4回にわたって書いてきた、
バーキン30「ナタ」とのお別れのお話。
今日が最終回です。
私がこの「一番美しい」と惚れ抜いたバッグを、
あえて今、手放そうと決めた最後の理由。
それは、「私には娘がいない」ということでした。
もし私に娘がいたら……。
この女神のように美しいバッグを、
いつか彼女が大人になったときに受け継ぐ。
そんな未来を想像して、大切に守り続けるという楽しみもあったのかもしれません。
でも、ふとこれからの自分を想像したとき、一つの答えに辿り着いたのです。
この眩しすぎる白が似合う自分でいようと、
どこか無理をして背伸びを続けるよりも、
今の自分に馴染むもの、
今の自分を自由にしてくれるものだけを、自分の代で使い切りたい。
「次の世代へ残す」という役割がないからこそ、
私はもっと、
今の自分の「心地よさ」に正直に生きていいのだと気づきました。
私のブログのテーマである、
「バーキンは一生ものか?」という問い
今の私が出した答えは、
「その時の自分を輝かせてくれるものは、必ずしも一生持ち続けるものとは限らない」
ということです。
かつての私にときめきをくれたナタは、
間違いなくその時の私にとって最高の宝物でした。
でも、今の私に必要なのは、
気を張って持つ「女神」ではなく、
一緒にどこへでも歩いていける「相棒」のような存在。
手放すことは、
決して「諦め」ではありません。
それは、自分の人生を自分の手で選び直し、身軽になるための、ポジティブな決断です。
「人生の後半は、自分をもう一度大切に育てていく」
先日、温泉でゆっくりと自分を整えたとき、この決断が確信に変わりました。
「一生もの」という言葉の呪縛から解き放たれ、心がふっと軽くなったのです。
美しさに感動する感性はそのままに。
でも、これからはバッグに支配されるのではなく、もっと自由な私でいたい。
ナタが新しい場所で、
誰かを笑顔にしていることを願いながら、
私はまた、
今の私にぴったりな「新しいお気に入り」を探しに行こうと思います。
手放すことで見えた、本当の自由。
これからも私は、
私を解放してくれるものだけを連れて歩きたい。
あなたの「一生もの」は、今、
あなたを自由にしてくれていますか?
(完)
はじめての連載、いかがでしたでしょうか。
不慣れなもので、書きながら「これでいいのかな?」と迷うこともありましたが、最後まで読んでくださった皆さまに心から感謝します。
予告
今回の連載では「手放す決断」をお話ししてきましたが、
私のクローゼット整理(断捨離)は、
実はまだ始まったばかりの「現在進行形」です。
これからは、手放すと決めたものへの想いだけでなく、
それと同時に、
今の私が「これだけは一生もの」
と信じて残したエルメスや、
日々を彩ってくれるお気に入りのジュエリーたちも、
少しずつご紹介していきたいと思っています☺️
「手放す」ことで見えてきた、本当に大切なもの。
そんな私なりの、
これからの「愛用品との向き合い方」を
シェアしていきます。
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