傷
無造作に伸ばした手
それが届いた先は
無防備なあなたの心
鋭い爪が少しずつ
あなたの心に傷を残す
意思と反する行動
抑えきれないこの手
大切な存在でさえ
こんなにも深く
傷つけている
涙が手のひらに落ちて
そのぬくもりを感じる
それでも繰り返される行為は
誰にも止められない
止める方法ならある
それは何かって?
あなたが私の孤独を
わかってくれること
ただそれだけ
Poisoning of a sleep
それはつかの間の白昼夢
熱く冷たい頭痛
その扉を開いたら
情報の連鎖
偽る歴史
偽る時間
偽る空間
偽る関係
偽る僕
麻薬のような中毒性
頭に溢れる快楽
抜け出せない副作用
より深く
より濃く
より重く
より儚く
より切なく
また安全な場所に潜り込む
弱虫な生き物
おぼれてしまいたい
もっと長く
もっと苦しく
もっと冷たく
もっと小さく
もっと醜く
I am arrogant with self-hate
明るくなるだけならまだいい
照らされるのが至極辛いんだ
目を開けることが嫌で
その温かみを受けるのが嫌で
生まれたことを認めることが
嫌で
指きり拳万した日は遠く汚れて霞む
血の色に染めた嫌な光が
僕と君と包んでしまう
生まれたことが
嫌で
手をかざせば透けて見える
あの夥しいヘモグロビンの群れ
酸素なんて運ばなくていいから
結合して色を見せなくていいから
全身淀んでしまえ
世界の掟が
嫌で
大きな声で泣き叫んだ力は残っていない
生きる気力を奪う太陽が無くなってしまえばいい
地球はすべて凍りつき
絶対零度 極寒の球体になってしまえばいい
宇宙が壊れてしまえばいい
輪廻転生が
嫌で
嗚呼僕を照らすことはやめてくれ
窓を閉ざしてしまっても
毀れる光はそれでも熱い
嗚呼夏の青空が目に痛い
神様の失敗作
自ら死を選ぶ
自らを
神に作られた者と言う
己が
嫌で