リセット
流れる血は冷たく
色を変え始めている
あなたと抱き合ったときの熱は
もう無い
タイルに光る赤
排水溝へゆっくりと
情熱的な蛇のよう
視界が狭くなる
フラッシュバック
焼きついた記憶は美しく
花咲くようにおぞましく
その一振りで花びらは
宙を舞って散っていく
脈打つ肌は無防備に
重い液体に染められる
色を変え始めている
口に含むと甘く
汚れた香り
排水溝へゆっくりと
情熱的な蛇のよう
視界が消える
リセット
欠片
ゆれては堕ちる夢の続きがまた途切れて見えないよ
手を伸ばしたその先にあることいつも曇っていて
大切なこと きっとそうだと思う
だけど振り返るあなたの笑顔の先が見えないんだ
もしもあなたが泣いていたなら僕は優しく抱きしめてあげる
いつもいつもあなたの傍でずっと手を取って歩いてゆくからね
扉を開けるとまぶしい光が僕の額を撫でる
その向こうにはぬくもりに包まれ微笑むあなたが居る
だけどまた僕に背を向けて歩き出す
少し伸ばせば届きそうなのに見つめるだけの僕が居て
そんな怖い夢に泣くほど僕は情けなくて弱いんだ
だからどこにも行かないで傍にてこの手を離さないで
いつでも
抱きしめればあなたの鼓動が僕の胸の奥で響いてる
体温を感じているこの瞬間に欠片は一つになる
そんな怖い夢に怯える僕はたった一つのあなたの欠片
あなたは僕の欠片 だからいつまでも 離れることは無いよね?
Am I felt?
掠れた呼吸を繰り返す喉元へ
そっと指を沿わせればあなたはまた
ほらすがる様に喘ぎ声を上げる
激しく上下するその胸元へ
そっと唇を沿わせればあなたはまた
欲しいくせに僕の頭を押し返す
Am I felt?I feel you.(僕を感じるでしょ?僕は君を感じるよ)
You will want me in fact?(本当は僕が欲しくてたまらないんでしょ?)
体中の傷口を舐め回して
もっと声が聴きたい
心の傷を抉って
もっと声が聴きたい
何かを伝えようとするその口元へ
そっと唇重ねればあなたはまた
僕を抱きしめておとなしく目を閉じた
Am I felt?I feel you.
You will want me in fact?