GENETO -666ページ目

SCAN クライアントレポート

GENETO

これまでSCANについてはコラムで幾度か載せる機会がありましたが、今回はクライアントにSCANについて質問形式で語って頂きました。

※プログラム
家族構成 御夫婦+息子 (3人)
場所 大阪府四条畷市
住宅+車のショールーム及び整備工場
計画期間 2005年2月~2006年4月
工時期間 2006年4月~6月

1:6月に竣工しました「篠田邸+グローバルギャラリー」では、車のショールームの空間計画+装置(什器)、住居部分のキッチン及びその他の家具を計画 する機会を与えて頂きました。
依頼するに至った経緯等を簡単に書いて頂けますか。
  
(A)GENETOとの出会いは総合プロデュサーの関谷氏の紹介によるものです。
事務所・ショールームの空間に事務・接客・展示スペースの計画を関谷氏が担当してくださることになっていましたが、多忙のため、GENETO山中氏を紹介された次第です。山中氏のプランは関谷氏の当初のプランとは大きく違い突拍子もないものでした。通常ならばとても依頼する気にはなれない、非現実的とも思えるデザインでしたが、関谷氏の紹介ならばと思い、「毒食らわば皿まで」の勢いで任せることにしました。その後、プランの練り直しなどがありしばらく期間が空きましたが決め手になったのは工房を訪ね、作業者の皆様と親睦を深める機会が持てた事です。ご両親もすばらしい方ですし、このご両親と職人さんがついていれば、困難なプランでも最後まで投げ出すことはないだろうと、安心し契約に至りました。それから後はキッチンもテーブルも下駄箱もとあれこれと追加発注で増 えていきました。

GENETO

2:既製品ではなく全てオリジナルの家具を計画するという事で、クライアントとしての思い(ショールーム空間や家具に対するデザインや計画)もあったか と思いますが、実際にできた物と比べてギャップのような物はありましたか。

(A) ギャップを感じたのは最初にプランを見せていただいたときだけで、実際製作の段階になると目の前で少しずつできていく過程を目撃し、模型と図面の具現化が進んでいくのを、たのしみに待っている状態でした。
ただ、素人の悲しさで、図面や模型を見ているだけでは実感がわかないものが実物ができるにしたがって不具合を感じる点もいろいろと出てきました。その都度できる範囲で対処してもらえたのはうれしかったです。完成後実際に必要なものを運び込むと意外ときちんと収納できて予想以上に使いやすい面や、妙な角度がついていて使いにくい点、使えないと思っていたCAFEスペースの居心地が意外に良いことなどプラス方向に向かうギャップは少なからずありました。

GENETO                                                 
3:ショールームで使われている素材は主に「OSBボード」ですが、当初この素材に関して抵抗をお持ちだったと記憶しています。
また、対照的に住居部分では「フィンランドバーチ」を主な素材として家具を作っています。こちらは当初より気に入って頂いていたと思いますが、この対照 的な印象を持つ二つの素材で作られた空間がありますが、ご自身はどちらが気に入って居られますか。

(A)私自身はフィンランドバーチが気に入っています。それはどちらか決めろというからそうなるのであって、適材適所という意味でのOSBもscanができてからは見直しています。ショールームという空間であのような素材を使うことで他にないものを演出し、お客様に「すごい」「おしゃれ」と言わしめる大胆なデザインに適した素材であると認識を新たにしました。
反対に癒しの空間である家庭の空間にはフィンランドバーチは構造材にもかかわらず、シンプルでありながら巧みなデザインにより洗練された美しさと素材の持ち味を生かした仕上がりで高級な印象さえ見るものに感じさせます。家具として大切にしていきたいし、使っていて誇らしく感じます。

GENETO

4:GENETOで空間を作る場合しばしば起こることなのですが、気づけばクライアント自らも現場に入って空間を作ることがあります。今回も、ショー ルームで展示するカタログや商品の照明にLEDライトを使うことを自ら薦め、サンプルを集めていただいたり、実験を共に重ね現場での取り付け作業もして くださいました。(お知り合いも取り付けに参加下さいました)
これら、普通の物件ではあまり無いことですが、これらの経験と言いますか感想について何かありますか。

