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SEKレポート by山中悠嗣

前回のコラムに引き続き、SH社のモデルハウスについて書きます。

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私(山中悠嗣)は、モデルハウス内の打ち合わせ室の設計を担当しました。
この仕事は、修士論文提出後すぐから関わり、GENETO TOKYOが本格的になってからの初仕事です。
そして今回は、研修期間を利用して設計だけではなく制作も自分で行いました。

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この仕事で考えたことは、SCANの時にも考えていたことです。それは、インテリア空間を考えるのではなく部屋を敷地と捉えて、いかにそこで行われるべき行為をサポートするための建築を作るかと言うことでした。抽象的ではありますが、このことは私達の仕事では常に考えていることでもあります。

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今回の場合は、子供の遊具が大きな面積を占めることから、遊具を作るシステムにより全体を設計しました。遊具は、ジャングルジムと同じ構造を持たせてあり、そのためグリッド状の構造を持っています。穴が空いている場所がジャングルジムになっています。部分的に待合いのベンチや棚にもなっています。
打ち合わせ用の机もこのシステムで作られています。すべてフィンランドバーチの30mmを使用しています。
今回の仕事は、SH社とのコラボレーションにより作り上げるもということもあり、会社自体の体制の違いがどこまで埋められるかということには心配をしましたが、SH社の担当者である小松さんと斉藤さんの全面的な協力を得る事ができ、そうした心配を感じずに良いものを作れたと思います。我々の提案をかなり肯定的に受け入れて頂け、こちらの歩調に合わせた対応もして頂けたことには本当に感謝をしています。今後は、さらに今回の経験を生かし、よりよい物をコラボレーションする事で作っていければと考えています。

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山中悠嗣



project sek レポート by山中悠嗣

こんにちは。
現在進行中のプロジェクトを紹介します。

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住宅メーカー大手の某SH社より知人の建築家の紹介で仕事の依頼があり、内容は住宅展示場に入れる家具「子供部屋家具・打ち合わせ室家具」のデザイン及び制作。

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当初、住宅メーカーとGENETOの設計スタイルの違いから戸惑いはしたものの「もしお互いに限界が来たら辞めてしまおう」と思っていた。しかし、「どうして明らかに話が合わないであろう彼等から依頼が来たのか?」という興味本位で仕事を受けることに。
打ち合わせを重ねるうちに、担当者の熱意に感心させられることになってきた。
彼らは、我々の提案を真剣に聞いてくれ理解してくれる。
それどころか「もっと思い切ってくださいよ!」と激励してくれる。
1階子供部屋の家具はベッドやデスク等を複合した家具で、有機的な形態をしている。
GENETOの仕事の多くは、個人住宅や個人宅の家具など、予めクライアントや空間のボリューム等沢山のプログラムが設定されている中で設計をしている。
今回はプロダクト製品であり、その諸条件は非常に少ない。そのため置かれる空間のスケールや使用方法など一般的に既製品として流通している間取りや家具 を参考にした”フリーサイズといえるような既製条件”を構成要素としている。
手探りで進めたプロジェクトであり、SH社内でも色々な抵抗があったかも知れない中、私達の作品作りに協力下さった担当者の方々のためにも良い作品にしたい。

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山中悠嗣


S-BOX クライアントレポート

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今回は4月に竣工しました「S-BOX」について、クライアントに色々質問をしてみました。
クライアントは京都市内でアンティークショップを営まれており、これまでは住居とショップはそれぞれ別の場所だったのですが、新築するにあたりそれらを 統合した店舗付き住居を望まれました。
建築設計者の藤井俊二氏(建築家)より、コラボレートのお誘いを頂き店舗の計画及び住居内のインテリア計画を行うことになりました。
クライアントとはその後も公私ともに良く付き合う関係となり、祇園祭にはお店を手伝ったりと、良い関係を持てるクライアントの一人です。
また、追加計画も現在進行中です。こちらもできれば随時コラムに立ち上げたいと考えております。

※プログラム
家族構成 御夫婦+娘 (3人)
場所   京都市中京区六角通室町西入
住居+アンティークショップ
計画期間 2005年6月~11月
工事期間 200512月~2006年4月

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1:4月に竣工しました「S-BOX」では、1~2階のショップ部分のインテリア及び家具(什器)と、3~4階住居部分の家具を計画する機会を与えて頂 きました。
仕事をする前からの知り合いと言うこともあったのですが、どうしてGENETOの家具で構成された空間で住もうと考えられましたか?
  
(A)限られた空間を効率よく快適に暮らすことが私にとってとても大切な部分でした。今回、新居建築にあたりゼロから空間を決められる事もあり、縁あってGENETOさんの提案を拝見した所とても私の価値観に通じるものがありました。これなら市販の家具を並べるよりも、シンプルかつ機能的で統一感のある空間になると確信したからです。

2:既製品ではなく全てオリジナルの家具を計画するという事で、ご自分なりの思い(ショップや家具に対するデザインや計画)もあったかと思いますが、実 際にできた物と比べてギャップのような物はありましたか。

(A) 十二分に打ち合わせさせて頂き、私の思いを全て形にしてもらえたと考えております。

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3:ショップではアンティーク着物や骨董品を販売されていますが、お持ちの古い家具類でショップを構成するという方法もあったと思われます。そこを敢えて新しい計画をするであろうGENETOでショップを作ろうとされた原因は何ですか?

(A)以前は制約の多いテナントで自分なりに古い家具類で店を構成していましたが、より売りやすく買いやすい空間にしたいと常々考えていました。住居と同じくゼロからできるからこそ自分の思いを全て受け止めてくれるGENETOさんにお願いしました。

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4:実物が完成してから気づいた良い面、悪い面を話してください。

(A)実物が完成してからは驚きと感激の連続でした。実際に使ってみてとても満足しています。悪い面はないです。快適な家具たちに感謝しております。

5:既製品と違い、自分に合わせた世界に一台限りの物をつくると言う時に我々との打ち合わせや、その他のやりとりについての感想をお聞かせ下さい。

(A)打ち合わせは私が納得するまで色々意見を聞かせてもらえたので大変満足しています。そうだからこそ出来上がった家具にとても愛情と喜びを感じます。現場での頑張りにも大変感動致しました。GENETOの皆さん本当にどうも有難うございました。
アンティークきものや   代表:坂梨大雄
http://www.antique-kimonoya.com
問合先 075-211-1143

Q:山中コ~ジ A:坂梨大雄