日本人から見た欧米の素朴な疑問 -3ページ目

「カナダ騎馬警察」の紹介(4)

さて、前回に紹介したオンタリオ州トロントに2泊してから、
2002年6月30日(カナダ独立記念日の前日)に、カナダの首都オタワ(先住民の言葉で「交易」を意味)市に、入りました。ここはオンタリオ州ではありますが、市の中心部に国会議事堂があり、その背後にはオタワ川が流れていて、フランス語が公用語的でもあるケベック州にも面しています。
 私はオタワの国会議事堂にも面している「トラベロッジ・ホテル」にチェックインをして、少し休むとさっそくタクシーを使って、オタワ川対岸のケベック州ガティノー市に入って、ケベック側から国会議事堂、フランスのローリエ城を再現したシャトー・ローリエ・ホテル、オタワ川の三点を、写真に収めました。
 翌7月1日、AM9時30分に、国会議事堂の中庭で、カナダ独立記念式典が開催されました。赤いカエデからなるカナダ国旗、おもにイギリスに由来している3準州も含む13州旗からなる各州旗が行進に使われ、連邦国家カナダも盛んにアピールしていました。そして、カナダ国歌「オー・カナダ」O CANADA の大合唱が歌われた時は、正にカナダ独立記念式典が、クライマックスに達した瞬間でした。
 カナダは、れっきとした独立国としての誇りがある一方で、アメリカの陰に隠れていることから、カナダ人はアメリカ人と間違えられたり、アメリカ合衆国カナダ州とも皮肉られたりする面がありますが、カナダ人は前述したことを非常に嫌います。
 その反面、私も目撃しましたが、01年8月に訪れたサスカチュワン州の州都レジャイナの州議事堂、02年のカナダ独立記念日の2日前に訪れた、オンタリオ州の州都トロントでの州議事堂でも、カナダ国旗、州旗そして、ユニオンジャックで有名なイギリス国旗が、掲げられていました。
 言うなれば、カナダ人はイギリスを父親格と見られることには、決して嫌っていないのです。それは、カナダが1867年7月1日に、自治領カナダとして、英王室に反旗を翻すことなく平和的に独立した「大英帝国の忠誠な長女」であることに、由来するからなのです。
 次回は、いよいよ本題であるカナダ騎馬警察を、紹介します。

「カナダ騎馬警察」の紹介(3)

今回は、2002年夏のカナダ東部における大都市トロントの旅を、中心に紹介いたします。前回に紹介した2001年夏のレジャイナ、バンクーバーのカナダ西部の旅が1回目なので、02年夏のトロント、オタワのカナダ東部の旅は、2回目となります。
 2回目は、成田国際空港から直行便で、オンタリオ州の州都トロントに向かいました。トロントとは、カナダ先住民の言葉で「人の集まる所」を意味し、人口は郊外も含めると約500万人のカナダ最大の都市です。また世界中からの移民も多く、話す言葉は100以上の母語ではありますが、アメリカと違い、人々には原則的に銃を持つことが許されていないせいか、治安がアメリカの大都市と比較すれば、とても安全で、反目や流血といった噂が聞こえてこないのは、保守的で暴力を好まないアングロサクソン系の人々(ピューリタンの伝統)による影響のたまものです。
 私自身がトロントを見て、とても印象的に残ったのは高さにして、約550メートルのCN(Canadian National)タワーでした。完全な独立国とはいえ、経済的にはアメリカに主導権を、握られるところが見られる一方で、カナダ資本で、頭をどのビルよりも雲に近づけ四方のアメリカ系大企業ビルを、見下ろす光景は、独立国カナダの意地と誇りが、まさに感じられました。
 そして、決定的なアピールでは、CNタワーの外観に、CANADAの大きな文字と赤いカエデをしたカナダ国旗が、国名の最初(C)と最後(A)の文字の前後に、描かれていることでした。
 次回は、首都オタワの旅を紹介いたします。

「カナダ騎馬警察」の紹介(2)

前回11月5日においては、地元のカナダ人が、夏の旅においてはカナディアン・ロッキーなどの旅に負けない位、自慢するカナダのシンボルである赤い制服の警察官、カナダ騎馬警察のルーツ及びイギリス王室に、忠誠な国家カナダを序論的に紹介致しました。さて今回は、著者が2001年と02年の夏の2回に渡った「カナダ騎馬警察」の1回目の旅を、紹介致します。
 1回目の2001年夏は、カナダ太平洋岸の大都市BC(ブリティッシュ・コロンビア)州バンクーバー(わが国の横浜と姉妹都市)経由で、有名な夏の観光地カナディアン・ロッキーを、もっと東に進んだサスカチュワン州レジャイナ(ラテン語で女王を意味)に向い「RCMP(Royal Canadian Mounted Police)博物館,王立カナダ騎馬警察博物館」を訪問致しました。
 ここはRCMP発足の地であり、副司令部と新人研修のトレーニング・センターが置かれています。博物館は、RCMPの歴史などを展示していて、またギフト・ショップもあり、そしてトレーニング・センター見学ツアーや新人パレードも見物できるなど、カナダ、アメリカ中から大勢の見物客が、やって来ていました。  それからBC州バンクーバーに向かって、市内見物のあと「バンクーバー海洋博物館」内に展示されている世界最初の北米大陸(通常のカナダ、アメリカばかりでなくメキシコからパナマまでの中央アメリカも含む)一周を成し遂げた「RCMPセント・ロック号」を、訪れました。この船は、バンクーバーから北極経由で、大西洋そしてパナマ運河を回ったせいか、北極的雰囲気が実に色濃く残っていました。  次回は、2002年夏のカナダ東部における首都オタワの旅を中心に、紹介いたします。