(N144)国道409号(東京湾アクアライン) | BLUEのブログ

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今日は東京湾アクアラインの開通日に合わせ、国道409号について記述します。

 
 
国道409号は川崎から東京湾アクアラインを介して成田に至る路線です。制定当時は川崎~木更津が海上区間で、この区間にはフェリーが運行されておりました。路線データは以下の通りです。
 
【路線データ】
 
【愛称】
(現道)
  • 府中街道(起点~幸町交番前交差点)
  • 大師道(幸町交番前交差点~大師河原交差点)
  • 浮島通り(大師河原交差点~浮島IC)
  •  CA  東京湾アクアライン(浮島IC~木更津金田IC)
  • 房総横断道路(16号長須賀交差点~鷲巣南町交差点)
  • 成田街道(国道51号旧道区間)

(バイパス)

  •  CA  アクア連絡道(木更津金田IC~木更津jct)
  • 長生グリーンライン(千田交差点~茂原三ヶ谷)
【主な沿線】
  •  JN  南武線(津田山~川崎)
  •  KK  京急大師線
  • 久留里線(木更津~東横田)
  • 外房線(茂原~大網)
  • 東金線(大網~東金)
  • 東京湾アクアトンネルの最深部は水深60mで、これは日本の国道で最も低い場所とされている。
  • 袖ヶ浦IC~中尾交差点(アクア連絡道の側道)は国道410号として案内される。
  • 2020年までは国道126号と重複する区間が国直轄指定区間とされていた。
 

 
現時点で判明している各区間の開通年は以下の通りです。ただし、既存区間の拡幅工事については省略しています。
 
  • アクア連絡道の側道は袖ヶ浦IC以西に限り、開通と同時に指定区間へ編入されている。
  • 木更津市菅生~中川橋及び鷲巣南町~茂原は最近まで房総横断道路の方が国道指定されていたが、いつの間にかバイパスを通るルートに指定替えとなっている。
  • 他の国道との重複区間については省略した。
以下、国道409号の大まかな特徴は次の通りです。

 

  神奈川県区間

 

(指定区間外)
image
 
起点から鹿島田駅付近までは狭い2車線で、鹿島田駅付近から先は4車線となっています。この区間は川崎市道の「南武沿線道路」が並行しており、武蔵小杉以東は実質的なバイパスとなっています。
 
なお、溝口~川崎駅は「府中街道」で、溝口以西も道自体は所沢の手前まで続きます。
 
【川崎縦貫道路】
 
(Ⅱ期区間)
上記の区間は将来的にバイパスを建設する予定で、「川崎縦貫道路」として計画されています。計画上では一般部と専用部の両方が作られる事になっているのですが、専用部については外環一本化する方向で話が進んでいます。
 
現行の計画では北見方交差点付近で第三京浜と、終点が宿河原付近で東名と接続する事になっています。しかし、外環と一本化になると、終点が現在建設中の東名jct(世田谷区)へ移動します。
 
(Ⅰ期区間)

 

国道15号(第一京浜)より東は国直轄区間です。このうち、川崎大師駅より東はすでに整備を終えていますが、京急大師線の踏切を越えると大規模な拡張工事が進んでいるのが分かります。拡張が完了すると道幅が50mとなり、現行の4車線から6車線に増える予定です。
 
専用部は首都高川崎線として供用されておりますが、現時点で大師jct~富士見出入口が未開通です。もしⅡ期区間が外環一本化となれば、アクアラインとの接続を考えて首都高速ではなくNEXCO東日本による建設になると思われます。
 
こうなった場合は、川崎線の現開通区間についても外環としてNEXCO東日本へ移管する可能性が高いでしょう。なお、関西では阪神高速京都線が2019年になって第二京阪道路に組み込まれ、NEXCO西日本へ移管された例があります。
 

   CA  東京湾アクアライン

 

 

アクアライン

川崎浮島jct~木更津金田ICは「東京湾アクアライン」で、1997年に開通しました。10kmのアクアトンネルと5kmのアクアブリッジを経由して木更津へ入ります。開通当時は4000円の通行料を徴収していましたが、2009年からはETC搭載で普通車800円(非搭載で3140円)となっております。なお、途中の海ほたるPAでのUターンも可能です。
 
料金が800円になってからは交通量が大幅に増え、木更津のアウトレットが完成してからは渋滞が頻発するようになりました。酷い時は全線で2時間以上掛かる場合があります。このため、2023年になって時間帯指定の変動料金制を導入し、以下のような料金形態となりました。
 
 
アクアラインはこれ以上拡張が出来なさそうに見えるのですが、実はアクアトンネルはもう1本トンネルが掘れるようになっており、アクアブリッジは外側にもう1車線拡幅できる構造となっています。このため、今後渋滞が増えるような事があれば現行の4車線から6車線に増やす可能性も考えられます。
 
アクア連絡道
木更津金田IC以東は厳密にはアクアラインではなく「アクア連絡道」として別料金とされています。この区間は8km全てが高架で作られております。館山道と接続する木更津jctから先は圏央道へ続いていきます。
 
(側道区間)
アクア連絡道には一般道の側道もあり、袖ヶ浦IC以西が指定区間です。なお側道は木更津jctの1km手前で国道410号と合流しアクアラインから離れていきます。側道は渋滞が多くないため、上りのアクアラインが渋滞している際は抜け道として使う事も可能です。
 

  千葉県区間

 

(房総横断道路)
木更津~茂原は2車線の「房総横断道路」で、三高交差点までは国道410号と重複します。現在は圏央道が開通し重要度は下がりましたが、それでも房総半島の中央部を貫く道であり、抜け道として使う人もまだまだいるはずです。
 
なお、房総横断道路自体は国道128号(館山方面)へ続き、海沿いの東浪見駅付近が終点となります。
 
(長生グリーンライン)
「茂原一宮道路」として計画されているバイパスです。当初は茂原長南ICへの連絡線に過ぎませんでしたが、現在は県道27号までが供用区間となっています。
 
茂原の南総広域農道までは2023年度末までに開通する予定ですが、そこから一宮までは計画区間となっています。
 
(国道128号重複区間)
茂原~東金は国道128号(千葉方面)との重複区間で、進路も東から北に変えます。
 
(国道126号重複区間)
東金市内の一部は国道126号(千葉方面)との重複区間で、道も4車線で広いです。
 
(東金~成田)
東金~成田は再び単独区間(2車線)となり、房総半島から成田空港・千葉県北部方面へ抜ける非常に重要な区間です。バイパスとなるはずの圏央道も未開通(2024年以降に開通予定)なので、交通量は(川崎市内ほどではないにしろ)それなりに多いです。
 
なお、終点近くで東関東道の富里ICと直結します。
 
(国道51号旧道区間)
終点手前で国道51号の旧道を通り、バイパスと合流したところが終点となります。
 

 
まあ、こんなところです。どう考えてもアクアラインを作るために国道指定したとしか思えないのですが(しかも400番台にしては珍しい指定区間も存在する)、それでも全区間に渡って重要な路線であり、割と整備されているとはいえ圏央道開通前はレジャーシーズンを中心に渋滞も頻発していたと思われます。
 
今日はここまでです。なお、圏央道については以下のリンクを参照して下さい。