カナダ騎馬警察(7)
ゲンクのブログ、2008年12月15日~18日の間
2002年7月3日(水)、20時20分「RCMP(Royal Canadian Mounted Police)(王立カナダ騎馬警察)ミュージカル・ライド」が開始されました。
サーベルを持ったスコットランド系カナダ人、ケン・マクラーン隊長(Inspector・Ken Mac Learn)先頭の元に、カナダの国章であるカエデのマークをかたちどった、言うなればカナダが世界に誇る人間並びに名黒馬国宝軍団が、4頭が平行になって、縦8列の体制、隊長も含む33人馬が入場行進すると、観客から惜しみない大拍手がこだましました。
赤いチュニック(上着)とクリーム色(つば広帽子)による33名(うち約3割が女性)のRCMPは、サーベル姿のマクラーン隊長と部下32名による行進そして、赤いチュニックの原点は、大英帝国の威信を表しているのです。そのためか大英帝国の忠誠な長女カナダを、絵に描いたような雰囲気でした。
ミュージカル・ライド・ショー(音楽に合わせた馬術)は、主な騎兵隊のようなムードがテーマで、名馬の動きはスピーディで、かつ馬術のように歩調があい、騎兵隊の戦闘のようにかっこよく見えたり、車輪のような形になるなど、まさに絵になる芸術品でした。
ミュージカル・ライドは、ダイヤモンド状になるザ・ダイヤモンドから始まり、左右縦8列(16名)のRCMPが長ヤリを斜め上に向けて、その間を左右8列(同じく16名)のRCMPがくぐり抜けるシーンは、まさに結婚式を想わせることからザ・ブライダルアーチといいます。
それから続く馬術には、X状になるザ・エックス、Iターン状になるターン・スタイルス、回転する門のようなザ・ゲーツ、星状になるザ・スター、車輪状になるザ・ワゴン・ホィール、十字架状になる上海クロス、葉のクローバー状になるザ・クローバーリーフなどが、前半の見所となるミュージカル・ライドでした。
「カナダ騎馬警察」の紹介(6)
さて、前回に紹介したオンタリオ州トロントに2泊してから、2002年6月30日(カナダ独立記念日の前日)に、カナダの首都オタワ(先住民の言葉で「交易」を意味)市に、入りました。ここはオンタリオ州ではありますが、市の中心部に国会議事堂があり、その背後にはオタワ川が流れていて、フランス語が公用語的でもあるケベック州にも面しています。
私はオタワの国会議事堂にも面している「トラベロッジ・ホテル」にチェックインをして、少し休むとさっそくタクシーを使って、オタワ川対岸のケベック州ガティノー市に入って、ケベック側から国会議事堂、フランスのローリエ城を再現したシャトー・ローリエ・ホテル、オタワ川の三点を、写真に収めました。
翌7月1日、AM9時30分に、国会議事堂の中庭で、カナダ独立記念式典が開催されました。赤いカエデからなるカナダ国旗、おもにイギリスに由来している3準州も含む13州旗からなる各州旗が行進に使われ、連邦国家カナダも盛んにアピールしていました。そして、カナダ国歌「オー・カナダ」O CANADA の大合唱が歌われた時は、正にカナダ独立記念式典が、クライマックスに達した瞬間でした。
カナダは、れっきとした独立国としての誇りがある一方で、アメリカの陰に隠れていることから、カナダ人はアメリカ人と間違えられたり、アメリカ合衆国カナダ州とも皮肉られたりする面がありますが、カナダ人は前述したことを非常に嫌います。
その反面、私も目撃しましたが、01年8月に訪れたサスカチュワン州の州都レジャイナの州議事堂、02年のカナダ独立記念日の2日前に訪れた、オンタリオ州の州都トロントでの州議事堂でも、カナダ国旗、州旗そして、ユニオンジャックで有名なイギリス国旗が、掲げられていました。
言うなれば、カナダ人はイギリスを父親格と見られることには、決して嫌っていないのです。それは、カナダが1867年7月1日に、自治領カナダとして、英王室に反旗を翻すことなく平和的に独立した「大英帝国の忠誠な長女」であることに、由来するからなのです。
次回は、いよいよ本題であるカナダ騎馬警察を、紹介します。
「カナダ騎馬警察」の紹介(5)
いよいよ、テーマであるオタワの騎馬警察に入りますが、
自分自身が訪れたオタワの名所も断片的ながら紹介します。まずオタワの中心部にあるネオ・ゴシック様式でそびえたつ国会議事堂、2002年7月1日の独立記念日と、その2日後の7月3日に訪れました。また同じく中心部にあるオタワ市民の幸せな日々の象徴的存在になっているリドー運河。オタワには重化学工業地帯が全くないので、都心部にある川(運河)とは思えないほど、ヘドロとは全く無縁で水質がとてもきれいでした。
その他、第2次世界大戦を中心に17世紀から20世紀において、カナダが参戦した歴史を物語るカナダ戦争博物館、歴代のカナダ首相を勤めたローリエ、キング、ピアソンの首相時代を展示したローリエ・ハウス、イギリス王室のカナダ総督公邸であるリドー・ホール、言うなればエリザベス女王からなるイギリス王室は、カナダに「君臨すれども統治せず」を物語っているのです。
もちろん、カナダの首都オタワを訪れたならば、これらの名所も見物することを、おすすめ致します。さて本題であるオタワの騎馬警察を、紹介しますと「ミュージカル・ライド・センター」はオタワの政府首脳関係者や上流階級が居住して、田園地帯的郊外を漂わせる所に位置し、国会議事堂から自動車で、約30分ほどで行ける所にあります。
緑一面に覆われた表玄関に芝生では、中央には赤い花の円状に囲まれて、その中心点の一際高いポールには、カナダ国旗が翻り、高さにしてカナダ国旗のポール半分ほどの3準州を含む13州旗が、円状にカナダ国旗を引き立てて翻っていました。
当時、20代半ばで金髪、青い目でアングロサクソン系を想わせるような美人ガイドによるツアーが、開始されました。ツアーの内容は、ミュージカル・ライド(音楽に合わせた馬術ショー)の練習に使われる屋内のトレーニング・グラウンドや、イギリス王室を始めとした各国首脳のパレードに使用された馬車やRCMP(Royal Canadian Mounted Police、王立カナダ騎馬警察)の歴史を展示した絵画や写真、ミュージカル・ライドに使われる道具の展示や名馬の飼育ぶりが、説明されました。
また名馬の飼育ぶりについてですが、RCMPは警官ばかりでなく軍隊や行政官的要素もあるので、名馬の名前にはローマ帝国の皇帝シーザーや、フランスの天才的将軍兼皇帝ナポレオン、第2次世界大戦の英雄で、後にアメリカ大統領になったアイゼンハワー元帥の愛称に因んだアイクといった、世界史に残る英雄名が印象的でした。
次回は、ミュージカル・ライドを紹介します。