Pure white darkness
闇とは必ずしも暗いものでは無いと
白昼の日差しは私にそう言ったと思う
誰がどんな存在が私を見ていようとも
構わないとその時感じていたと思う
曖昧な白い記憶は淡くかすれて糸を引く
最後まで消えてはくれないのだと思う
縮小しきった機能を失った脳
ただそのこにあるだけの臓器
霞んでいく瞳のなかで無数の魚が泳いでいる
これは白昼夢ではないかと思う
一番高く上がった太陽は
真っ白な小さな部屋を照らし続ける
落ちることは決してないそれは
激しく感情が溢れてしまう明るさ
熱は持たない冷たく笑う
何の意志も持たない正午の日差し
闇とは必ずしも暗いものでは無いと
白昼の日差しは私にそう言った
トマラナイ連鎖
纏わりつく魅惑のあなた
僕の身体を震わせる
熱を持った舌先で
触れられたならこの息が
止まりそうなほど僕には過激
熱い喉を鳴らしながら
そのすべてを飲み干す
欲望と愛情と
汚れを交えた白濁色
背筋が凍るほど僕には過激
トマラナイ連鎖
欲呆けた堕落人間の末路
誰よりも宙に近く
誰よりも怠慢
淫らに今宵も互いを呑む
白昼夢
まだ午前十時 教室の陽射白く
時折流れる人の声 私とは無関係
笑いたくなんて無いよ 耳と目を塞いで
誰かが泣くのなら私が泣くよ 口を塞いで
歩くための両足 自ら縛って
年月のスピードを少し早めるよ
前を見れば嫌いな人の背中
後ろには大切な人の温もり
いつでもいつでも 振り向いてばかり
前へ進むことが怖い
手を伸ばしたその先に 本当の光は無いよ
表面的な私の感情 心が磨り減る
小さな小さな世界の中で 生きている私を
いつでも手を差し伸べて待っていてくれるのは
あなただけ