(A))通常、請負側は製作中にクライアントが製作物に干渉することを好まないか、極力避けたいか、聞き流す、または聞いた振りをしてそうさせないように仕向ける説得をするなどします。
ですがGENETOは、できる限りは、クライアントの要望を形にしようとする姿勢があったので私もその計画を実現させるべく力が入りました。商品陳列棚に使用する照明をハロゲンからLEDに変更することで消費電力を大幅に抑え、寿命の短いハロゲン球を交換するコストも抑えることに加え、デザインをスポイルすることの無いよう厚さ24mmの棚板に照明機器を埋め込むという技術的にはかなり難しいことを要求したわけですが、おかげさまでいろいろな障害を克服して実現できました。嫌がらずに付き合ってくださいましてありがとうございました。

5:既製品と違い、自分に合わせた世界に一台限りの物をつくると言う時に我々との打ち合わせや、その他のやりとりについての感想をお聞かせ下さい。      

(A)はっきりいって、素人は図面を見せられてもぜんぜんわかりません。任せられる原動力は信頼関係のみです。でも、依頼人(エンドユーザー)はほとんどが素人のことが多いと思いますので、その素人のつたない表現で多くを汲み取ってデザインに反映してくださったことに感謝しています。子供部屋の棚は例外ということにしておきます。そのほかは「すごいなぁ..」「さすが関谷さんが勧めるだけのことはあるなぁ...」「餅は餅屋やな」というのが正直な感想です。

ありがとうございました。

Q:山中コ~ジ A:篠田幸治

GENETO TOKYO

今回は、山中悠嗣が書きます。といのは、この夏でやっと大学院を卒業することができ、そろそろ本格的にGENETOに参加することとなりました。
やっとGENETO TOKYOが本格的に始動します。

GENETO

その為の準備やGENETOの様々なノウハウを勉強すべく、一ヶ月間の研修を受けに京都に帰ってきています。

GENETO

今は、毎日工場に行って家具作りをしています。それで夜は、事務所で現在進行しているプロジェクトを進めるといった具合です。

GENETO

GENETO

GENETO


工場での仕事は、なかなか慣れないことで、体力的に疲れることが多いですが、自分の書いた図面を実際の形にするときの苦労や図面の矛盾など、これまで机上で考えてきた事とのギャップを痛感しています。

GENETO

GENETO

GENETO

しかし、実際に図面で書かれている物が形として現れてくるとすごく喜びを感じます。
この気持ちを忘れないように、初心忘れずこれからも続けて行きたいと思います。
九月いっぱいは、京都で研修をした後、10月からは東京にもどって東京事務所での活動を本格的にしますので、これからもGENETOの山中悠嗣をよろしくお願い致します。


GENETO
山中悠嗣

GENETO夏祭り2006

GENETO 夏祭り2006

GENETO

いよいよ夏が終わりを迎えようとしております。
色々あった夏だとは思いますが、最後に夏らしいことをGENETOともう一度しませんか?
今回は第一回と言うこと、長く大学院生活をしておりましたGENETO TOKYOの山中悠嗣も本格復帰ということもあり、とにかくメチャメチャ楽しめる様に企画しております。
もし興味のある方は、よかったらご参加下さい。

イベント内容
昼食・・カレーライス 流し素麺
夕食・・近江牛・シーフード バーベキュー
※昼夜とも飲み放題
金魚つかみ大会
スイカ割り
花火
その他、色々企画中
特典!参加者の方にはGENETOオリジナルグッズをプレゼント

日時:9月2日(土曜)11時から
会場:静原工房
   住所 〒601-1121 京都市左京区静市静原町1176-13
   電話 075-741-3113
会費:男 4500円 女子 4000円 学生 3000円 子供(中学生以下) 1000円
(ご家族で来られる方は家族割引いたします。)
車でのご参加大歓迎!公共機関で来られる方は最寄り駅まで送迎致します!(送迎希望の方は前もって連絡下さい。)

尚、誠に勝手を言いますが手配の関係もありますので8/31までに出欠の確認連絡を頂けると助かります。

GENETO