迷子
間違えた道追い詰められた
僕は引き返す理性を失くし
迷うばかりの行き止まりへと
進んでいく情けない顔で
一輪の花握り締めて
遠く幼いあの日僕らは
暮れ行く空の下で同じように
帰り道を忘れて彷徨っていたね
あの時僕らどうやって居場所を見つけたんだろう?
今こうやって同じ過ちを繰り返す
だめな生き物だね
同じように世界も引き返せない
支配することに追い詰められてしまった人間と
嘲笑うように照らし続けてる太陽
いくら光に満ち溢れていても道は見えないよ
傲慢さに目がくらんだのさ
月明り
悲しみの果てに広がる世界を開いて
この胸の中にそっと沈めてみましょう
手が届きそうなくらい大きな月と
空高く腕を伸ばす君が淡く光に
透けて踊っている
浅い水の中もう一人の僕と
はしゃぐ月明りが足元だけを照らす
まるで試すように
柔らかな波紋と君の踊ってる風を
肌が吸い込んでいく
君の鼓動を求めて探るように
描きかけの絵の中で空を泳ぐ僕は・・・
羽を広げた君を切ない瞳で
追いかけている
月の中に消えるように
The carcass of a butterfly
青く見つめるその瞳には
死んだ蝶達の
花のように散る美しい羽が
ひらひら浮いていた
風の中に消えたあなたを追って
重なり合えぬ単純な色
震える声の中
いつか失った優しい記憶
鮮明に映っていた
探していた足枷引きずり
崩れる砂の中
見失った色
聞こえはしないけど
響いている
今も胸の中
抱き合う二人 解けるときは来るだろうか
瞳の中 舞い上がる骸
永遠の闇に浮いていた
無理に重ねた私とあなたの色が混ざる時を待つ
希望捨てきれず
待ち続けてる