(国道20号重複区間)

愛称:以下の通り

  • 厚木バイパス(第二交通機動隊前交差点~厚木市立病院前交差点)
  • 半原バイパス(平山坂下交差点~半原日向交差点)
  • 津久井道(三ヶ木交差点~相模湖駅前交差点)
  • 甲州街道(国道20号重複区間)

【全体マップ下矢印

 

起点が平塚市となっているが、実質的に厚木~相模湖を連絡する国道である。山へ向かっていく国道らしく、北に進めば進むほどどんどん勾配を上げていき、道も徐々に狭くなっていく。ただ、やはり国道なので規格自体は悪くない。特に起点~厚木市北部は4車線以上で整備され線形も良い。

 

【国道413号】

起点:山梨県富士吉田市上宿交差点

終点:相模原市緑区橋本五差路交差点

全長:70km

神奈川県区間:相模原市緑区両国橋~終点(延長27km)

指定区間:国道16号と重複する区間

管理:以下の通り(神奈川県内のみ)

  • 相模原市道路整備課(単独区間)
  • 相武国道事務所(国道16号重複区間)

愛称:以下の通り(神奈川県内のみ)

  • 道志みち(両国橋~青山交差点)
  • 津久井道(三ヶ木交差点~橋本陸橋)
  • 東京環状(国道16号重複区間)

【全体マップ下矢印

 

富士山の麓と相模原を連絡する一本道。県境の両国橋は国道16号とは異なる。国道412号を境に西側が「道志みち」、東側が「津久井道」と呼ばれる。狭い2車線の区間が多く、途中で神奈川県では唯一といえる「酷道」区間も残している。国道20号・246号の抜け道としての需要もあり、交通量は全体的に多い。なお、津久井~相模原市街には4車線の「津久井広域道路」がバイパスとして存在し、国道412号まで開通すると路線が交換されるものと思われる。

 

山梨県内でも路線状況は大差がなく、これは国直轄区間の国道138号と重複する箇所も同様である。

 

【国道466号】

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【基本データ】

起点:東京都世田谷区瀬田交差点

終点:横浜市神奈川区保土ヶ谷IC

全長:19km

神奈川県区間:川崎市高津区新多摩川大橋~終点(延長16km)

指定区間:全線(環八通りを除く)

管理:NEXCO東日本

愛称: E83  第三京浜道路

 

【全体マップ下矢印

 

環八通りを介して東京都北部と横浜を連絡する役割を持つ重要な道路。神奈川県区間は全線が有料の第三京浜として指定されている。1960年代の古い時期に作られた道路であるにも関わらず、道は6車線が確保され線形も非常に良いため現在でも渋滞がほとんど起こらない。

 

【国道467号】

 

【基本データ】

起点:大和市山王原東交差点

終点:藤沢市片瀬東浜交差点

全長:22km

指定区間:国道246号と重複する区間

管理:以下の通り

  • 神奈川県県土整備局(単独区間)
  • 横浜国道事務所(国道246号重複区間)

愛称:以下の通り

  • 藤沢街道(起点~白幡交差点)
  • 東海道(白幡交差点~藤沢橋交差点)
  • 遊行通り(藤沢橋交差点~遊行ロータリー交差点)

【県内の主な沿線】

  •  OH  小田急江ノ島線(鶴間~片瀬江ノ島)

【全体マップ下矢印

 

小田急江ノ島線沿いを通り、境川の西側を南北に貫く通称「藤沢街道」。ただし、国道の割には狭い(全線2車線)ため交通量の多さに対応できておらず、右折車線がない箇所もあり渋滞が発生しやすい。そのため、西側の県道43号が拡張されてバイパスの役割を果たすという本末転倒な状態となっている。なお、県道時代は起終点が逆となっており「藤沢町田線」と呼ばれていた。

 

【国道468号】

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【基本データ】

起点:横浜市金沢区並木IC

終点:千葉県木更津市木更津jct

全長:306km

神奈川県区間:起点~相模原市緑区相模原八王子トンネル(延長62km)

指定区間:全線

管理:以下の通り(神奈川県内のみ)

  • NEXCO東日本(藤沢IC以東)
  • NEXCO中日本(藤沢IC以西)

愛称:以下の通り(神奈川県内のみ)

  •  C4   E66  圏央道
  •  E16  横浜横須賀道路(並木IC~釜利谷jct)
  •  E84  新湘南バイパス(藤沢IC~茅ヶ崎jct)

【全体マップ下矢印

 

全線が有料道路で「圏央道」と呼ばれる事が多く、そもそもこの国道を示す標識はどこにも設置されていない。現時点では藤沢IC以東が未開通となっている。それでも国道129号のバイパスとして、また東京を通らずにスルーする短絡ルートとしてこの4車線道路の役割は非常に大きい。

 

神奈川県以外でも千葉県に未開通区間があり、成田空港の近くを通るだけあって着工が遅れた模様で、全線開通は2025年以降となっている。

 


 

以上の路線が神奈川県を通る国道です。面積の割に数が多く、いかに重要度が大きい県であるかが分かります。全国2位の人口がそれを物語っています。

 

今日はここまでです。なお、神奈川県道レビューは下記のリンクから順番に参照して下さい。