悪魔の俘虜
危険な匂いを漂わせ
上目遣いで睨む悪魔
毒しい笑顔で舌なめずり
何だ腹が減ったのかい?
一体何をまってるんだ
獲物は僕か?
出口の無い檻の中で
その視線に犯されてる
逃げられない 絶対の束縛
君はまるで毒蛇のようだね
甘く手を差し伸べる
そばで感じてる呼吸
熱を帯びた獣がそこに
僕のそばで息を殺してる
首元に牙を突き刺して
怪しく微笑む
絡みつく荊の中で
棘に捕らわれもがいて
暴れるほど絡む花は
まるで君そのもののようだね
悪魔に飼いならされた僕は
虚ろな目に月を落とす
まだその光を映してる目は
生きている証
裏切られそれでもそばを
離れない忠実なしもべ
お気に召すままに
君の下で跪こう
静かな夢
誰もが言わずと知れたこと
常識というべきか はたまたルールか
この世の掟は破ることは許されない
ただ目覚めそして眠り行く
とこかで産声が上がるとき
どこかで誰かが死んでゆく
繰り返されるサイクルと
逃げられない死への歌声
やさしい手に引かれて
静かな夢の中へと
枯れ行く花は心の中で
もう一度大きく咲き誇る
行ったり来たりを繰り返す
危なげな足取り
もしここから堕ちてしまえば
永遠の安らぎ?
誰もが言わずと知れたこと
常識というべきか はたまたルールか
この世の掟は破ることは許されない
ただ目覚めそして眠り行く
悪足掻き
答えの要らない質問は
道を閉ざしてしまうから
そんなことは後回しにして
忘れたことを思い出そう
進むべき道を踏み外し
それでも這い蹲って
立ち上がる
そんな強いもんじゃないけれど
僕は生きている以上人間だ
夢をつかもうとすることは
人間の悪あがき
夢とは神のお遊びで
僕らはそれの端を
たまたま見かけただけなのに
転がり落ちたこの空へ
憧れと懐かしさを残して
僕はこの足で歩いていく
思い出せそうなんだけど・・・
もうあのころには戻れない
眠りの中で見た喜劇
誰も幸せにはなりはしない
ならば悲劇か?
誰も不幸にはなりはしない
誰もが何者にもなれはしない
僕らが求めているものは
権力なのか 名声なのか
争い奪い合うものは
結局中身はカラだった
得ることのできないものが
この世にはあることを
僕は見てきた
だから踏み外しても歩いていける
僕は何も得られはしない
僕は何者にもなれはしない